Written by ケルクク


No.40 ~語られざる物語~ No.39-1 始動

「よぉ、陰険メガネ。お嬢ちゃんの様子はどうだ?」
「君か。駄目だな。相変わらず彼女は自分の殻に閉じこもっているよ。
 これではアナトリアは終わりだな。君も他の者のように当てがあるなら早めに出て行ったほうがいいぞ」
溜息と共に項垂れるエミールにからかうようにレイヴンが声をかける。
「へぇ。じゃぁ、アンタはもう諦めたのかい?」
「…馬鹿を言うな。私はどんな手段を使ってもアナトリアを生き残らせてみせる。
 だから出て行けといったのだ。これ以上ここに残ると私に利用され尽くす事になるぞ」
顔を上げて力強く宣言するエミール。その表情は疲れきってはいたが同時に生気に満ちていた。
「ケケケ。いいねぇいいねぇ。その暗い炎を宿した目を見るとあの馬鹿を思い出すぜ。
 まぁ、もう少し協力してやるよ。まだアンタと教授には借りがあるからな」
エミールの肩をポンと叩いたレイヴンがすれ違って今しがたエミールが出てきたドアを潜ろうとする。
「そして彼女にもか。だが、父親を失い、さらには想い人にまで裏切られた彼女は抜け殻だ。
 立ち直れるとは思えんし、立ち直るにしても長い時間が掛かるぞ」
「それじゃぁ、遅いんだろ?ま、何とかしてみるし、駄目なら駄目で引導を渡してやるさ」
「そうか、頼んだぞ。私も出来れば彼女を使い捨てたくはない」
「ヘイヘイ。ま、本でも読んで期待しないで待ってろよ」
「そうだな。そうさせてもらおう」

そしてエミールはフィオナ・イェルネフェルトの部屋に入っていくレイヴンを見送りながら持っていた薄い本を開くのであった。
 




  
わしは卵背負いのエンジーと申す。
我等を救おうとして哀れな姿となってしまった姫様の従者をしておる。
姫様の苦痛を減らすには人間性を捧げるしかないんじゃ。
今日は姫様の一日をレポートすることで姫様のファン(混沌の従者)を増やして姫様の苦痛を少しでも軽減しようと思う

