私達は多くの物を捨てて閉じた楽園に旅立つ。
捨てなければいけないものは多い。それは真実であり歴史であり地上であり太陽であり人間性でもある。
そして、瀕死の人類を蘇らせた原動力でもあり、父の生涯の研究でもあり、
私とあの人の道が分かれる原因でもあり、私と彼の最初の絆でもあり、
餓死寸前だった私達を救った商売でもあり、彼の体を蝕んだ病でもあり、
あの人の命を奪った兵器でもあり、世界を汚染した毒でもあり、
人類種の天敵の力の源でもあり、あの人と彼の愛機に使われた『技術』も捨てなければならない。
正直『技術』を捨てる事に抵抗が無いといえば嘘になる。ううん、本当は地上も太陽も歴史も真実も何もかも捨てたくない。
でも私は捨てなければならない。本当に大切な物、守らなければいけない物を捨てない為に。彼とあの人の名前を付けた私達の子供を守る為に。
だから私はこの決断を後悔しない。絶対に。

「来たか」クラインはかつての愛機が天井から降りてきたのを確認し、彼女の記憶の再生を止めた。

Written by ケルクク


<最後の鴉>最終羽 『鴉とクライン』【七度の再開】

「遅れて悪かったなクライン」
「問題ない。予定通りだ。あまり早く探索を始められると再生に間に合わなく可能性があったからな。小娘を嗾けて正解だったようだ」
「はっ!アンタがジナに命令したとでも?寝言は寝てから言えよ。ジナは答えを探すために自分の意思で俺に挑んだんだ。そこにアンタ如きの入る隙間はねぇよ」
鴉は唾を吐き捨て眼前で浮遊する蒼い、クラインの色に染まったパルヴァライザーを睨みつけた。
「そうだな。確かに小娘は自分の意思で選んだだろう。だがその選択肢『鴉と戦えば求める答えが手に入る』は私が与えたものだ。
 それだけではない。小娘がお前に興味を持ったのも最初の出会いも全て私が小娘の好みの選択肢を与えた結果に過ぎん。ならば結果的にあの娘は私の道具であったという事だろう。
 感謝しろよ、鴉。レミルに続いてまた私の使い古しの女をくれてやったのだからな」
クラインの挑発に鴉は拳を出血するほど強く握り締め耐え、反論する。
「抜かせ。手前の魅力の無さでフラれたのを誤魔化すなよ。だがなアンタから女が離れてくのは当然なんだよ!アンタから人が離れてくのは必然なんだよ!!
 恋人を!仲間を駒程度にしか見ていない奴に誰がついていく?自分だけの欲望のために全てを犠牲にするアンタは独りになるしかないんだ!!」
「レイヴンの最低限の心構えは独力で空を飛ぶ事だ。群れる事で独りで生きる術すら失ったか!鴉!!」
「違う!!俺は一人で空を飛ぶんだ!独りじゃない!!俺はアンタと違って俺以外の奴が空を飛ぶ事を否定しない!俺はアンタのように群れる奴等を馬鹿にしない!俺はアンタみたいに地べたで暮らす奴等を見下さない!!
 それに独りで生きるだと!!どれだけ思い上がるつもりだ!クライン!!
 アンタの食べている食料はアンタが作ったのか!アンタが着ている服はアンタが作ったのか!アンタが乗るパルヴァライザーはアンタが作ったのか!!
 違うだろう!皆他人が作ったんだ!!人は一人で生きられるけど独りじゃ生きられないんだよ!!
 もう一度言うぜ!俺は一人で空を飛ぶ。でも他の奴が空を飛ぶのを否定しない。他の鴉が群れる事を悪くは思わない!!地べたで暮らす奴等を否定しない!俺はアンタのように自分以外の他人を否定しない!見限らない!
 どいつもこいつも俺の邪魔をしないなら好きなように生きて死ねばいい。自分の器量で生きて自分の責任で死ねばいい!
 それは人類も同じだ!俺達は俺達だけで好きに生きればいい!違うか!クライン!!」
クラインは吼える鴉にかつての自分を見る。どこまでも正しくそれゆえにどうしようもなく愚かであった若い自分を。
「歴史は繰り返すか。いや認めるわけにはいかん!」クラインは呟き眼下のアナイアレイター、かつての愛機を睨み付ける。
「その好き勝手にやった結果が大深度戦争であり、かつての大破壊だったのだ!!
 先人達は我々と比較にならない技術を持っていた。インターネサインや彼女やセラフを見たお前ならばその技術力が創造できるだろう。
 だが!先人達は愚かな事にその技術を自らの欲望の赴くまま使い、地上と大気を汚染した。そしてその傲慢の報いが人の形をした災厄を生み出し、それにより全人口の九割が失われたのだ!!
 そしてその果てに先人達は人が人を治める愚を知り、人を管理するものを作り出し自らの未来を差し出したのだ。
 その後の歴史は知っていよう!!人類は200年以上も管理者の下で平和で平穏な日々を過ごした。
 だが、愚かな私が自らの欲望のままにラナを破壊してしまった為に大深度戦争が起こった!!そしてその戦争で人は戦う事の愚かさを知ったにも拘らず未だに争いを続け、滅びへと向かっている!
 やはり我々には管理するものが必要だ。我々は我々だけで生きるべきではないのだ!!」
「ふざけるな!!俺は誰かに管理されてまで平和に生きたいとは思わねぇ!!誰かが操縦するヘリに乗って誰かが決めた目的地に連れて行かれるなんて冗談じゃねぇぞ!!ましてその誰かを自分で選べないんなら連れて行かれる先がどんな楽園でも願い下げだ!!
 自分の未来を自分以外の奴に決められたら死んでいるのと同じだろうが!!好きに飛んだ結果、翼が折れて地べたを這いずる事しかできなくなったら、山猫にでも食われて死ねばいい!!それが俺の、俺達の生き方だ。
 俺達は俺達の責任で俺達だけの力で生きていく!その結果、人類が滅んだのならそれが人類って種の寿命が尽きたって事なんだろうよ!!」
「人類の滅びなど認めるわけにはいかん!!私は私が生き続ける限り人類を生かし続け平和な時代を齎す!それこそが彼女の望みなのだ!!」
クラインの胸に浮かぶのは遥かな過去の記憶。大深度戦争の最中、自分を庇って死んだ彼女の記憶。不死身の女と呼ばれたあいつがあんなに簡単に死ぬなんて思っていなかった。信じられなかった。
その彼女の最期の願いが『平和な時代を』だった。その言葉を聴いたときクラインは決めたのだ。彼女に助けられた命を彼女の願いを叶えるためだけに使うと。
「そうだ!全ては理想のため、平和なる時代の復活のため!私はスミカの願いを叶えるためだけにここに在る!!」
「ふざけろ!!!アンタ独りの力で平和に成る程、人類も平和も安くないんだよ!!
 あまり人類を!!俺達を!!そして平和を見縊るな!!クライン!!」
「…ここまで言っても解らんか。いや、私達の主張が交わる事などありえんな。いいだろう勝負だレイヴン。どちらが正しいかは戦いで決めよう!!
 どちらにしろ彼女が作る世界には貴様らレイヴンのような不確定要素は不要だ!!ならば貴様らが生き残るには私を倒すしかない!!
 だが倒せるか!!このパルヴァライザーは小娘が撃破したものに、彼女の記憶から引き出したかつて世界を汚染しつくした禁断の技術を加えたものだ!!
 そしてそれを駆るのはL1のような玩具ではない、この私だ!!貴様にそれが破れるというのか!!」
クラインがパルヴァライザーを戦闘態勢に移行させる。
鴉は目の前の存在を計測したCOMから発せられる計測不能・撤退推奨の警告を無視し、圧倒的な力量差に萎縮しそうになる身と心を震わせるために叫ぶ。
「ああ!破ってやる!!何度だって破ってやる!!
 俺がアンタの全てを否定してやる。俺がアンタの願いを終わらせてやる!!アンタから受け継いだこのアナイアレイターで!!!」
鴉は愛機に戦闘態勢をとらせる。

「いいだろう!来るがいい!最後の鴉!!何人たりとも彼女の願いは邪魔をさせん!!
 全ては理想のため、復活のため!消えろイレギュラー!!!」

<最後の鴉>最終羽 『鴉とクライン』【プライマルアーマー】に続く!!

