ARMORED CORE VERDICT DAY
VD・勢力 †
シリウス・エグゼクティヴス †
- VDの三大勢力の一つ。南北アメリカ大陸一帯を支配する。
- 資料集によると、名前の由来は「誰からも見える道標となるような名前」という意味で全天で最も明るい星の名が付いたという設定。
- シティ近辺で活動していた大規模ミグラント組織「MoH」を前身としている。
- 発端となったのはフラン一味から離脱し突如として帰還したロザリィによるMoHの体制変更。つまりMoHが前身であり、またロザリィが事実上の創立者である。
- ロザリィの母エリザベス・ストラトフォードによって合議制となり、ストラトフォード家の影響力が低下していたのを再びストラトフォード一族による強力な支配体制に改め、ロザリィが巧みな交渉術で近隣のミグラント集団を次々に吸収・巨大化させ、ロザリィの死後に後継者によって再度体制を変更、「シリウス」と改名する。
- その後更に南米大陸まで進出、同規模の複数の集団と連合する事で現在の「シリウス・エグゼクティヴス」が形成される事となった。
- その後は大西洋方面に進出、既に稼働していたヴェニデと対立を深める事となる。
- 誕生経緯に違わずその正体は小規模組織の連合体。一つ一つの小組織がそれぞれ自分の土地を治め、彼らの上に存在する「統合司令部」が軍事力を運用する。
- それぞれの小組織は相互不干渉が基本であり、小組織毎に規模の大小もあるが基本的に全て平等という位置付けとなっているため、小組織同士で争いになる事はほぼ無いとされている。
- 総合司令部は各小組織から選出されたエリートの集団であり、最高責任者である「総司令官」一名とそれを補佐する「司令官」数名で構成される。
- なお統合司令部やその直属部隊の中にはロザリィの子孫であるストラトフォード家の人間や、まさかの警備隊長殿の子孫も含まれている。
- 所属キャラの名前は概ね英語圏系。
- 組織としての目的は「管理された秩序と恒久的な平和の建設」。タワーは多大な恩恵を齎す遺産であり、そしてそれは然るべき者が適切に管理・活用する事で世界に安定と繁栄が齎される。そしてその「然るべき者」こそ即ちシリウスである……という思想が彼らの正義である。
- シリウス製パーツはバランス型。KE属性に強い傾向が見て取れる
- パーツの命名規則は「XY-000」といった、「(アルファベット2文字)-(数字3文字)」のシンプルなもの。
- 一文字目は部位名のイニシャル(頭部ならH、コアならC)、二文字目は系統名(旧オストラ系コアならB、旧UCR系ならA)という法則
EGF †
- 三大勢力の一つ。正式名称は「Ever Green Family(エヴァーグリーンファミリー)」。
- フラン一味と彼女らが出会ったサンドリヨンの一派を前身とする組織。
- 放浪生活をしていたそのサンドリヨンはフランにと共にFAR EASTのタワーに到達、そこに安住の地として定着した後、タワーから知識と技術を吸収すると共にタワー探索に旅立ったフランを神格化、「世界から汚染を無くし、緑を取り戻す」事を目指す組織として設立したのがEGFである。
- 「フラン教」を信仰する宗教国家としての側面を持つ傍ら、理想を実現するための実力として新兵器や技術の開発研究にも余念がない側面もあり、三大勢力としては最後発かつ最も小規模でありながらその技術力は侮れない。
- 実際、当初のシリウスとヴェニデの対立では一時ヴェニデ有利だったのが後のEGF台頭によってシリウスが持ち直してしまい、現在の拮抗状態になるに至っている。
- 組織運営は宗教的指導者である「長老」によって構成される「長老会議」によって行われるが、三大勢力との戦争に際して組織を改編、長老会議の信任を受けた13人の人間で構成された「戦時特別指導部」が指揮を執っている。
- EGFの設立経緯が経緯であるためか、幹部には女性が多い。
- 所属する人間の名前は概ねスラヴ系もしくは日系で、アルファベット一文字で表記されるミドルネームを持つ。
- 支配地域はアジア一帯とロシア、オーストラリア。一言で言えば「超大東亜共栄圏」。
- 最終的な目的はタワーを全て手中に収め、破壊する事で神から与えられた宿命から人々を解放させ地上を人の手に取り戻すこと。
