TRPGログ

【ミドルフェイズ6 ~相談中~】

GM:では、3日目。幻糸門はヴァッサマイン固定です
リュウ:先にクロイツ・ゼクストの元に行きます
GM:行える交渉相手は  ヴァッサマイン、現世騎士団、トロンメイル  です
GM:サスケさんの行動はどうします?
風間サスケ:では現世騎士団へ
GM:では  リュウさん:ゼクストへ    サスケ:現世騎士団へ
GM:で、よろしいですかね?
風間サスケ&リュウ:はい

【ミドルフェイズ6 ~交渉3日目①~】
シーンプレイヤー:リュウ

GM:樹氷だらけの森の中を重装備の一団が歩いている。上空には偵察、兼輸送用の飛行型絶対が編隊を組んで飛んでいる
GM:地上には大きなバックを背負った技師の一団と、それを守るように配置された同じく重装備の英雄
GM:かつて君達が苦労した林の中を文明の力が一方的に蹂躙していく
GM:現世の武装をしる君から見ればなんとも時代遅れの旧式のマスケットと松明の大時代的な装備。しかし、野生の動物からすれば不可避の死、そのもの。
GM:子熊、親熊、森の主、一切の分け隔てなく文句なく射殺する殺意の視線である。
GM:森に入る時、「立派な英雄になってください」と送り出してくれたいつだかの少女と視線があったような気がしたが、それが事実だったかは定かではない。ただ、歓待されていないことは村人すべての視線からも明らかだった。
GM:「森を荒らすな!!」という近隣の住人の声を無視したまま続いた行軍がついにもくてきちに着いたところからシーンは始まる
赤銅の歌姫:「ここですか?」
リュウ:「そう、ここです」
GM:赤銅の歌姫が山肌にぽっかりと空いた洞窟を指さしてリュウに確認する
GM:村のある方とは反対の山裾、雪に埋もれるような洞窟の中に仰向けで寝かされた蒼い絶対奏甲を見上げて君は答える。
赤銅の歌姫:「凄い。間違いない、本物だ……まだ現存している機体があったなんて」
赤銅の歌姫:「機材を下すよ!すぐに保存状態をチェック。出来れば分割して輸送、しかる後に工房で組み立てる」
赤銅の歌姫:「こいつがどんな機能を持っているのか未知数な部分が多い!アークドライブはとりわけ精密にね!」
GM:君の目の前でゼクストが調査されていく。思い出されるはっぱ様の言葉

はっぱさま:「だが、忘れるな。この機体の目覚めは他の星芒奏甲の……ひいては際限ない争いの火種となる」
はっぱさま:「その嵐の中に立って、後悔しないことだ……」

赤銅の歌姫:「リュウくん。これすごい発見だよ!世紀の大発見といってもいいくらい」
リュウ:「発見か。ただの化石だったなら争いの火種にはならないのに」(ぼそっと
赤銅の歌姫:「ん?なに?」
リュウ:「いえ、なんでもありません。それより、頼みたいことがあるのですが・・・」
赤銅の歌姫:「うん?内容にもよるけど、言ってごらん?」
リュウ:「はい、これほどの奏甲、万人が扱えては困ると思うのです」
リュウ:「そこで、特定の者にしか扱えないように、動かすための鍵をつけることはできないでしょうか」
赤銅の歌姫:「ロックをかけるという事?まぁ、不可能ではないね」
赤銅の歌姫:「で、具体的にはどこまで使えるようにするつもりかな?」
赤銅の歌姫:「もっと直截的に言うなら、自分専用にしたいってことだろう?それ」
リュウ:「その通りです」
リュウ:「予め言っておきますが、私欲のためではありません」
リュウ:「このクロイツ・ゼクストは私がユグドラシルから動かす許可を頂いております」
赤銅の歌姫:「ユグドラシル?そんな、おとぎ話の精霊の名前をあげられてもね。知っての通り、私は技術者なの」
赤銅の歌姫:「自分の目で見たものと、技術的に立証されているものしか信用はしないし、出来ない。そんなことは信じられないわね」
赤銅の歌姫:「だけど、ま、いいでしょう」
赤銅の歌姫:「他ならぬ3騎士であるところの君の頼みだし。ご老体たちも反対はしないでしょう」
リュウ:「ありがとうございます」
赤銅の歌姫:「ただし、君個人となると恐らく角が立つだろうし、許可も下りないだろう。3騎士限定のパスコード。これが限界だね」
リュウ:「(三騎士、ツムギのやつが心配だが、致し方ないか)わかりました。それは覚悟しています」
赤銅の歌姫:「わかった、じゃあそのように……ま、もっともこいつは十二賢者預かりよ。そもそも君達が乗れるかどうかはあのご老体が決めることだろうから、無意味になるかもしれないけれどね」
リュウ:「そのときは、そのときです」
赤銅の歌姫:「ただ、収穫もあった。私の私見だけれども、こいつの装甲システムはおそらく女王が持っているフィールドと原理は同じ。つまり、こいつを調べれば、奴への対抗策が見つかる」
赤銅の歌姫:「……かもしれない」
リュウ:「見つからなければ困ります」
リュウ:「頼みます」
赤銅の歌姫:「まぁ、頑張ってみるわ。この前のイーディスといい。相変わらず君達二人は真面目ね。相性なのかしら」
GM:そういって赤銅の歌姫が笑うのを聞きながら、リュウはふたたびゼクストを見上げるのだった。