週間ラインアーク学習コラム 地理

「ナイジェリア東部のタラバ州にある高原は?」
「マンビラ高原です。ダンさん」
「…へぇ~~、こんな旧国家時代の地名を知ってるなんて。リリウムちゃんは凄いなぁ~。
 じゃ、じゃぁサンスクリット語で如意宝珠を意味する言葉が元になった、インドネシアのバリ島にある土地の名前は解るかい?」
「キンタマーニですね」
「…ハァハァ。…さっすがリリウムちゃん!リリウムちゃんの力があればこのクロスワード簡単に攻略できそうだぜ!」
「そんな。たまたま、知ってただけですからあまり褒めないでください。それとこれは余談になりますが、サンスクリット語で如意宝珠を意味する言葉はチンタマーニって言うんですよ」
「…ゴク。そ、そうなんだ。勉強になるなぁ。じゃ、じゃあ、元ロシアのモスクワ、クレムリンの南側にある通りの名前は解るかな?」
「え~と、一番大きな通りが大ヤキマンコ通り。その東に小ヤキマンコ通り。それと川沿いにあるのがヤキマンスカヤ通りになりますね」
「……ジュルリ。あ!字数が合ってるから、ヤキマンカスヤ通りだな。すげーな、リリウムちゃん」
「もう、ダンさん。マンカスじゃなくてマンスカですよ」
「………ふぅ。あ、す、そうかぁ~。間違えちゃったぜ~~」

メイのベットの上にちょこんと座った何も知らないリリウムちゃんが可愛らしく笑う。
向かい合わせの絨毯の上で胡坐をかいている俺もそれに合わせて普通に笑っているふりをしているが下半身は先程からのリリウムちゃんの卑猥な言葉で臨戦態勢だ!!
膝の上にクッションをおいているのでリリウムちゃんにばれてはいないが、もしばれたらただじゃぁすまないだろう。
なにせ以前は間違えて男湯に入っていたリリウムちゃんと浴場で鉢合わせるという俺の過失0でもGWのガトリンググレネードキャノンで人間大砲されたのだ。
今回は悪意100%。自分一人で使用するためとはいえ密かに録音までしてるんだから言い訳はできない。まともに考えるなら即やめるべきだろう。
だが破滅と隣り合わせの危険の中で何も知らない女の子に卑猥な言葉を吐かせたうえに、目の前で下半身をおっきくするという背徳感はすげー興奮する。
だから、やめられない。とまらない。メイが帰ってくるまでは平気だよね!
いや~それにしても、節電の話を聞いた時はふざけんなと思ったし、メイにとっつかまって1メートルの巨大な団扇でメイを扇がされたときは殺してやると思ったが今は素直に感謝だ。

「マンジルですね、ダンさん」
「………。へ、へぇ~。じゃぁ、中央アフリカのスーダンとコンゴの国境辺りを流れる川は?」
「チンコ川です」

****

事の起こりはカラード本部での複数ある発電施設の同時故障(正確には定期メンテナンスと故障とテロがかさなったらしい)により、電力供給量が極端に落ちてライフラインの維持にギリギリだけになってしまった事だ。
復旧自体は一日ですむがその間最低限のライフライン以外は電力不足で動かせなくなってしまったのだ。
そしてカラード本部は地上の町が殆どがそうであるように汚染された大気を入れないよう密閉型でつくられている。
当然最低限の空調しかいれていなければ温度と湿度はドンドン上がる。