- 小規模だが高い技術力を持つキワモノの集団という性質から、キサラギに連なる変態枠として見られる事が多い。他にもBGMで延々電波ソングが流れるなどするためか、妙な人気がある。
- EGF製パーツは、全体的にキワモノというか特化型というか、要するにキサラギイズムを引き継いだものが多い。また技術力集団という関係からか、TE関係はEGF製が大半を占める
- パーツの命名規則は基本的に源氏物語に由来している。N系のキサラギや有澤等と同様の型番が無いタイプ。
ヴェニデ †
- 三大勢力の一つ。唯一設立にACVのキャラクターが関与していない。
- 資料集にて鍋島Pから語られた所によると、三大勢力全部が全部Vの主要登場人物に立ち上げられているのは流石に都合が良すぎではないかという観点から、VDからの新規キャラによる立ち上げとなったという。EGFを立ち上げたフランが神格化されてふわふわした存在感になっているのも同じ理由である。
- 前身となるのはセサル・ヴェニデという人物が運営していたヨーロッパ地域に存在した都市。
- アーカイブによると、「シティ」と同様の「生きて行ける最低限の人数を確実に生かす」事を目指し、限られた者のみが市内に住む事が許されるという体制を敷いていたとされる。
- 元々は「シティ」と同規模だったが、ある時セサルがタワーに到達する事に成功、そこでの何等かの経験により世界の復興を決意、勢力拡大を開始したのが始まりである。
- その「勢力拡大」の方法とは即ち暴力。力によって敵対者を屈服させる事で吸収・巨大化して行った。
- その体制も封建制かつ徹底的な実力主義に拠るカースト制。戦士としての実力が高いほど上位、非戦闘員の一般市民は下位に区分され、更にその下にも賤民として扱われる最下層が存在する。
- 独裁者であるヴェニデの下に軍事部門とそれ以外を司る「内政局」に分かれており、それぞれは対等であるが軍事部門は他の権力機構から独立している。
- 出自や血縁に一切の意味を見出しておらず、名門出であっても実力が無ければ最下層に落とされ、逆に最下層出身であっても実力を発揮すれば上位に上り詰める事が可能であるとされる。
- そもそも初代支配者のセサルからして、後継者に自身の子供ではなく側近を指名、それに不服を訴えた子供たちを全員処刑したため、セサル自らヴェニデの血縁を途絶えさせている。
- このため、「ヴェニデ」は苗字というよりヴェニデ支配者が代々襲名する称号に近い性質を持つ。
- このような体制なので、ヴェニデ幹部クラスの人間もまた実力主義や下層の人間への差別意識が染みついており、また他の三大勢力には無い明確な反体制勢力が存在していたりする。
- 一方、「暴力で全てを支配する」「力こそが全て」という体制でありながらも厳しい規律が敷かれているとされ、単なるヒャッハーとは趣を異にする
- 支配地域はヨーロッパ一帯及びアフリカ大陸。構成員の名前はスペイン系が多い。
- 組織としての目標も力こそ全てのヴェニデ体制を全世界に広げる事。タワーはそのための武器であり、「選ばれた民」であるヴェニデに与えられたものと考えている。
- その強硬的な体制は過去作で言えばミラージュやムラクモなどに近いがここまで極端ではない。そのいかにも世紀末でヒャッハーな性質は歴代でも特に殺伐としたV系世界に非常にマッチしている。
- 因みに、資料集のインタビューにて鍋島P曰く名前の由来は「紅(べに)」。
- 各勢力のテーマカラー決めに際して、ラテン語やスペイン語から引用しようと試みたものの上手く嵌らなかった所、「紅」に「デ」をくっつけたらそれっぽくなったのでそのまま「ヴェニデ」になったという。
- ヴェニデ製パーツは火力・装甲・パワー重視型。いかにも実力と暴力主義の連中に相応しい。CE属性は多くがヴェニデ製であり、パイルは全てヴェニデ製
- パーツの命名則は「Xx-Y-Z00」といった構成。先頭2文字は大分類(手持ち武器ならAu、FCSならFs)、中央は小分類(バトルライフルならC、ヒートマシンガンならV)を指しており、最後は系列(威力型パイルならF、弾数パイルならH)を指すと思われる。
脳筋暴力集団にしてはかなり細かい
財団 †
- Foundation.