【ミドルフェイズ6 ~交渉3日目①~】
シーンプレイヤー:サスケ、ミーナ

GM:トロンメイルの首都エタファ、その郊外に旧歌姫大戦の遺産と言われる砦があった
GM:長年の経年劣化を受け、だいぶ傷んではいたものの、城としての原型をとどめていたその外見は
GM:建築時の建築家の確かな技術を裏打ちする証左として、建築学の教科書に記載される程のものであった
GM:しかし、時が移ればあらゆるものには変化が訪れる。若者は老人へ、子は親へ。
GM:そして、在りし日、戦火の炎に照らし出されていた砦は……
GM:今、はでっはでなイルミネーションに照らし出されて現世のいかがわしいお店感を全会で放っていた
リュウ:やっぱりかー!
リュウ:だと思ったよ……!
風間サスケ:「うわぁ…でござる」
風間サスケ:「拙者本当にここに入るの…?ミーナ殿と…?」
GM:店舗名「キャッスル・モヒカン」。キャバクラとホストクラブとディスコと、ラブホとソー〇ランドを内包する大人の夢の複合型テーマパークである
サスケ:ひどい…
GM:尚、カラオケを増設予定
風間サスケ:すごいな
風間サスケ:「た、頼もう−!責任者の方はいらっしゃるか?」
受付のキャバ嬢:「あーら、ぼく。団長に会いたいなんて勇気あるわねー。でも、ごめんねー。もうちょっと大人になってから出直してきてねー」
ミーナ:「サスケ、現世のことはよくわからないんだけど、なに、これ?」
風間サスケ:「……イロイロなサービスをしてくれるところと聞いております」
ミーナ:「サービスって?」
風間サスケ:「飲食とか入浴とか…房中術とか…」
ミーナ:「防虫術って虫殺してどうするのよ」
GM:どんどん冷たくなるミーナの視線。
風間サスケ:「それは本題には関係ないでござる!」と無理に打ち切りつつ
風間サスケ:「拙者たちは評議会よりの使いだ。代表殿がご不在であれば出直すでござるよ。」と受付に
GM:と、君がやけくそ気味に叫んだところで上から声が聞こえる
コーダ・ビャクライ:「おっ、小僧。来たか。ついにチェリー卒業する気になったか?」
風間サスケ:「仕事でござるよ!し!ご!と! 評議会の方からきたでござる」
GM:螺旋階段の上からのぞき込んでくる髭面の男、ビャクライは首元にしなだれかかっていた半裸の女性を引きはがすと楽しそうに笑う
コーダ・ビャクライ:「なんだつまらん。そんなんじゃお前、楽しい事何も知らないで死んじまうぞ」
コーダ・ビャクライ:「まぁいい、執務室は5階だ、あがってこい」
風間サスケ:「むむむむ…了解した。いくでござるよ」
風間サスケ:こうなるべく余計なモノを視界に入れないようにしつつぎこちなく進む
GM:それなりに儲かっているのか、わいわいとうるさい各階を通り抜けながら(ある階では部屋から聞こえる嬌声に耳をふさぎながら)サスケとミーナは執務室に案内される。
GM:雑多に並べられた統一感のない高級そうな調度品の山に囲まれてどっかりと椅子に腰かけたビャクライが太く微笑む
コーダ・ビャクライ:「で、どうした小僧。なんのようだ?騎士団に入る気になったか?」
コーダ・ビャクライ:「それとも、そこのちんちくりんの輿入れか?」
風間サスケ:「どっちも違うでござるよ。ぶっちゃけ戦力の無心でござる。」
ミーナ:「チンッ!?……ちょっとサスケ、私こういう下品なの駄目なんだけど」
風間サスケ:「仕事…!仕事でござるからどうか落ち着いてくだされ…!」
コーダ・ビャクライ:「なんだ、そんなことか。まぁ、騎士団の仕事なら受けてやろう。報酬は?」
サスケ:戦力集めろとは言われたけど、俺には一体何の権限があるんだ…?
GM:リュウの代理人として来てるので同レベルだと思ってもらって結構です
GM:あと金額に関しても話の展開上聞いているだけなので適当に返してもらって大丈夫ですよ。このイベント、戦力関係は自動成功です
風間サスケ:「勿論評議会の方から金銭の支払いは保証されているでござるよ。あとは…」
コーダ・ビャクライ:「あとは?」
風間サスケ:「この戦い勝とうが負けようがこの世界は荒れるでござるよ。」
コーダ・ビャクライ:「それがどうした?いい事じゃないか。傭兵としては万々歳だ」
風間サスケ:「この失態明らかに評議会の影響力は落ちる。その時に備えに現世騎士団の勇名は売っておいたほうがいいと拙者は思う」
風間サスケ:「寄りかかる大樹が実は虫食い状態だとわかったのなら、人々は新しい樹を探すものでござる」
コーダ・ビャクライ:「まぁ、こっちの世界じゃ俺の名前もいささか迫力半減って感じだからな」
コーダ・ビャクライ:「さて、依頼はそれだけかね?」
風間サスケ:「まぁ、そんなところでござるな。」
コーダ・ビャクライ:「よぉし!じゃあ商談まとまったし、下の階行って飲むぞ!」
風間サスケ:「拙者未成年なのでウーロン茶で…」
ミーナ:「ちょ、ちょっとあんた!唐突に何言ってるの!」
コーダ・ビャクライ:「えー、俺の酒が飲めないのー?……やっぱり断っちまおうかなぁ」
風間サスケ:「ミーナ殿!抑えて!接待!接待でござるよ!」
風間サスケ:「呑むぜー超呑むでござるよー!」
コーダ・ビャクライ:「オラ、ちんちくりん!お前も来るんだよ!」
ミーナ:「ちっ!?だ、誰がちんちくりんかーーーっ!!」
ミーナ:「行くわよ!いってやろうじゃない!」
GM:あっ、それからそれからーーーー