…実は当初の計画ではリンクスの居住区は重病人や企業のTOPの居住区と同じように例外的に十分な電力が供給されるはずであった。
だが、
NO1…ミッションのため不在
NO2…「皆様が暑さに耐える中で私一人が快適な環境ですごすわけにはいきません」
NO3…「不要だ。私の分は他に必要としている者にまわしてやってくれ」
NO4…「年寄りには冷房は堪えるので遠慮させてもらおう」
NO5…「余裕がある時ならともかく無い時に特権を享受するのはノブリス・オブリージュの精神に反します」
NO6…ミッションのため不在
NO7…「俺みたいな野郎を優遇してどうすんだ?そんな余裕があるならもっと必要な奴にまわせよ」
と、カラードにいた各勢力の最高位リンクスが言葉は違えど全員拒否したためリンクスの居住区も他と同じように最低限の電量しか供給されなくなってしまった。

そして気温38度・湿度70%という苛酷な環境にへばっていた俺をメイが自分の部屋に拉致ったのが三時間前。
その後一時間ばかり巨大な団扇で素っ裸のメイを扇ぎ続けるという苦行を行っていたのだが、二時間前にローディさんに呼び出されたとかでメイは俺に留守番を命じて消えた。
メイがいなくなって10分後ぐらいにリリウムちゃんがメイを訪ねてきて、それから30分ぐらいかけて世間話からクロスワード(R18)に話を発展させた。
そして今に到るというわけだ。あぁ、清純無垢な子に卑猥な言葉を言わせるのって癖になりそう。

****

「オナマン湖です。ダンさん。…ダンさん息が荒いですけど大丈夫ですか?」
「え!?あ、ああ!あ、暑いからな!」
「確かに。この暑さは少々堪えます」
「ま、まったくだよな。じゃ、じゃぁ、スイスからフランスにまたがる中央ヨーロッパの中で2つめに大きい湖は?」
「レマン湖です」
 




