小説/長編

Written by 独鴉


乱筆+粗製文で申し訳ないです。しかも更新遅い+不定期重ね重ね申し訳ありません。


AFギガベース
VOB(ヴァンガート・オーバード・ブースト)でAFギガベース強襲をかける事になったが、生憎クーガー純正品は手に入らず他社製の試作品を使うことになった。
カラードのVOBカタパルトには、インテリオル製VOBの試作品を取り付けられたストレイドが静かに飛び立つ時を待っている。

「VOBの加速Gは並ではない。VOB状態でのMQB(メインクイックブースト)は止めておけ」

ストレイドは完全なレイレナード製の旧式機。オーメルによってライセンス生産されたものとは違って純正品のため、
対G性能は近年ライセンス製造されている物よりも劣っている。
VOBによって増大する高負荷だけで対G機能はもはや限界だった。
オーメルグループのライセンス品なら対G性能も十分なのだが、レイレナード純正品以外はどうも気に入らなかった。

「了解しました。非常時以外は使用を控えます」

今回セレンさんは高速エアキャリーで後から追いかけてくるが、VOBの速度には到底及ばない。
その為無人偵察機からの情報と、ストレイドの総合制御体から送られてくる情報から指示を出すことになっている。
しかし今まで遠望とは言え、直接視認可能な距離に居ただけに若干だがいつもとの違いに違和感を覚えていた。
その間にもストレイドの発進準備は進められ、足元ではカタパルトとの接続を終えた技術者達が安全帯へと退避していく。

「カタパルト装着完了!ストレイド 出撃しろ!」

VOBの推力とカタパルトの加速力によって一気に巡航飛行速度に達し、ストレイドは空の彼方へと姿を消した。

AFギガベースまで残り1分・・・・
高高度上空を音速を超えて飛翔するストレイドの眼下の視界は次々と変わっていく。
まだ対G機能が十分に機能する範囲内であるため、Gをほとんど感じずに空を舞う感覚と移り変わる視界だけが存在していた。
戦争とコジマ粒子によって汚染されていても、空は相変わらず高く、広いままで存在している。
巨大な碧の羽を撒き散らし、漆黒の翼を広げ、漆黒の体躯を持つストレイド、空は巨大なはずのネクストという存在を、ちっぽけな鴉へと変えていた。

(まだ・・・、空は広い)

ネクストACに乗っても、依頼で何百人と殺しても、まだ産毛の取れない鴉には空はまだまだ大きく広かった。

「そろそろ作戦エリアに到着する。AFの砲撃に気をつけろ」

送られてくるリンクスの精神状態の変化から、セレン・ヘイズはリンクスが戦闘に集中する様戦域が近い事を伝えた。

作戦エリアに到達すると同時に第8艦隊から歓迎の砲撃を持って戦闘が開始された。
艦隊の集中展開による集中砲撃によって視界一面に砲弾やミサイルが襲い掛かってくると最初は考えていたが、艦隊は何重かの防壁のような陣形を取っていた。
分散した砲撃で2000kmを超える速度で飛翔するネクストを捉えられる訳が無い。
たまたま飛翔方向に発射されていた砲弾やミサイルがストレイドのPAにぶつかるが、通常兵器が数発当った位では機体に損傷を与えることは出来ない。

「ギガベースの射程距離に入った!砲撃に注意しろ!」

セレンさんの指示が飛んだ直後、巨大な砲弾が機体側面を通り過ぎPAを全て奪い去った。
おそらくFCS射程距離に入る直前に目視照準で砲撃したのだろう。ストレイドは一直線に飛翔していたのだから狙ってくるのは当然だが。

「了解しました。超低空飛行に切り替え攪乱します」

高度を下げると艦隊の砲撃密度が急激に上がったが、すでに再展開されたPAを貫通する砲撃は極僅かでありたいした損傷を負う事は無いだろう。
低空飛行でVOB想定距離の半分ほどに到達したとき突如VOBに小さな爆発が起きると機体が激しく揺さぶられVOBから炎と黒煙が上がった。

「VOBに異常発生!このままでは爆発するぞ!」

統合制御体に被弾したという情報はない。おそらくVOBの構造的問題による異常と推測できた。

「強制パージする!衝撃に備えろ!」

強制パージによって機体を無理やり巡航飛行させていたVOBから解き放たれ、機体は速度を落としながら海上に落下を始める。
パージされたVOBは海中にぼっする寸前に爆発し周囲の艦隻を巻き込み水中に没していく。

「インテリオルめ・・・傭兵は体のいい実験台か?」

ノーマルACならフロート型以外海への落下は即死だが、ネクストではそんなことはない。海面すれすれでブースターによる浮遊状態になると移動を開始する。

「通常推力でギガベースに近づくしかないか・・・。くそ・・いまいましい」

セレンさんはかなりイライラしているようだが、こうなってしまった以上現場の自分がなんとかするしかない。

「何をしている」

敵空母や艦船の甲板や砲塔部を踏み潰しながら着地と跳躍を繰り返す。
その間にもギガベースからの砲撃に巻き込まれた周囲の戦艦が爆発炎上し次々と沈んでいく。
ネクストさえ潰せれば通常戦力などどうでも良いようだ。

「水面よりは精神的に落ち着くもので」

2脚型ノーマルに乗っていた為海上はどうにも落ち着かなかった。
ネクストが着地すると同時に水しぶきを上げて船体が傾き、跳躍にあわせて水中に没していく。

「時間の無駄だ。OBで一気に彼我との距離を詰めろ!」

「了解しました」

ギガベース十分を視界に捉えられる距離になった所でOBを発動、OBの発動時に瞬間的に発生する異常推力に骨が軋むが、
敵艦隊を突破しギガベース目前へと接近に成功。

「よし、接敵成功だ。速やかにギガベースを破壊しろ。もたもたするな!」

DRAGONSLYERを発生させるとギガベースの側面に突き刺し、そのままブーストで移動しながら切り裂いていく。
ブレードの発生範囲が短いとはいえ、深々と突き刺されたDRAGONSLYERは装甲を容易く切り裂き、内部爆発の連鎖によってギガベースは大爆発を起こし自沈していった。

「ギガベースの撃破を確認。ミッション完了だ」


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