【3時間後】

風間サスケ:「ミーナ殿!?酒は飲んでも飲まれるなでござるよ!」あわあわ
ミーナ:「アハハハハハハハハハハハッ!!ドンペリっておいしー!アハハハハハハハハッ!!」
風間サスケ:「あわわわわわわ…まさか酒乱の気があるなんて…」
GM:ブンブンとシャンパンのボトルを振り回し、並みいるホストを床に沈めた女帝ミーナが誕生していた
風間サスケ:心のシャッターぱしゃぱしゃでござる
リュウ:ミーナ……
風間サスケ:「やばいでござるよ…どうやって収集付けよう…」
コーダ・ビャクライ:「やるじゃねぇか、ちんちくりん。Bカップとは思えねぇぜ」
風間サスケ:「そうだそうだ!貧乳はステータスだ!希少価値だ!」

ミーナ:「だまれぇ☆」
コーダ・ビャクライ:「オゴッ!?」
GM:鈍い音を立てて振り下ろされる中身入りシャンパンボトル。酒の飲み方って、大事、ほんと
リュウ:ムチャシヤガッテ・・・
風間サスケ:「イヤナジケンダッタネ……」
ミーナ:「ちっがいますぅ、手からすべりおちただけですぅ」
風間サスケ:瓶で頭かち割るとかタイムリーすぎるよぉ…
ミーナ:「じけんじゃありませぇん……わたしはぁ……りっぱなうたひめだからぁ……」
ミーナ:「おさけだってぇ、ちゃんとかれいに……」
GM:一気に酔いが回ってきたのか急に脱力するように座り込むミーナ
風間サスケ:「うんうん、ミーナ殿は立派で華麗で頼りになる歌姫(あいぼう)でござるよ」
GM:そのまま目がとろんとするとサスケの言葉を聞いたのか、それとも酒のせいか満足そうに微笑むとくたりと椅子に横になってそのまま眠りだす。
リュウ:手を出したら歌姫生活おしまいだから…
風間サスケ:適当な店員に部屋を借りられないか聞いてみよう
コーダ・ビャクライ:「やれやれ、やっと寝やがったか」
風間サスケ:「ふむ…結構いいのが入ったように見えたのですが、流石でござるな」
コーダ・ビャクライ:「おう、こりゃ後で頭縫う事になるかもな。だが、これでようやく二人で話せる」
風間サスケ:「はて…こちらからは特にないのですが、一体何でござろう?」
GM:ぱっくりと割れた眉毛のあたりの縦傷からドクドク血を流しながら起き上がったビャクライが手を挙げるとその場にいたホストやホステスが離れていく
コーダ・ビャクライ:「お前、リュウのなんだ?」
リュウ:人には言えない関係?
風間サスケ:一晩の過ち!
風間サスケ:「何って…何でござろう…戦友?」
風間サスケ:「初陣以来なんだかんだとお世話になっているのでござるよ」
コーダ・ビャクライ:「違うな。お前からの認識はそうかもしれん。だが、あいつは極論『自分の女以外はどうでもいい』男だ」
リュウ:事実だな
コーダ・ビャクライ:「欲も無いが、執着するものも一つしかない」
コーダ・ビャクライ:「悪いがお前の事、調べさせてもらった……」
コーダ・ビャクライ:「風間サスケ。大召喚で召喚された英雄で、ポザネオ島を新型絶対奏甲、フォイアロート・ラーヴェで救った英雄」