 
「あちぃ~~~」
汗とその他の液でグショグショに汚れたシーツの上を転がる。
「暑い暑い言うな、ロイ。なおさら暑くなる」
上半身にヨレヨレのタンクトップを身に着けただけのウィンディがテーブルに突っ伏しながら文句を言う。
「んなこといってもよぉ。あちぃんだからしかたねぇだろ。せめて、風があればなぁ。あ~、もう、暑い通り越して熱わっぷ」
ベットの端まで転がった事に気付かずそのままベットの縁から転がり落ちる。
下は毛の長い絨毯なので落ちても問題ないのだが気のせいか、絨毯も湿っているように感じる。
「そんなに熱いならシャワーでも浴びてきたらどうだ?」
落下した勢いを殺さぬまま絨毯の上を転がっていく。
「ぬるま湯しかでねぇから意味ねえよ。汗も流してもすぐにかくしな~って、痛」
テーブルに激突したので回転を止める。
手の届く位置には剥き出しのウィンディーのアソコがある。
特にやる事も無いのでなんとなく右手を伸ばす。
汗でべたつく引き締まった太股の奥にあるアソコは汗と先程の一戦の残滓で十分湿っておりあっさりと中指と人差し指二本を飲み込んだ。
そのままゆっくりと出し入れしながら入り口を撫で回し、刺激していく。
わざと卑猥な音を立てながらゆっくりと泡立てていく。
「なんだ。もうするのか?するんなら汗で汚れるから脱ぐけど?」
ウィンディーが快感に目を細めながらどこか呆れたような口調で問いかける。
「いんや。さっきしたばかりだからそこまではしない」
首を振りながら惰性で愛撫を続けていく。
「そっか」
いつもならチクチクささる陰毛も汗でしっとりと濡れて殆ど抵抗はない。
指を回して全体を刺激しながら中ほどまでいれた後、ギリギリまで引き抜き、また挿れる、を繰り返していく。
「ん」ウィンディーが声を殺して喘ぐ。柔らかい太股が快感による刺激で僅かに硬くなる。
遂には中指まで飲み込んだウィンディーの心地よい締め付けを感じながら、ウィンディーの体が細かく震え始めた事からイくのが近いことを悟る。
普段ならばここは寸前で止めて、収まったところでまた寸前まで昂ぶらせてギリギリで止めてを数度繰り返して乱れさせるのだが、今回ははっきり言って暇潰しなのでそこまでやる気は無い。
震えにあわせて徐々に深く挿れていき、適当なところで親指でプックリと膨らんでいるお豆ちゃんを弾く。
「………!!」
ウィンディーが大きく痙攣すると同時に掌に熱いものがかかり、絨毯に染みを作っていく。
あ~あ。こりゃ、シーツと一緒に買い替えだな。これで今年で四回目かぁ。
体を起こすと、肩で息をしながらテーブルの上に涎と汗で池を作っていたウィンディーの恨みがましい視線とぶつかる。
「退屈しのぎに私をイかせるのは止めてくれ。今日はもう、30回以上もイってるんだぞ!これじゃぁ、その、体が持たない」
「あ~、でもなぁ。こう熱くちゃ体を動かす気にはなんねぇし、かといって電気がなくてできるインドアの遊びってこれぐらいだぜ?チェスやオセロはウィンディー弱過ぎて相手にならねぇし」
「ぐっ、そうだ!本でも読め!」
「んなもんねぇよ。別に気持ちいいんだからいいじゃん?それとも気持ちよくないか?嫌なのか?」
「別に嫌ってわけじゃないし、感じるけど」
「じゃぁ、いいじゃないか」
「私ばっかり一人でイくのはなんか負けた気がするからいやなんだ。とにかく暫く禁止だ!解ったな!ロイ!」
「なんじゃそりゃ。まぁいい。解りましたよ。お姫様。姫様の許しが出るまで指一本触れません」
「うむ。苦しゅうない」
フザケテ一礼するとウィンディーも仰々しく頷く。残念ながら下半身が素っ裸だから威厳もナニもあったもんじゃないけどな。
にしても、禁止されるとやりたくなるな。
っと、我慢我慢と。
それにしても暑いなぁ。こんなことなら見栄を張らずにクーラーいれてもらえばよかった。
まぁ、過ぎた事を言ってもしょうがねぇか。あ~、なんか残ってないかなぁ。
