前回までのあらすじ
オルレアを撃破し本隊への追撃を断った鴉。
だが鴉も瀕死の重傷を負ってしまう!!
果たして鴉はこの先生きのこる事ができるのか!!

Written by ケルクク


<最後の鴉~~国家解体戦争編~~>エピローグ 『新たなる止まり木』

「オルレアは至近で動力炉の爆発に巻き込まれ大破しましたがリンクスは無事。
 逆にラストレイヴンのノーマルは離れていたにもかかわらず大破しました。あの様子ではラストレイヴンも無事ではないでしょう。
 オルレアの辛勝というところですか。ネクストを用いておきながらノーマル一機にこうもやられるとは黒騎士の名は虚名だったようですね」
「本隊への追撃を断ったのだから戦術レベルでは彼の勝ちさ。
 戦闘レベルでも、トラップ満載の自陣で戦ったという点を差し引いてもノーマル一機でネクストと刺し違えたのだから彼の勝ちだよ。
 ネクストの生みの親としては少し悔しいけどね。
 あ、そうだジョシュア。君なら彼に勝てたかい?」
「いえ。残念ながら。確かにアンジェと私ではネクストの操縦経験と操縦技術は私の方が上でしょうが、実戦経験では私は彼女の足元にも及びません。
 その彼女がああもやられたのですから私ではネクストの性能を生かすことも出来ずに一方的に翻弄され、相打ちにすら持ち込め無かったでしょう」
「うんうん。いくらハードの性能が良くてもソフトが悪いとどうしようもないからね。僕達技術者がつい忘れがちになるから心しておかないとね、エミール」
「……そうですな。それでお気はすみましたか?レイレナードに私達が密かに戦闘を監視していた事がばれないうちに戻りましょ…って何処に行こうというのですか!?フィオナ様!」
「彼を助けてくる!!今ならまだ間に合うわ!!」
「待て!!それでは私達がここにいることがばれて!!」
「はっはっは。もう見えないね。スマナイね、エミール。男手一つで育てたせいかどうもお転婆でね。
 ジョシュア、悪いけど頼むよ」
「承知しました。しかし、彼女の好きにさせて構わないのですか?」
「いいわけな「構わないよ。それと私の事はパパと呼んでも構わないんだよ?」
「ご冗談を。それでは」
「何を考えているのですか、教授!!私達がここにいる時点でレイレナードからの通達違反なのですよ!!この上更にラストレイヴンの救助をした事がばれたら何を言われるか!!」
「そうは言ってもこの先ずっと企業に従うわけにはいかないだろう。彼等は新しい玩具を手に入れて使いたがっている子供だ。放っておけばアレサを使わせろと言ってきかねないよ」
「あの忌み子をですか。まさか。いくら強力な兵器とはいえ広範囲かつ重度の環境汚染を引き起こし、貴重なリンクスを使い捨てるような愚かな真似をするはずがありません」
「ノーベルもアインシュタインも同じ事を思ってたんじゃないかな?まさか人類はそこまで愚かじゃないだろうってね。結果は言うまでもないよね。
 だから彼等に玩具を与えない事と彼等にNoという事が重要なんだよ。その為には財宝と僕等を守る番人がいるのさ」
「あの傭兵がそうであると?」
「ジョシュアで十分だとは思ってるけどね。でも予備はあったほうがいい。
 もし駄目でも一つの命を救ったんだから無駄じゃぁないさ。
 ま、そういうわけだから僕等はフィオナの帰りを本でも読んで待っていよう」
「…了解しました。では私は緊急手術の用意をしておきます。おそらく必要になるでしょうからな」
「ありがとう、エミール。頼んだよ」