コーダ・ビャクライ:「成程な、肩書を聞く限り立派なもんだ」
コーダ・ビャクライ:「だが、この肩書には2つ大きな疑問点が存在する」
風間サスケ:「ふむ…拙者探られて痛む腹はセルとのあれこれしかないとおもっていたのでござるが…」
コーダ・ビャクライ:「まぁ、お前側はないだろうな。参考程度にとりあえず聞いておけ」
風間サスケ:「はぁ…」
コーダ・ビャクライ:「まず一つ、何故召喚したての英雄が右も左もわからない状態で新型の絶対奏甲に乗ったのか」
コーダ・ビャクライ:「ジャパンのカートゥーンじゃねぇんだ。新人が現実問題としていきなり見ず知らずの兵器なんか扱えるかよ」
コーダ・ビャクライ:「歌姫も新人、英雄も新人、操作は全てマニュアル。常識的に考えて不可能だ」
コーダ・ビャクライ:「事実、お前たちは1度墜落事故を起こしている」
風間サスケ:「確かにそうでござるが…」
コーダ・ビャクライ:「そして、疑問点その2。こっちの方が重要だ」
コーダ・ビャクライ:「その機体には『正式なパイロットが居た。それもその場に』、だ」
コーダ・ビャクライ:「何故譲った?自分で乗ればいい。訓練もしていた、技術も上、歌姫の能力も段違い」
風間サスケ:「……」
コーダ・ビャクライ:「そもそもあの機体は、イーディスがリュウの為に開発した機体だ。『お前がラーヴェに乗っていた』この一点において、納得する理由は存在しない」
風間サスケ:「イーディス殿がリュウ殿のために…」
コーダ・ビャクライ:「と、なれば考えられる理由は一つ。リュウを乗せたくなかった誰かが、お前を『リュウの代わりにしたんだ』なんらかの意図をもって」
コーダ・ビャクライ:「よく思い出して、そして考えてみろ。誰が味方で、誰が敵なのか」
コーダ・ビャクライ:「そして、答えがわからないようなら、ここに行ってみろ」
GM:そういうとビャクライが一枚の紙きれをサスケに突き出す
風間サスケ:黙って受け取ろう
GM:『エタファ埠頭1-34-6コンテナ』そう書かれた紙切れをサスケにわたすとビャクライはもう一度太く笑う
コーダ・ビャクライ:「俺はお前が嫌いじゃない。ここで死なせるのは惜しいと思ってるんだ」
コーダ・ビャクライ:「せめて、自分の命を預ける方向くらいは自分で決められるようにしてやりたい、ともな」
風間サスケ:「誰が味方か誰が敵か…こっちの世界も変わらないのでござるなぁ…」
コーダ・ビャクライ:「……ところで小僧」
風間サスケ:「何か?」
コーダ・ビャクライ:「医者、呼んできて……(パタッ)」
風間サスケ:「メディーック!!!!!」
風間サスケ:さりげなくメモを懐にしまいつつ駆け出す
GM:それが今日、ここであったことの顛末。そして、サスケの胸中にまかれた疑念の種でもあった
風間サスケ:「(何が真実で何が偽りなのか…世界は難しいでござるな光速丸先生…)」