立つのが億劫なのでゴロゴロ転がって電気がきてないのでただのデカイ箱とかした冷蔵庫の前に置いてあるクーラーボックス(停電が決まった瞬間にこれを買った自分の先見性を褒めてあげたい)を開ける。
氷が半分ほど溶けて溜まった水の中に手を突っ込んで中に何か残っていないか探す。
あ~、冷たくて気持ちいい。でもやっぱり何も無いか。さっき突っ込んだビールはまだ冷えてねぇし、う~ん、もうこの水を飲むしか。いやいや、これは飲料水で作ってないから飲んだら100%腹を…ってん?
手に何か当たったので引っ張り出すと、アイスキャンディーだった。
おお!まだ残ってたか。
嬉々としながら封を開けてアイスキャンディーに齧り付く。
ん~、ちべたくて旨い。火照った体に染み渡るねぇ~。
シャクシャク食べながら歩いてテーブルに戻ると「まだ残ってたのか、私にも一口」とウィンディーが口を開けたので中に突っ込んでやる。
「ん~、うまいな。生き返る」幸せそうに目を細めて食べるウィンディーに思わず笑みが零れる。
「ん」ウィンディーがもう一口と無言で口を開ける。
だがなんとなーく意地悪がしたくなった俺はそれを無視してアイスキャンデイをしゃぶり続ける。
「む」お目当てのアイスキャンディが何時までも来ない事に目を開けたウィンディーが、ニマニマと笑いながらアイスキャンディを齧る俺に気づいて無言で飛び掛ってくる。
させるかよ!予想していた俺は咄嗟にアイスキャンディーを持った手をウィンディーから遠ざけ!!?
「ん~~!?」ウィンディーは最初からアイスキャンディには目もくれず俺の唇を奪うと俺の口の中にあったアイスキャンディを吸い出していく。
なんて情熱的なキス。
俺の口内のアイスキャンデイを全て略奪しきったウィンディーが唇を離す。俺の唾液と溶けたアイスキャンディの混合液が糸を引き、やがて限界まで伸ばされると切れてウィンディーのタンクトップに染みを作った。
フフンと勝ち誇った笑みを浮かべるウィンディー。
その笑顔に堪らなくきた俺は無言で残りのアイスキャンディを口に入れるとウィンディーの唇を奪った。
ウィンディーに溶けたアイスキャンディと俺の唾液の混合液を送り込むと、直にウィンディーの唾液が混じったそれが送り返されてくる。
当たり前だが普段より甘い。俺は甘さを十分味わった後再度ウィンディーに送り返す。
そうやって何度も何度も相手から送られたモノに自分の唾液を交えて相手に送り返す。お互いに飲み込まないので互いの口に入りきらないモノが溢れて互いの顎を伝い互いの胸に滴り落ちる。
液の交換を続けながら右手でタンクトップの上からウィンディーの胸を揉むと、ウィンディーも俺の胸板を撫で回す。
タンクトップの上からでもわかるたった乳首を摘んでやると、ウィンディーも俺の乳首を摘む。
慣れない快感に思わず呻いてしまい、口の中にあったモノを吹き出してしまう。
「駄目じゃないか、ロイ。もったいない」
ウィンディーが俺の鼻の頭を人差し指でつんと叩くと滴り落ちるモノを手で掬い俺の胸に塗りたくる。
「もったいないから、私が舐めてやろう」
ニンマリと笑ったウィンディーが俺の右胸を嘗め回しす。同時に左乳首も右手で弾かれる。
「ちょ、ウィンディーそれはやばい」なれない快感に腰が浮きそうになるのを堪える。
やばい。これはやばい。何気に上は攻められなれてないから弱いんだ。
このままじゃ不味いとタンクトップの下に手を潜り込ませじっとりと湿ったウィンディの胸の頂点にある突起物へ攻撃を加えようとしたところで体に電撃が走った。
ちょ、こいつ噛みやがった。痛みスレスレの鋭い快感に思わず腰を浮かせ嬌声を上げてしまう。
「駄目だぞ、ロイ。これはお仕置きも兼ねてるんだ。それに先程の約束は有効だぞ。私から触るならともかく私の許しなく私に触れちゃ駄目だ」
「ちょ、俺やられっぱなしかよ!そりゃないぜ、ウィンディー!」