そうして稀代の天才たるイェルネフェルト教授は持参した薄い本を開くのであった。




暗闇の中に四人の男性がいた。
一人は目隠しで視界を拘束具で全身の自由を奪われベットに転がされた男。
一人は四肢と腰を椅子に鎖で繋がれた男。
一人はバスローブを纏いソファーに座る男。
一人はバスローブの男の膝の上でバスローブの男の愛撫に震える小柄な少年。
「なんのつもりだ!ドミ厨!!私達を拘束してどうするつもりだ!!」
椅子に拘束された男がバスローブの男を怒鳴りつける。
バスローブの男、ドミ厨は怒鳴る事しかできない拘束された男を嘲る様に笑みを浮かべる。
「簡単なことだ、興。ケルククの作品に足りないものが解るか?」
「そんなものいくらでもあるだろう!才能、自重、常識、AMIDA、エロ、…」
「すまん、属性の話だ」
次々とあげていく興と呼ばれた椅子に拘束された男を遮るドミ厨。
「巨乳・貧乳といった基本属性に始まり、メガネ・ロリ・年増・ショタ・姉・母・乱交・妹・ゲイ・純愛・猟奇・フタナリ・SM・スカトロ・蟲・AMIDAとほぼ全属性を網羅しているケルクク作品だが、唯一NTRだけをマスターしていないのだよ!」
「あれ?触手も無い気がすひゃぁああん」
余計な事を言おうとした少年のアヌスを攻めて黙らせるドミ厨。
「そうNTR!化学物質でもエロゲメーカーでもお値段以上でも河童でもないネトラレ!週間ラインアークの最終回として残った属性を網羅し属性コンプする為に貴様と干を拘束したのだ!!」
「何故、私達二人を。NTRなら4主とフィオナやロイとウィンディー等適したカップルが要るではないか!」
「ふん、乱交メインがデフォのインテリオルカップルでは正しいNTRにならん。
 4主はこの作品の前に妊娠中のフィオナを古王がレイプ→調教してNTRで書いたのだが、
 書いた本人がドン引きするくらいキツイ内容になった上に最後に4主がフィオナを殺害してしまって他作品と矛盾を起こしてしまったのでお蔵入りしたのだ!!
 だからどんな内容でもギャグになる私達に声がかかったと言うわけだ。
 さぁ!これ以上メタな話を続けるわけにはいかん!トロット始めろ!」
「はい、隊長!」
ドミ厨に命じられた少年、トロットがドミ厨の膝の上から降りて拘束された男、干にゆっくりと近づいていく。
近づいたトロットは「失礼します」と声をかけると干の厚い胸板を小さい手でまさぐり始める。
「あ、見つけた」そして目的の物を見つけるとギャランドゥを掻き分けて、干の乳首に唇をつけた。
「おぉおうう!!」敏感な乳首が吸われながら熱く濡れた舌の先で転がされ、ぬめる舌の腹で押さえつけられ、甘く噛まれながら先っぽを吸われ、舌先に弄ばれる快感に翻弄され嬌声をあげる干。
「ん」さらに大きくなった干をゆったりとさすり始めるトロット。
「んグおおおおおおおぅ!!ぃいいいっぃいいい!!」あまりの快感にえびぞりになりながら絶叫する干。
「ふ、どうだ興。恋人が年端も行かない少年に嬲られ感じている姿は?興奮するか?
 ふ、答えをきく必要は無いか」
恋人の痴態に自身を大きく滾らせる興にドミ厨が嘲笑を浮かべる。
「さてそろそろ私も尻を貸してもらうとするか。私がドミナントに相応しい事を証明してやる。そこで見ているがいいジャック」
バスローブを脱ぎ捨て引き締まった肉体を惜しげもなく晒したドミ厨がトロットの愛撫に悶える干に接近する。
「さて、まずは味見をさせてもらうか」
ドミ厨が物欲しそうにひくつく干の尻の穴に人差し指を一気に根元まで挿入する。
「おぉおおおぉおおおおううう!!きぃんもちぃいいいぃいい!!」突然の背後からの刺激に嬌声を上げる干。