【ミドルフェイズ6 ~相談中~】

GM:はい、では三日目後半。行動方針どうぞ
風間サスケ:ヴァッサマイン本国か評議会かメモか…って感じかな
リュウ:こちらも動けるならヴァッサマインかな
風間サスケ:ヴァッサマイン行ってもらえるならのこのことメモの場所に呼び出されよう
GM:では  リュウ:ヴァッサマイン本国    サスケ:メモにあったコンテナを調べる   でいいですか?
風間サスケ:いいですよ
GM:あ、ちなみにコンテナはミーナ連れてくか、サスケ一人で行くかでイベント変わるので後ほど宣言を
風間サスケ:むっ…

【ミドルフェイズ6 ~交渉3日目②~】
シーンプレイヤー:リュウ

GM:クロイツゼクストを搬出するにあたり一番手近で大規模な工房を求めていた君達がそこに立ち寄るのはある意味必然だった
GM:ヴァッサマイン本国、ホーエンハイム城。
GM:氷結城とも呼ばれる青と白で染め上げられた外壁を持つこの城は地下に大規模な工房の施設を持っている。
GM:規模としては特大クラス。恐らく機材の能力だけで言えばポザネオ島にある黄金の工房が比肩する唯一の施設だろう
GM:その施設でリュウはくみ上げられていくゼクストを見ていた
ツムギ:「浮かない顔じゃないか。どうかしたのか?」
リュウ:「ツムギか」
リュウ:「こいつのことは本来は誰にも知られずに葬りたかったのだが、そうも行かなくなったことを嘆いている」
ツムギ:「伝説の絶対奏甲、クロイツゼクスト。確かに、アークドライブの出力調整を見てきたが、けた外れだ」
ツムギ:「出力が高すぎて工房内の技師が幻糸欠乏症を起こして何人か倒れたらしい。俺たち現世人には影響はないが、こっちの人間は歌術が使える代わりに影響も受けやすいらしい」
リュウ:「そうだな。力は桁外れだ」
リュウ:「だが、こいつがもたらすのは力じゃない」
リュウ:「争いの火種だ。だから嘆いている」
ツムギ:「……どうしてそう思う?」
リュウ:「実際に動かしたからだ。言葉にできない異様さがこいつにはある」
ツムギ:「だが、こいつがあれば少なくとも人死には減る」
リュウ:「今度の戦いはな。その後はどうなる?」
ツムギ:「考え違いをしているようだな。俺たちは奇声蟲の掃討の為に呼ばれたんだ、人間同士の殺し合いを想定する必要はない」
ツムギ:「絶対奏甲も俺たちが動かさなければただの置物だ。歌姫に戦闘機動は出来ない」
ツムギ:「まぁ、どこぞの組織が歌姫でも動かせる奴を開発したらしいが」
リュウ:「・・・私たちが帰れればの話だ。帰れなかった時、それを考えておかないといけない。こいつはそういうものなんだよ」
リュウ:「(あの日記のことは、話すわけにもいかないだろうしな・・・)」
ツムギ:「戦後の話をしだすとはな。もう生き残ったつもりか?」
リュウ:「何があろうと死ぬつもりはない」
ツムギ:「同感だ。そして、フォルミカを死なせるつもりも無い」
リュウ:「私だって、イーディスを守るためならなんだってするさ」
ツムギ:「次の作戦は間違いなく上陸作戦になる。歌姫たちにも多かれ少なかれ命の危険は迫るはずだ」