「さっきまでは私はずっとその立場だったんだ。ならたまには逆もいいだろう?」
「う、そりゃぁそうだが」
「安心しろ。これが終わったらちゃんとさせてやるさ。だから諦めて私に犯されろ、ロイ」
楽しそうに笑ったウィンディーが俺の返事を待たずに乳首への攻めを再開する。
敏感な乳首が熱く濡れた舌に弄ばれる。
吸われながら舌の先で転がされ、ぬめる舌の腹で押さえつけられ、甘く噛まれながら先っぽを吸われ、舌先で転がされる快感に翻弄される。
さらにあいたもう片方の乳首も弾かれ転がされ摘まれ休ませてくれない。
そして「グッ」無警戒だった息子を擦られた快感に思わず声が漏れる。
やばい。やばい。二点攻めでこれなのに三点攻めはやばい。直にイっちまうって。
焦る俺とは裏腹にウィンディーの左手は、時に五本の指を全て使って優しく握ると長いストロークで全てを擦り上げ、時に親指と人差し指と中指で円を使いカリの部分を重点的に刺激し、時にふくろをヤワヤワと揉みししだく。
イくのを懸命に耐えていたがそれでも三点攻めにあっさりと屈服した俺は欲望を解き放…
「ひでぇ!」
…とうとしたところで息子への刺激が急に無くなる。
乳首を弄ぶウィンディーへと恨みがましい視線を向けると目を細めていた。
あ、こいつ。俺がいつもやってるギリギリまでお預けを食らわせる気だな。冗談じゃねぇぞ。
「触れなきゃいいんだよな。タンクトップ越しなら触れてないからセーフだよな」
と勝手な理屈で逆襲とばかりにタンクトップ越しにウィンディーの乳首を中指と人差し指で挟んでこねくりまわし、同時に挟んだ乳首へ親指でかるく爪を立てて刺激する。
ウィンディーがくぐもった嬌声を上げる。クックック、どうだウィンディ。こいつは効くだろう。俺はお前の体のことならお前以上に知ってるんだぜ。
攻めの快感に染まっていたウィンディーの瞳に雌の悦びの色が混じり始める。微妙に内股を擦り始める。
どうだ、俺のが欲しくなってきただろ「ぐぅう」
息子への攻撃が再開される。長引くと不利だと悟ったらしい。
右の乳首が吸われながら甘噛みされ舌で舐められる。同時に左乳首に今俺がウィンディーにやっている愛撫をそっくりそのまま返される。
そして息子も四本の指で長いストロークされながら、親指で裏の射精管を撫でられる。
「ぐぅう。駄目だ」限界は一瞬だった。圧倒的な攻めに一瞬で臨界を突破した俺はあっさりと限界を突破…
「すこし待て!ロイ!」
…ウィンディーの声に反射的に自制心をフル動員して耐える。射精を強引に止めた事で痛みに眉を顰める。
その僅かな猶予にウィンディーは体勢をかえて、胸で俺のモノを挟む。
そして胸を上下に動かしながら俺のを刺激しながら谷間から顔をだした息子をタンクトップ越しに吸い上げる。
「あぁああああ!!」それが最後の止めになり溜まりに溜まったものを解放する。
発射された精子をタンクトップ越しに、吸っていくウィンディー。
やがて射精が終わるとウィンディーはタンクトップを脱ぐと裏についていた精液も舐めとる。
「…やっぱりアイスキャンディーと精液は合わないな。やはり別々に味わわないとな」
ウィンディーが苦笑する。
あ~、なる。タンクトップに垂れたアイスキャンディと精液を混ぜてみたのね。
「ん、口直し」
ウィンディーが多少柔らかくなったものの未だに硬度を保つ息子に嘗め回し綺麗にすると、最後にチュっとすって尿道に残っていた精液も吸い取った。
「ん、やっぱり美味いな。ちょっと、しょっぱいけど。さ、ロイ、お待たせしたな。まだいけるだろう?」
肩で息をしている俺にウィンディーが笑いかける。
「そりゃぁいけるがね。残念ながら、指一本触れちゃいけないから何も出来ないんだよ」
「前戯はいらないさ。ほら」
ウィンディーが広げると溢れ出した白濁した液体がウィンディーの太股を伝う。
だからなんでそんなに男前なんだよ。つーか、意味ちげーし。まぁいいや。