「ふん、凄い締付けだな。トロットに勝るとも劣らん。いい尻だ」
強烈に人差し指を締め付ける括約筋を楽しむようにドミ厨が指をくねらせる。
「さぁ待たせたな。私のドミナントでお前を貫いてやろう!トロット!」
「はい、隊長」ドミ厨の意を汲んだトロットが滾る干を口に含み、一気に喉の奥まで咥え込んで濃厚な口淫を始める。
「あぁあああぁあああ!!!!!んんんんん!!いぃいいい!!ぎもちぃいいいいぃいい!!」
あまりの快感にイった干がビクンビクンと痙攣する。
だが発射の寸前でトロットが射精管の根元を指で押さえて射精を封じる。
「あぁああぁぁ!!出させて!ださせてくれーー!!」
干の血を吐くような嘆願を「ふぁめふぇふほー。ふぁいふぉうはいいっふぇいうまふぇふぁひはー」あっさりと却下するトロット。
「ふふ、良くやったトロット。そうだな後、十回いったら出させてやろう」
トロットの頭を撫でながら嘲笑するドミ厨。
「十回!?そんな十回もいけるはずが無いじゃないか!」
悲痛な叫びを上げる干にドミ厨が笑いかける。
「安心しろ。私も手伝ってやる。さぁ、私のドミナントで悶えるがいい!!」
いきり立ったモノを干の尻穴に挿入するドミ厨。
「くはははははははは!どうだ私のドミナントは!興とは比べも「うぉおお!!このごに及んで生殺しか!!お願いだから指でなく逞しいモノで貫いてくれ~~!!」のって、へ?」
ドミ厨が干の叫びを続いた瞬間に凍りつく。慌てて結合部を見るが確かに自分のドミナントは干の尻穴に収まっていた。
「あぁあ、お願いだ。いやらしい私の尻穴にお前のでかくて太いチン○をぶち込んでくれ!あぁあ、チン○くれ!チン○!チン○!チン○!チン○!!!」
半狂乱になりながら尻を振りながら懇願する干。
凍りつくドミ厨。
ドミ厨に気を使って聞えないフリをしながらフェラを続けるトロット。
「やはり、偽者ではその程度か。私に必要なのは強者のみ」
興が溜息を吐くと「フン!!」と全身の筋肉を隆起させ立ち上がろうとする。
椅子が余りの負荷に悲鳴を上げ次の瞬間粉々に砕け散る。
「邪魔だ」四肢と腰に纏わりつく鎖を引き千切りながら興がドミ厨の頭を掴み壁に放り投げる。
「待たせたな、干。これがお前の欲しかったものだ」
「んぁあああぁあああ!!ヒグゥウウ!!そう!これ!これが欲しかったんだ!!んぁああ!!そうだ!それで私の尻穴を搔き回してくれぇえ!!」
「あぁあ、存分にイクがいい。それと、少年」
入れた瞬間に達した干に微笑みながら状況の変化に戸惑いながらもドミ厨の言いつけを守ってフェラと射精止めを続けるトロットに興が声をかける。
「ふぁ!ふぁぃ!!」「んぐあぁああ!!!イッグゥウウウゥウウ!!」
「確か十回達すれば干は射精していいんだったな?」「またイグゥウウ!!連続でイグウウゥウ!!さっぎがらイッギバナジダァア!!あ、またイックゥウウウ!!」
こくんと頷くトロット。
「そうか、では後三、いや二回で解放してやってくれよ。それまでは悪いが今のままで頼む」「イグゥウ!!もう駄目だ!!死ぬ!このママじゃイき過ぎて死ぬ!!」
またコクンと頷くトロットの髪を優しく撫でる興。
「ではラストスパートだ!!私のレイヴンに相応しいイきざまを私に見せてくれ!!」
猛烈な勢いで腰を振りピストンを始める興。
「んんん!?げほ!」興の腰の動きに合わせて干も動いたため喉元を干のモノで突かれたトロットがえづき、射精管から手を放す。
「んぐあぁあああぁあああああ!!!いぐぅっっつぅぅううぅっぅぅぅうぅぅぅぅっぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
同時に獣のような絶叫を上げて十回目の絶頂を迎えた干が射精を始める。