ツムギ:「その時に「この機体は戦乱を呼ぶ」と言って優秀な機体を眠らせておいた結果、イーディスを死なせてしまったとして、お前は自分を許せるのか?」
ツムギ:「俺には無理だ」
リュウ:「私も、無理だろうな」力なく笑う
リュウ:「だが」
リュウ:「それを考えた上で、使わないことを一度は決断したことを覚えておいてくれ」
ツムギ:「……加えて言うと、俺は現世に帰るつもりは無い。こちらに骨を埋めるつもりだ」
ツムギ:「向こうに家族も居ないしな」
リュウ:「この世界に残るのか。それも悪くは・・・」
リュウ:「イーディスと別れたくないから、残ろう」
白銀の歌姫:「あら、殿方お二人で何を深刻そうな顔で話しているのですか?」
GM:二人が話していると白銀の歌姫が歩いてくる。網網のタラップなのに器用にハイヒールで網の部分を踏んでいるようだ
ツムギ:「いや、何でもない。お互いいいパートナーに出会えて幸せだ、と話していた」
リュウ:「はい、イーディスは最高のパートナーです」
白銀の歌姫:「えっ?……あの、ツムギ。そういうことはあまり人目のあるところで言うのは少し……」
白銀の歌姫:「でも、そう。あの子をそう言ってくれて私もうれしいわ。……あの子は?一緒じゃないの?」
リュウ:どこ?
GM:評議会の指示通りトロンメイルの自室で謹慎中です
リュウ:ぐにゃぁあ
リュウ:「今は、謹慎の身です」
白銀の歌姫:「……何があったの?聞かせて」
リュウ:「実は、クロイツ・ゼクストは最初は秘匿したままにしたかったのです」
リュウ:「アレは世に出してはいけない。そう言われていましたから」
リュウ:「ですが、出さないと行けなくなった。そして隠したことを咎められて謹慎、というわけなのです」
白銀の歌姫:「誰に?」
GM;白銀の顔が一瞬険しくなる。
リュウ:「クロイツ・ゼクストのことですか?ユグドラシルです」
白銀の歌姫:「……そう、あなたたちも……」(超小声でつぶやくように)
リュウ:「?どうかしましたか?」
白銀の歌姫:「いいえ。なんでもないわ。ユグドラシルと言ってもおとぎ話の中の神様よ?夢でも見たんじゃない?」
リュウ:「夢だったら、良かったのですけどね」
リュウ:「一緒にいた時間は少々長かった。現実と認識させてくれるには十分な時間でしたので」
白銀の歌姫:「そう、でも本当なら素敵ね。頭にはっぱを生やした猫の神様。かわいらしいじゃない……でも、あの子の事は心配ね」
白銀の歌姫:「先日トロンメイルで話した時も少し引きずっているようだったし」
白銀の歌姫:「あの子、根が生真面目だから抱えると周りに目がいかなくなるから」
リュウ:「クロイツ・ゼクストのことを隠さなくてよくなった分、一つ荷が降りたと言っていました」
白銀の歌姫:「そう、よかった」
リュウ:「私では不足かもしれませんが、イーディスのことは任せてください」
白銀の歌姫:「……ええ、あの子は妹みたいなものだから。よろしくね」
リュウ:「はい!」
GM:白銀の歌姫がリュウの手をとってギュッと握手をする。その時の君に向けた彼女の表情はまさに妹を心配する姉のもののようで、
GM:イーディスと同じ銀髪が光を反射して、まるで本当の姉を目の前にしているかのような錯覚を、君は覚えたのだった。

