【ミドルフェイズ6 ~相談中~】
GM:では、3日目。幻糸門はヴァッサマイン固定です
リュウ:先にクロイツ・ゼクストの元に行きます
GM:行える交渉相手は ヴァッサマイン、現世騎士団、トロンメイル です
GM:サスケさんの行動はどうします?
風間サスケ:では現世騎士団へ
GM:では リュウさん:ゼクストへ サスケ:現世騎士団へ
GM:で、よろしいですかね?
風間サスケ&リュウ:はい
【ミドルフェイズ6 ~交渉3日目①~】
シーンプレイヤー:リュウ
GM:樹氷だらけの森の中を重装備の一団が歩いている。上空には偵察、兼輸送用の飛行型絶対が編隊を組んで飛んでいる
GM:地上には大きなバックを背負った技師の一団と、それを守るように配置された同じく重装備の英雄
GM:かつて君達が苦労した林の中を文明の力が一方的に蹂躙していく
GM:現世の武装をしる君から見ればなんとも時代遅れの旧式のマスケットと松明の大時代的な装備。しかし、野生の動物からすれば不可避の死、そのもの。
GM:子熊、親熊、森の主、一切の分け隔てなく文句なく射殺する殺意の視線である。
GM:森に入る時、「立派な英雄になってください」と送り出してくれたいつだかの少女と視線があったような気がしたが、それが事実だったかは定かではない。ただ、歓待されていないことは村人すべての視線からも明らかだった。
GM:「森を荒らすな!!」という近隣の住人の声を無視したまま続いた行軍がついにもくてきちに着いたところからシーンは始まる
赤銅の歌姫:「ここですか?」
リュウ:「そう、ここです」
GM:赤銅の歌姫が山肌にぽっかりと空いた洞窟を指さしてリュウに確認する
GM:村のある方とは反対の山裾、雪に埋もれるような洞窟の中に仰向けで寝かされた蒼い絶対奏甲を見上げて君は答える。
赤銅の歌姫:「凄い。間違いない、本物だ……まだ現存している機体があったなんて」
赤銅の歌姫:「機材を下すよ!すぐに保存状態をチェック。出来れば分割して輸送、しかる後に工房で組み立てる」
赤銅の歌姫:「こいつがどんな機能を持っているのか未知数な部分が多い!アークドライブはとりわけ精密にね!」
GM:君の目の前でゼクストが調査されていく。思い出されるはっぱ様の言葉
はっぱさま:「だが、忘れるな。この機体の目覚めは他の星芒奏甲の……ひいては際限ない争いの火種となる」
はっぱさま:「その嵐の中に立って、後悔しないことだ……」
赤銅の歌姫:「リュウくん。これすごい発見だよ!世紀の大発見といってもいいくらい」
リュウ:「発見か。ただの化石だったなら争いの火種にはならないのに」(ぼそっと
赤銅の歌姫:「ん?なに?」
リュウ:「いえ、なんでもありません。それより、頼みたいことがあるのですが・・・」
赤銅の歌姫:「うん?内容にもよるけど、言ってごらん?」
リュウ:「はい、これほどの奏甲、万人が扱えては困ると思うのです」
リュウ:「そこで、特定の者にしか扱えないように、動かすための鍵をつけることはできないでしょうか」
赤銅の歌姫:「ロックをかけるという事?まぁ、不可能ではないね」
赤銅の歌姫:「で、具体的にはどこまで使えるようにするつもりかな?」
赤銅の歌姫:「もっと直截的に言うなら、自分専用にしたいってことだろう?それ」
リュウ:「その通りです」
リュウ:「予め言っておきますが、私欲のためではありません」
リュウ:「このクロイツ・ゼクストは私がユグドラシルから動かす許可を頂いております」
赤銅の歌姫:「ユグドラシル?そんな、おとぎ話の精霊の名前をあげられてもね。知っての通り、私は技術者なの」
赤銅の歌姫:「自分の目で見たものと、技術的に立証されているものしか信用はしないし、出来ない。そんなことは信じられないわね」
赤銅の歌姫:「だけど、ま、いいでしょう」
赤銅の歌姫:「他ならぬ3騎士であるところの君の頼みだし。ご老体たちも反対はしないでしょう」
リュウ:「ありがとうございます」
赤銅の歌姫:「ただし、君個人となると恐らく角が立つだろうし、許可も下りないだろう。3騎士限定のパスコード。これが限界だね」
リュウ:「(三騎士、ツムギのやつが心配だが、致し方ないか)わかりました。それは覚悟しています」
赤銅の歌姫:「わかった、じゃあそのように……ま、もっともこいつは十二賢者預かりよ。そもそも君達が乗れるかどうかはあのご老体が決めることだろうから、無意味になるかもしれないけれどね」