十回分の精液が噴水のように吹き出しトロットを白く染めてゆく。
「ふぁああふぁぁあ」濃厚な雄の匂いに酔い、夢中で体に降りかかった精液を手で掬って口に運ぶトロット。
全て出し尽くした干が余りの快感に気を失う。
「ふ、干の精液は美味いだろう少年?」
興に声をかけられて我に返ったトロットが恥ずかしそうに頬を紅く染めて頷く。
同時にトロットは目の前にあるドミ厨の二倍近くある男性器に気づいた。
思わず生唾を飲み込むトロット。
「ふ、欲しいかね少年?」
興の問いに自分の考えを見透かされ真っ赤に顔を染めるがやがて恥ずかしそうに「はい」と頷いた。
「何を言っている!トロット!止めろ!お前は私のものだろう!!」脳震盪で動けないドミ厨が悲痛な叫びを上げる。
「ならきちんとおねだりしないとな」それを無視して興が告げる。
トロットは暫く逡巡した後に、小さく「隊長ごめんなさい」と呟くと、興に向けて足を開き自らの未熟な尻穴を手で広げた。
「変態○学生の僕の子供ケツマン○に興さんの大きくて太いチン○ください!」
「トロットーーーーー!!」
「いい子だ。ではいくぞ!!!」
興がゆっくりとトロットの尻穴に自らを埋没させていく。
「うあぁああぁあん!!大きい!大きいよぉ!!隊長のより全然大きい!!」
「動くぞ少年!!!」
「ふあぁあああんん!!凄い!凄いよ!全然違う!知らない!僕こんな気持ちいいこと全然知らないよぉお!!」
「ふ、ドミ厨より気持ちいいか?ならそういえ!」
「そ、そんぁなぁ!いえませんよぉ!」
「いわないならここでやめるぞ」
「止めていいます!いいます!!隊長より全然大きくて気持ちいいです!!」
「やめろ!やめてくれ興!!」
「そうか。なら、ドミ厨を捨ててお前も私のゲイブンになるか?そうしたら毎日ハメてやるぞ?」
「ふぁあ、毎日?毎日?」
「あぁ、毎日だ」
「なります!!トロットは興さんのオチン○の奴隷になります!!」
「いいだろう!ならばこれは契りの一発だ。たっぷり受け取るといい!!」
「んぐあぁあああん!!熱いのビュルビュルきてるよぉおお!!イキマス!変態○学生のトロットはご主人様の精液受け止めていっちゃいます!!あぁああぁあああん!!!」
 




 
「ジョシュア!強心剤と輸血を急いでくれ!!エミール!ここで緊急手術を行うぞ!補佐を!急げ!この十分間が勝負だぞ!!」
「はい!」「わかりました!!」
「フィオナ!君は彼に呼びかけ続けるんだ!意識を失ったら終わりだぞ!!」
「わかった!ねぇ!聞える!しっかりして!返事をして!!」

****

誰かが俺を呼ぶ声がする。
きっとあいつらだ。あぁ、わかってるよ。
ここで死んだら俺達が負けた事になっちまう。
だから俺は死なないさ。
だから黙っててくれ。少し眠りたいんだ。

****

「いかん!意識が混濁しているぞ!!」
「ねぇ!しっかりして!そうだ!名前を教えて!私フィオナ!フィオナ・イェルネフェルトっていうの!!あなたは?」

****

俺がなにかだと。
決まってるじゃねぇか。
俺は…

****

「レ…イヴ…ン…だ」

<最後の鴉~~国家解体戦争編~~>完!!
長い間ご愛読ありがとうございました。次号より始まる『No.40 ~語られざる物語~』にご期待ください!

 




 
後書き
某所からの移送です。良かったら見てください
 


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それから十数年後、彼はもう一度世界を救う
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