【ミドルフェイズ6 ~交渉3日目②~】
シーンプレイヤー:サスケ、ミーナ

GM:さぁ、サスケ。どっちにするか決めてもらおう
風間サスケ:…二人で行く
リュウ:あ、私とイーディスの邪魔をした不届き者の調査よろしくね♡
風間サスケ:歌姫と英雄は一心同体だもんね!
風間サスケ:毒電波そうしんやめてー
GM:夜更け、渡された紙を持ってミーナとサスケは埠頭に来ていた
ミーナ:「ちょっと、サスケ。こんな真夜中に埠頭に行くとかどううつもりなのよ」
ミーナ:「こんなところに何があるって言うのよ。っていうか、私まだ頭が痛くて……」
風間サスケ:「ミーナ殿、申し訳ないのでござるがここから先何があっても落ち着いていて欲しいのでござる。」
ミーナ:「え、なんで?」
風間サスケ:「普通に英雄として過ごしていれば知ることのない、看過は出来ないが碌でもないことが拙者らを待ってるに違いないでござるよ…」
ミーナ:「……そう、よくわからないけど。とりあえず放置出来ない事みたいね。わかったわ」
ミーナ:ミーナがこくりとうなづく。今君達の目の前には指定された大きなコンテナが置かれていた
風間サスケ:怪しいよぉ…
GM:で、コンテナどうする?調べる?
風間サスケ:そりゃ調べる
風間サスケ:ミーナにはちょっと後ろにいて貰う
GM:では偵察で判定を 目標値70です
風間サスケ:1d100<=93 偵察
DiceBot : (1D100<=93) → 1 → 成功
風間サスケ:うぇ!?
リュウ:流石に笑う
GM:クリティカルで成功しおった
風間サスケ:写輪眼!
GM:ええっと、サスケはコンテナを調べた結果
GM:それがコンテナに偽装した隠し通路の入り口であることがわかる
GM:イメージ的にはコンテナの床が抜けてて地下へ続く階段がある感じ
GM:当然コンテナの側面に入口もある
風間サスケ:「隠し通路でござるか…入ってみよう」
風間サスケ:ふむ
GM:ええ、入るとふかぁい階段になっている
GM:くらいよー?こわいよー?行く?
風間サスケ:こわいよぉー いきます
GM:チッ
GM:ではしばらく降りていくと地下格納庫みたいなところに出る
風間サスケ:こっそりと様子をうかがおう
GM:施設としては大規模なものではないが、置かれている調度品、施設の機器などは全て一級品のものだ
風間サスケ:(ここは一体……?)
GM:そして、その奥、台座のようになった奥に何体もの絶対奏甲が鎮座している
GM:全て君達は見たことがないタイプだ
GM:片側7機、中央1機、合計15機の正体不明の絶対奏甲
風間サスケ:「見たことのないタイプの絶対奏甲…一体何処の所属でござるか…?」(小声で)
GM:うち、12体はデザインが同じであり同型機であることがわかる
風間サスケ:ふむふむ
GM:リュウさんはルルブの119ページの上の機体をみるとそれが12機の機体です
GM:残りの3機はまったく別のデザイン。共通点は見いだせないが、正面に据えられた赤と金色の機体と合わせて異様な存在感を放っている
ミーナ:「なに、あれ……」
リュウ:・・・・
リュウ:アークソード持ってる。こいつ、クロイツとかと同じ昔の奏甲か?!
GM:ミーナが絶句するようにつぶやくのと同時、別の通路から足音が響き始める
風間サスケ:「静かに!誰かきたでござる」
???:「それにしても、ゼクストですか。旧大戦の遺物がまたしても」
???:「然り。我々第八秘跡会としては放置出来ぬ代物」
???:「早々に到着を願いたいものですな」
リュウ:なんだ、こいつら
リュウ:考古学者()か
風間サスケ:「(ゼクストのことを何故…?)」
???:「ときに回収自体は問題なく行えたということでよろしいのですかな?」
???:「はい、流石はクロイツ。驚異的な事に経年劣化の影響をまるで受け付けておりません。パーフェクトドライブの影響下にあったため、主兵装の槍もアークランスへと変質していることを確認しました」
???:「して、真贋のほどは?」
???:「パーフェクトドライブ搭載機であることは間違いなく。転換率も87.9%と極めて高い数値をたたき出しています」
???:「しかし、真にクロイツかは現時点ではなんとも。全大戦末期に開発、遺失したパーフェクトドライブの試作品も少なくはないようなので、そちらの線も考えられます」
???:「戦乱は過去の遺物を否が応でも表に引きずり出すもの。先のハルフェアの玉石機秘匿の件と言い、各国も何を隠し持っていることやら」
リュウ:ハルフェアの玉石機
サスケ:玉石混合みたいな…
???:「いずれ吐き出していただきますとも。全てつまびらかに」
風間サスケ:(あの語り口、連中は評議会の関係でござるか)