リュウ:「そのときは、そのときです」
赤銅の歌姫:「ただ、収穫もあった。私の私見だけれども、こいつの装甲システムはおそらく女王が持っているフィールドと原理は同じ。つまり、こいつを調べれば、奴への対抗策が見つかる」
赤銅の歌姫:「……かもしれない」
リュウ:「見つからなければ困ります」
リュウ:「頼みます」
赤銅の歌姫:「まぁ、頑張ってみるわ。この前のイーディスといい。相変わらず君達二人は真面目ね。相性なのかしら」
GM:そういって赤銅の歌姫が笑うのを聞きながら、リュウはふたたびゼクストを見上げるのだった。
【ミドルフェイズ6 ~交渉3日目①~】
シーンプレイヤー:サスケ、ミーナ
GM:トロンメイルの首都エタファ、その郊外に旧歌姫大戦の遺産と言われる砦があった
GM:長年の経年劣化を受け、だいぶ傷んではいたものの、城としての原型をとどめていたその外見は
GM:建築時の建築家の確かな技術を裏打ちする証左として、建築学の教科書に記載される程のものであった
GM:しかし、時が移ればあらゆるものには変化が訪れる。若者は老人へ、子は親へ。
GM:そして、在りし日、戦火の炎に照らし出されていた砦は……
GM:今、はでっはでなイルミネーションに照らし出されて現世のいかがわしいお店感を全会で放っていた
リュウ:やっぱりかー!
リュウ:だと思ったよ……!
風間サスケ:「うわぁ…でござる」
風間サスケ:「拙者本当にここに入るの…?ミーナ殿と…?」
GM:店舗名「キャッスル・モヒカン」。キャバクラとホストクラブとディスコと、ラブホとソー〇ランドを内包する大人の夢の複合型テーマパークである
サスケ:ひどい…
GM:尚、カラオケを増設予定
風間サスケ:すごいな
風間サスケ:「た、頼もう−!責任者の方はいらっしゃるか?」
受付のキャバ嬢:「あーら、ぼく。団長に会いたいなんて勇気あるわねー。でも、ごめんねー。もうちょっと大人になってから出直してきてねー」
ミーナ:「サスケ、現世のことはよくわからないんだけど、なに、これ?」
風間サスケ:「……イロイロなサービスをしてくれるところと聞いております」
ミーナ:「サービスって?」
風間サスケ:「飲食とか入浴とか…房中術とか…」
ミーナ:「防虫術って虫殺してどうするのよ」
GM:どんどん冷たくなるミーナの視線。
風間サスケ:「それは本題には関係ないでござる!」と無理に打ち切りつつ
風間サスケ:「拙者たちは評議会よりの使いだ。代表殿がご不在であれば出直すでござるよ。」と受付に
GM:と、君がやけくそ気味に叫んだところで上から声が聞こえる
コーダ・ビャクライ:「おっ、小僧。来たか。ついにチェリー卒業する気になったか?」
風間サスケ:「仕事でござるよ!し!ご!と! 評議会の方からきたでござる」
GM:螺旋階段の上からのぞき込んでくる髭面の男、ビャクライは首元にしなだれかかっていた半裸の女性を引きはがすと楽しそうに笑う
コーダ・ビャクライ:「なんだつまらん。そんなんじゃお前、楽しい事何も知らないで死んじまうぞ」
コーダ・ビャクライ:「まぁいい、執務室は5階だ、あがってこい」
風間サスケ:「むむむむ…了解した。いくでござるよ」
風間サスケ:こうなるべく余計なモノを視界に入れないようにしつつぎこちなく進む
GM:それなりに儲かっているのか、わいわいとうるさい各階を通り抜けながら(ある階では部屋から聞こえる嬌声に耳をふさぎながら)サスケとミーナは執務室に案内される。
GM:雑多に並べられた統一感のない高級そうな調度品の山に囲まれてどっかりと椅子に腰かけたビャクライが太く微笑む
コーダ・ビャクライ:「で、どうした小僧。なんのようだ?騎士団に入る気になったか?」
コーダ・ビャクライ:「それとも、そこのちんちくりんの輿入れか?」
風間サスケ:「どっちも違うでござるよ。ぶっちゃけ戦力の無心でござる。」
ミーナ:「チンッ!?……ちょっとサスケ、私こういう下品なの駄目なんだけど」
風間サスケ:「仕事…!仕事でござるからどうか落ち着いてくだされ…!」
コーダ・ビャクライ:「なんだ、そんなことか。まぁ、騎士団の仕事なら受けてやろう。報酬は?」
サスケ:戦力集めろとは言われたけど、俺には一体何の権限があるんだ…?