「では、お姫様。申し訳ありませんが俺から触れる事は出来ませんので腰を落として姫様の穴で俺のモノをハめてくれますでしょうか?」
「うむ。では、いくぞ、ロイ」
 




 
「チンチンとイク湖ですね」
「はぁはぁ、じゃぁケチュア語で基礎を意味する言葉は?」
「マ「マンコ。ちなみに王の名前にもなってる偉大なる基礎になるとマンコ・カパックね」
「………あれ?」
「メイさん!お帰りなさい!!」
「ただいま~~、リリウムちゃん。遊びに来てくれてたのね、嬉しいわ。退屈じゃなかった?」
「はい!ダンさんとクロスワードをしていましたから」
「………ち、違うんだ、メイ!!こ、これは」
「リリウムちゃんと遊んでてくれて感謝してるわ、ダ~ン。お礼をあげるからちょっとこっちにきて」
「いや、お礼なんかいいよ。それにお前は誤解している!」
「あ、先程のカナダの湖間違えてしまいました。オマン湖じゃなくて、オナマン湖です。ダンさん!」
「いいから、こっちこいよ。それともクッションの下のものを今ここで踏み抜いて欲しいの?
 あ、リリウムちゃ~ん、ごめん。帰ってきて悪いんだけど五分ぐらいまたいくね。一人にさせてごめんね」
「いいえ。大丈夫です」
「ひっひぃ。わ、解りました」
「じゃ、ダ~ン、いきましょ。覚悟は完了したわよね?」
「たったすけてくれ~~」
 




 
後書き
某所からの移送です。良かったら見てください
これも時事ネタが酷かったので後半部分を時事ネタの塊のマンビラ高原に変えました
あれ?


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プロ野球史上ただ一人あまりに名前がアレだったので解明させられた外人選手はだ~れだ?
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