???:「では、此度のゼクストは戦線には?」
???:「投入はせぬ。ない事と思うがまかり間違って破損してしまって大損失よ。加えて野良犬に与えるにはあまりに高価」
サスケ:ギルティ!
リュウ:ほうほう
リュウ:いい話を聞いたねサスケ
サスケ:いやービャクライ殿の誘いにのったらとんでもないものをみつけてしまったぞー
リュウ:これはイーディスのためにも”多少”強引に持ち出さざるを得ない
???:「野良犬?狂犬の間違いでしょう。クロイツを占有したい等と、おこがましい」
???:「アダマーズ殿、よしなにお願いいたしますぞ」
リュウ:アダマーズ
リュウ:覚えたぞ
風間サスケ:(アダマーズ…覚えておくでござるよ)
アダマーズ:「引き受けましょう。黄金機の元に全ての座を」
風間サスケ:顔は見えます?
GM:全員フードをかぶっていて見えません
???:「しかし、白銀めの動きもなにやら活発になってきております。顎座が奪われるようなことがあれば、一大事、この件是非とも内密に」
アダマーズ:「何を心配されます。いざとなれば凱旋門座と喇叭座を起こすまで」
サスケ:どんどんしらない単語が出てくる
リュウ:ちっ流石にあるのか
リュウ:サスケ、多分3体のうちどれかは、多分星芒だ
アダマーズ:「我々は、常に正道にして清廉。そのためには強くなければならないのですから」
リュウ:もしものときは奪って逃げるんだ
風間サスケ:きっと真ん中に置いてあるよね…
リュウ:コクピットぶち壊せばすぐには追ってこれないだろう
ミーナ:「顔が見えない……ちょっと、サスケ、もうちょっと下がって……」
風間サスケ:「無理をすると見つかるでござる。抑えて抑えて…」
GM:ミーナがサスケの背中をぐっと押し込む、その瞬間抑えていた鉄格子が鈍い、しかし大きな音を立てた
GM:ギィィィィィィッ
風間サスケ:ですよねー!!
???:「誰だ!」
風間サスケ:ニャーン
GM:施設内に鳴り響く警報。身をひるがえしたミーナの服からボタンが一つはずれ、床に落ちて乾いた音を立てた。
風間サスケ:「ちっ、逃げるでござるよ!」
GM:フード組の出てきた通路の方から次々と武装した兵士が出てくる
ミーナ:「ごっ、ごめんサスケ!」
風間サスケ:「いいから退散するでござる。捕まったらお仕舞いだ!」
GM:では偵察判定で判定値60でダイスロールどうぞ〈にっこり〉
リュウ:失敗したらどうなるんだよー
風サスケ:YOU DIED
風間サスケ:入るときのクリティカル分で補正はいったりしない…?
GM:じゃあ70にしてあげよう
サスケ:やったーミーナ殿マジ天使
風間サスケ:1d100<=93 偵察
DiceBot : (1D100<=93) → 52 → 成功
風間サスケ:問題なく成功
GM:サスケはねミーナの分がありますぜ
風間サスケ:あっ
GM:ミーナの偵察は5だ
風間サスケ:うわぁー!!
GM:判定をどうぞ
風間サスケ:1d100<=75 しにたくないー
DiceBot : (1D100<=75) → 60 → 成功
リュウ:成功しおった?
GM:クッ!……き、君たちは痕跡を残さず逃走することに成功した
GM:控えめに言って……
GM:ちきしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!ちぃきしょぉぉぉぉぉぉっ!!サスケがクリティカルしなければぁ、こんなことにはぁ……(若本ボイスで)
風間サスケ:ふはははははは!さらばだアダマーズくん!ゴザルゴザルゴザルー
GM:ちなみに判定に失敗したら捕まりはしませんが身バレする落とし物をした。無念
風間サスケ:こわいよぉー
GM:君達はコンテナ埠頭から命からがら逃げだすことに成功した
リュウ:クリティカルしなくてもクリアしてたんじゃないです?
GM:……ひょんとだぁ(白目)
ミーナ:「な、なんなのあいつら……」
風間サスケ:「わからんでござる。だがあれだけの機体を持っている以上、相当の権力をもっているのでござろう。」
風間サスケ:「無事逃げ切れて良かった」
GM:サスケとミーナは肩で息をしながら埠頭の方を振り返る。
GM:逃げ切った謎の手の気配を遠くに感じながら
GM:以上。三日目まで終了!さぁ、これで次回から4日目、折り返し地点です!
GM:おつかれさまでしたー!
サスケ:おつかれさまでしたー!
リュウ:お疲れ様でした!
リュウ:クロイツ・ゼクスト、どうしようかなぁ
リュウ:どうなるのかなぁ
GM:まぁ、それは次回以降ということでw
GM:私の卓は基本的にプレイヤーの自由に動いてもらって歴史を作ってもらえればと思っているので
GM:自分の好きなキャラクター、自分の好きな行動をしてもらえればと思います