GM:リュウの代理人として来てるので同レベルだと思ってもらって結構です
GM:あと金額に関しても話の展開上聞いているだけなので適当に返してもらって大丈夫ですよ。このイベント、戦力関係は自動成功です
風間サスケ:「勿論評議会の方から金銭の支払いは保証されているでござるよ。あとは…」
コーダ・ビャクライ:「あとは?」
風間サスケ:「この戦い勝とうが負けようがこの世界は荒れるでござるよ。」
コーダ・ビャクライ:「それがどうした?いい事じゃないか。傭兵としては万々歳だ」
風間サスケ:「この失態明らかに評議会の影響力は落ちる。その時に備えに現世騎士団の勇名は売っておいたほうがいいと拙者は思う」
風間サスケ:「寄りかかる大樹が実は虫食い状態だとわかったのなら、人々は新しい樹を探すものでござる」
コーダ・ビャクライ:「まぁ、こっちの世界じゃ俺の名前もいささか迫力半減って感じだからな」
コーダ・ビャクライ:「さて、依頼はそれだけかね?」
風間サスケ:「まぁ、そんなところでござるな。」
コーダ・ビャクライ:「よぉし!じゃあ商談まとまったし、下の階行って飲むぞ!」
風間サスケ:「拙者未成年なのでウーロン茶で…」
ミーナ:「ちょ、ちょっとあんた!唐突に何言ってるの!」
コーダ・ビャクライ:「えー、俺の酒が飲めないのー?……やっぱり断っちまおうかなぁ」
風間サスケ:「ミーナ殿!抑えて!接待!接待でござるよ!」
風間サスケ:「呑むぜー超呑むでござるよー!」
コーダ・ビャクライ:「オラ、ちんちくりん!お前も来るんだよ!」
ミーナ:「ちっ!?だ、誰がちんちくりんかーーーっ!!」
ミーナ:「行くわよ!いってやろうじゃない!」
GM:あっ、それからそれからーーーー
【3時間後】
風間サスケ:「ミーナ殿!?酒は飲んでも飲まれるなでござるよ!」あわあわ
ミーナ:「アハハハハハハハハハハハッ!!ドンペリっておいしー!アハハハハハハハハッ!!」
風間サスケ:「あわわわわわわ…まさか酒乱の気があるなんて…」
GM:ブンブンとシャンパンのボトルを振り回し、並みいるホストを床に沈めた女帝ミーナが誕生していた
風間サスケ:心のシャッターぱしゃぱしゃでござる
リュウ:ミーナ……
風間サスケ:「やばいでござるよ…どうやって収集付けよう…」
コーダ・ビャクライ:「やるじゃねぇか、ちんちくりん。Bカップとは思えねぇぜ」
風間サスケ:「そうだそうだ!貧乳はステータスだ!希少価値だ!」
ミーナ:「だまれぇ☆」
コーダ・ビャクライ:「オゴッ!?」
GM:鈍い音を立てて振り下ろされる中身入りシャンパンボトル。酒の飲み方って、大事、ほんと
リュウ:ムチャシヤガッテ・・・
風間サスケ:「イヤナジケンダッタネ……」
ミーナ:「ちっがいますぅ、手からすべりおちただけですぅ」
風間サスケ:瓶で頭かち割るとかタイムリーすぎるよぉ…
ミーナ:「じけんじゃありませぇん……わたしはぁ……りっぱなうたひめだからぁ……」
ミーナ:「おさけだってぇ、ちゃんとかれいに……」
GM:一気に酔いが回ってきたのか急に脱力するように座り込むミーナ
風間サスケ:「うんうん、ミーナ殿は立派で華麗で頼りになる歌姫(あいぼう)でござるよ」
GM:そのまま目がとろんとするとサスケの言葉を聞いたのか、それとも酒のせいか満足そうに微笑むとくたりと椅子に横になってそのまま眠りだす。
リュウ:手を出したら歌姫生活おしまいだから…
風間サスケ:適当な店員に部屋を借りられないか聞いてみよう
コーダ・ビャクライ:「やれやれ、やっと寝やがったか」
風間サスケ:「ふむ…結構いいのが入ったように見えたのですが、流石でござるな」
コーダ・ビャクライ:「おう、こりゃ後で頭縫う事になるかもな。だが、これでようやく二人で話せる」
風間サスケ:「はて…こちらからは特にないのですが、一体何でござろう?」
GM:ぱっくりと割れた眉毛のあたりの縦傷からドクドク血を流しながら起き上がったビャクライが手を挙げるとその場にいたホストやホステスが離れていく
コーダ・ビャクライ:「お前、リュウのなんだ?」
リュウ:人には言えない関係?