****

「エンジー、ご苦労様。あの子は元気?」
姫様の姉君であるクラーグ様がやってきてワシに声をかけた。
クラーグ様は一見きついように見えるが実際は妹様や、母親や姉弟の事を気にかけるとても優しい人なんじゃ。
喧嘩別れをしてしまったクラーナ様の事も気にかけておるしのう。
「はい。ですが最近また痛みが増したようで…」
「そう。なら良かった。また馬鹿な不死人達から人間性が補充できたからね。これであの子の痛みを少しは軽減してあげれる」
「いつもいつもすいませぬ。わし等がもう少し人間性を捧げる事ができたら」
「本当ね、この役立たず。でも気にしないでいいわ。元からあなた達には期待していないから。
 あの子のことを思って同じ苦痛を背負っているだけで十分よ」
「不器用な気遣い、ありがとうございます」
「な、なにわけのわからないことをいってるのよ!!」「げべ!」
顔と体を上気させたクラーグ様が照れ隠しにワシを蹴り上げる。
壁に叩きつけられた衝撃で卵が潰れ中から蟲が溢れ出る。
そんなワシを無視して痛みに震える姫様の下に駆け寄ったクラーグ様がお優しい顔を浮かべて姫様をそっと抱き寄せる。
「ほんとに馬鹿な子。今楽にしてあげるからね。
 エンジー!」「なんですじゃ?」
蟲を必死に発火で処理するワシにクラーグ様が声をかける。
「悪いんだけど少し外してくれない?」
先程と同じように羞恥に全身をほんのり紅く染めたクラーグ様。やはり、姉妹といえどあれは恥ずかしいのじゃろう。
「了解しました。それではわしは見張っておりますので姫様をお願い申す」
最後の一匹を焼却したワシは一礼し隠し通路から外に出る。
…と見せかけてすぐさま見えない体を使用し、来た道を戻った。やましい気持ちではないぞ。これも二人に万が一のことがないように見守るためじゃわい!
そうとは知らないクラーグ様は姫様にそっと口づけをした。
「ん」唾液と共に手に入れた人間性を姫様に流し込んでゆく。
送り込まれる人間性を唾液と共にコクコクと飲み続ける姫様。だが体の大きさが違うため小さなお口から唾液が溢れ、顎を伝い小振りじゃが形の良いおっぱ…乳房に一筋の線をつける。
「……!?」だが焦って飲み過ぎたのじゃろう。唾液だけでなく人間性が姫様の口から零れ落ちる。
それはクラーグ様の巨にゅ…豊満な乳房に落ちて、涎でべっとりと張り付いた。
「もう、焦らなくても大丈夫よ。ほら」
クラーグ様が自らの巨にゅ…豊満な乳房を姫様に近づけ、姫様が人間性を舐めとろうとする。
だが目の見えない姫様は美味く狙いを付けられず結果としてクラーグ様の巨にゅ…豊満な乳房を嘗め回し涎でベトベトにしてしまう。
「あ、駄目よ。そんなに舐めちゃ、ん」
姫様から与えられる刺激にクラーグ様が振るえ、羞恥とは違う理由で全身を朱に染める。
「あ!駄目!!そこ、違う!!」
姫様がピンと立ったクラーグ様の乳首を人間性と勘違いして口をすぼめて赤子のように吸い始める。
「もう、仕方のない子ね」
クラーグ様が妖艶な笑みを浮かべると同時に口から人間性を吐き出し自らの乳房に垂らしていく。
垂れた人間性をようやく見つけた姫様が落とさない様にクラーグ様の巨にゅ…豊満な胸ごと押さえて舐め取っていく。
グニグニと姫様が揉むたびに形を変える二人の涎でテカテカと光る巨にゅ…豊満な胸。
「いい子ね」
クラーグ様が自らの両手を蜘蛛に埋没させた下半身に奔らせ激しく動かし始め、姫様の顔に自らの胸を強く押し付ける。
「あぁああ!!いいわよ!もっと!もっと舐めて、吸って頂戴!!」
次々と吐き出す人間性と唾液で顎から下をベトベトにしながらクラーグ様が嬌声を上げる。
そして姉が何をやっているかわからない姫様が次々とやってくる人間性に嬉々としながらクラーグ様の巨にゅ…豊満な胸を揉み、しゃぶっていく。
「もうだめ!!イ、イクゥウウ!!!」
クラーグ様が体をえびぞらせながら姫様を抱きしめると同時に下半身の蜘蛛が潮…でなく溶岩を吐き出す。
って、こりゃまずいわい!!
姫様に当たらぬように逸らされたマグマがわしに向かって押し寄せてくる。
ふおお!!とっさに激しい発汗と鉄の体を使い防ぐが、代償として見えない体が解除されてしまう。
「って!?エンジー!!アナタ、また覗いたわね!!!」
突然現れたワシにクラーグ様が怒りの声を上げると同時に飛び掛ろうとするが未だに自らの巨にゅ…豊満な胸に吸い付く姫様を見て思いとどまる。
チャンスじゃ!!今の内に逃げ…
「逃すかぁあ!!!」
だが、逃げようとしたワシの卵に怒声と共に投げられたクラーグ様の炎剣が突き刺さった。
 

Y O U     D I E D
 



後書き
某所からの移送です。
よかったらよんでくらはい。

 