風間サスケ:一晩の過ち!
風間サスケ:「何って…何でござろう…戦友?」
風間サスケ:「初陣以来なんだかんだとお世話になっているのでござるよ」
コーダ・ビャクライ:「違うな。お前からの認識はそうかもしれん。だが、あいつは極論『自分の女以外はどうでもいい』男だ」
リュウ:事実だな
コーダ・ビャクライ:「欲も無いが、執着するものも一つしかない」
コーダ・ビャクライ:「悪いがお前の事、調べさせてもらった……」
コーダ・ビャクライ:「風間サスケ。大召喚で召喚された英雄で、ポザネオ島を新型絶対奏甲、フォイアロート・ラーヴェで救った英雄」
コーダ・ビャクライ:「成程な、肩書を聞く限り立派なもんだ」
コーダ・ビャクライ:「だが、この肩書には2つ大きな疑問点が存在する」
風間サスケ:「ふむ…拙者探られて痛む腹はセルとのあれこれしかないとおもっていたのでござるが…」
コーダ・ビャクライ:「まぁ、お前側はないだろうな。参考程度にとりあえず聞いておけ」
風間サスケ:「はぁ…」
コーダ・ビャクライ:「まず一つ、何故召喚したての英雄が右も左もわからない状態で新型の絶対奏甲に乗ったのか」
コーダ・ビャクライ:「ジャパンのカートゥーンじゃねぇんだ。新人が現実問題としていきなり見ず知らずの兵器なんか扱えるかよ」
コーダ・ビャクライ:「歌姫も新人、英雄も新人、操作は全てマニュアル。常識的に考えて不可能だ」
コーダ・ビャクライ:「事実、お前たちは1度墜落事故を起こしている」
風間サスケ:「確かにそうでござるが…」
コーダ・ビャクライ:「そして、疑問点その2。こっちの方が重要だ」
コーダ・ビャクライ:「その機体には『正式なパイロットが居た。それもその場に』、だ」
コーダ・ビャクライ:「何故譲った?自分で乗ればいい。訓練もしていた、技術も上、歌姫の能力も段違い」
風間サスケ:「……」
コーダ・ビャクライ:「そもそもあの機体は、イーディスがリュウの為に開発した機体だ。『お前がラーヴェに乗っていた』この一点において、納得する理由は存在しない」
風間サスケ:「イーディス殿がリュウ殿のために…」
コーダ・ビャクライ:「と、なれば考えられる理由は一つ。リュウを乗せたくなかった誰かが、お前を『リュウの代わりにしたんだ』なんらかの意図をもって」
コーダ・ビャクライ:「よく思い出して、そして考えてみろ。誰が味方で、誰が敵なのか」
コーダ・ビャクライ:「そして、答えがわからないようなら、ここに行ってみろ」
GM:そういうとビャクライが一枚の紙きれをサスケに突き出す
風間サスケ:黙って受け取ろう
GM:『エタファ埠頭1-34-6コンテナ』そう書かれた紙切れをサスケにわたすとビャクライはもう一度太く笑う
コーダ・ビャクライ:「俺はお前が嫌いじゃない。ここで死なせるのは惜しいと思ってるんだ」
コーダ・ビャクライ:「せめて、自分の命を預ける方向くらいは自分で決められるようにしてやりたい、ともな」
風間サスケ:「誰が味方か誰が敵か…こっちの世界も変わらないのでござるなぁ…」
コーダ・ビャクライ:「……ところで小僧」
風間サスケ:「何か?」
コーダ・ビャクライ:「医者、呼んできて……(パタッ)」
風間サスケ:「メディーック!!!!!」
風間サスケ:さりげなくメモを懐にしまいつつ駆け出す
GM:それが今日、ここであったことの顛末。そして、サスケの胸中にまかれた疑念の種でもあった
風間サスケ:「(何が真実で何が偽りなのか…世界は難しいでござるな光速丸先生…)」