「それで、何時まで寝てるつもりだよ、フロイライン」
レイヴンは暗い部屋に顔を顰めると、ベットに突っ伏して薄い本を読んでいるフィオナに嘲るように声をかけた。
「ち、だんまりかよ」
返事もせずに薄い本を読み続けるフィオナにレイヴンは舌打ちをするとベットの前まで歩みを進める。
「そうやって全てを失うまで悲劇のヒロインごっこをしてるつもりか?」
「うるさいわね。放っておいてよ。私は全部なくしちゃったんだから。パパもあの人もいなくなって私には何もなくなっちゃったんだから。
 エミールにも言ったけど好きにすればいいじゃない。もう私の事は放っておいて…」
そう言って薄い本を放り出して顔も枕に押し付け啜り泣きを始めるフィオナ。
「好きにしろね。んじゃ、お言葉に甘えさせて貰うぜ」
言い捨てると同時にレイヴンはフィオナの髪を掴み体を強引にひっくり返す。
「痛い!!何するのやめ「うるせぇな!アンタが好きにしろっていったんだろ!!」
そのまま暴れるフィオナ上着を引き裂くレイヴン。
「いやぁあ!!!!止めて!!止めてよ!!助けて!!パパ!!ジョシュア!!!「うるせぇ!」キャ!!」
悲鳴を上げるフィオナに平手打ちを浴びせそのままフィオナに馬乗りになるレイヴン。
「やだぁああ!!!止めて止めて!!助けて!!パパぁあ!!ジョシュア!!」
「二人とももうアンタを助ける事はできねぇよ!!それにアンタが好きにしろっていったんだろうが!!
 いいかぁ!好きにしろってのはこういうことなんだよ!!力で来る相手と戦わなけりゃ何もかも奪われちまうんだ!!
 今までアンタが戦わずにすんだのはあんたの代わりに誰かが戦ってたからにすぎないんだよ!!」
レイヴンがフィオナの胸を力任せに掴む。
「痛い!痛い!放して!止めてよぉ!!」
「だけどアンタの代わりに戦ってくれる奴はもういない!
 さて、それでどうするんだいお嬢ちゃん!諦めて強者に全てを奪われるか?」
レイヴンがフィオナのズボンと下着をずらし下半身を露出させ、露になったフィオナの性器に指を突っ込む。
「いやぁあああ!!!痛い!痛いよぉ!!誰かぁ!!助けて!!」
フィオナがレイヴンの手を掴み止めようとする。
「ここは御伽噺じゃないんだ!都合良く助けてくれる誰かなんていやしねぇよ!!
 自分を助けられるのは何時だって自分だけだ!
 それが出来ない奴は何をされても文句は言えないんだよ!!」
レイヴンはフィオナの手を振り払うと、自らのチャックを下ろし自らの性器を露出させる。
振り払われたフィオナの手がサイドディスクに置いてあった拳銃にぶつかる。
「あぁああぁあああぁあああ!!!!」
絶叫し、拳銃をレイヴンに向けるフィオナ。
「そうだ。それでいい。だがアンタに引き金が引けるか?自らの為に他人を殺す事が出来るか?
 自分の手を真っ赤に染めてそれでも歩いていく事ができるのか?」
荒い息をつきながら震えるフィオナと震える銃口を見ながらレイヴンが嘲笑う。
「できます!!だからどいてください!」
「断る。止めたきゃ撃てよ」
悲鳴と懇願のようなフィオナの命令を無視するとフィオナの腰を掴むレイヴン。
「止めて下さい!!本当に撃ちますよ!!!」
「だから撃てって。今引き金を引けなきゃ永遠に引けねぇぞ?」
そのままフィオナの性器に自らの性器をあてがうレイヴン。
「う、うわぁああああぁああ!!!!」
自らに異物が侵入する寸前、反射的に引き金を引くフィオナ。
だが発射された弾は寸前でレイヴンが顔を横に傾けた為にレイヴンに当たる事はなかった。
「い~子だ。そうだよ、それでいい。認めよう、アンタの意思を。今この瞬間からアンタはこちら側だ。
 世界が理不尽なら嘆くだけじゃなくて武器を取れ。守りたい物、叶えたい願いがあるなら戦え。
 死にたくないなら他者を喰らってでも生きろ」
呆けるフィオナの頭をポンと叩くとファスナーを上げ立ち上がり、そのまま部屋を出て行こうとするレイヴン。
「待って!私どうしたら!」
その背中にフィオナが縋るような声をかける。
「知るかよ。自分で考えて、自分で決断して、自分で責任を取れ。
 今、撃つ事ができたアンタなら出来るはずだぜ。
 つっても雛鳥にいきなり全部はむずいだろうからアドヴァイスしてやる。
 問うぜ、アンタの望みは何だ?」
「私の望み、それは…」
レイヴンの問いにフィオナは目を瞑り自らの内に沈む。
そして直に答えを見つけ、目を開いた。
「アナトリアを守りたい。パパが守ったここを私も守りたい」
「そうかよ。ならその為に必要な事を自分で考えて実行するんだな」
そういい捨ててレイヴンは今度こそドアに向かっていく。
「ねえ、待って!」
その背を今度は立ち上がりフィオナが追う。
「あぁ、なんだよ?って、うぉお!?」
そして振り向いたレイヴンをそのまま殴り倒した。
「立ち直らせてくれたありがとう。でもね、やり過ぎなのよ!アナタは!!!!!!」
殴った拍子に痛めた手をさすりながらフィオナが怒鳴る。
「クククク、いい顔になったじゃないか、お嬢ちゃ…いやフィオナ。
 アンタとならうまくやっていけそうだよ」
そんなフィオナを呆けたように見ていたレイヴンが楽しそうに笑いだす。
「もう!そんなに笑わないでしょ!改めてこれからもよろしくね」
フィオナが拗ねたように口を尖らせながら、倒れたレイヴンに手を伸ばす。
その手を掴みながらレイヴンはもう一度笑った。

「あぁ、これからもよろしくな、フィオナ」

No.40 ~語られざる物語~ No.5 アフリカの英雄
に続く!!

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