- 人物としての「財団」が所属する、組織としての「財団」
- 大戦により散逸し失われつつある技術の復興を目的とする組織。
- 実態には謎が多く、具体的な設立時期も活動期間も構成員すらも不明。人物としての「財団」以外の構成員が居るのかどうかさえ定かではない。
- 新設計のACパーツの他、UNACなどの新技術を三大勢力に提供している。どうやら武器腕も財団製の様である。
- その真の目的は、「財団」が望む世界の破滅の実現。UNACにウィルスを仕込み暴走させ、その混乱に乗じてタワーに乗り込み、旧世代の兵器を起動させる事で世界を混乱に叩き込む事であった。
- その目的が成し遂げられ、Jが主人公に敗北した後は活動を停止した……が、やはり「財団」も諦めた訳では無いのか、ヴァーディクトウォーが勃発した後も傭兵に戦いを呼び掛けている。
- パーツの命名規則はX00 英単語といった感じか。Xはパーツのカテゴリ名の頭文字で武器はARM UNITなのでAUといった構成か?英単語もカテゴリで頭文字が統一されている。英単語部分は毒性のあるのや悪意ある名前も多いがFreQuencyのような自社ネタに穴埋めじみた名前もあったりする。
イギリス艦じみたネーミングセンス
- 命名規則に沿うと武器腕は3種類、腕砂2種と武器ブレである…扱い辛いパーツ
死神部隊 †
- Reaper Squad.
- 腕の立つ傭兵を襲撃しては殺害する謎の武装集団。
- 「死神部隊」の名前は突然現れては傭兵を殺害して行く様から付けられた通称であり、本人たちがそう名乗った訳で無ければ正式名称も、存在するのか自体不明。
- 指揮官Jを筆頭に、メンバーはアルファベット1文字のコードネームを持ち、所属ACは黒と赤を基調としたカラーリングと「R.I.P./(搭乗者名)」という命名が為されている。
- 財団とは協力関係にあり、「財団」が目指す「人による世界の破滅」を実現する為に「例外」を見つけ出し殺害する事を目的に行動している。
- その割に、劇中で主人公を助けた様に窮地に陥っている者を助ける事もあるが、これは「例外」候補が十分に成長し、「例外」となり得る者となった時点で「自分達の手で殺す」ため
- 最終的に主人公の手によって構成員全員が撃破された事で壊滅した……という訳では無い様で、「財団」らしき人物が傭兵を臨時の死神部隊として運用している事が伺える。
- アーカイブと資料集で明かされた所によると、彼らの正体は「ファンタズマ・ビーイング」という強化人間兵士製造計画の産物。
- 単純な人体の機械化を施す「デザインド」、エースパイロットの戦闘用クローンに洗脳教育を施す「カルティベイター」の中間を企図したもので、
エースパイロットのクローン兵士の内から理想的な個体を選別し、それを電子化する事で生産性・調整しやすさを高レベルに両立しようというものである。
死神部隊の何れも好戦的な性格を持ち、Jに至っては「『果てなき戦いと破滅』を目指す」という「財団」の破滅願望を自分達の目的と一致しているとまで称している
サインズ †
- VDの時代に於ける傭兵斡旋組織。
- シリウスと同様にMoHが前身となっており、エンブレムにその名残が見て取れる。
- MoHが傭兵斡旋事業からした後、シリウスから分離したグループがMoHの傭兵斡旋事業を引き継ぐ形で発足したという。
- 歴代のネストやらコーテックスやらカラードやらに相当する組織……なのだが如何せん出番が殆ど無く、ストーリーに全く絡んで来ないどころか話題にすら上らないため非常に地味
何なら旧作のセルフオマージュキャラであり、ガトリングガンの発射音が好きとかいう職員の方が妙なキャラが立っている
- 傭兵の斡旋の他、UNACの貸し出しも行っている
- 良くも悪くも「依頼の斡旋・仲介しかしない」組織であり、依頼主にも傭兵にも最低限の情報しか提供せず、依頼の成功も保証しないという点が依頼の成否にバラつきが出やすいという問題点となっている。
- 一方で秘匿性が非常に高いという点から裏稼業に最適という長所も持っている。
- 非常に地味だが、それ故に腐敗も目立ったトラブルも起こしていないという珍しい傭兵斡旋組織でもあったりする
VOW †
- Voice of war
- 戦場のあらゆる情報を記録・発信するネットワークシステム。
- ストーリーやヴァーディクトウォーのニュースを発信しているのはこのVOWである
- 「J.ジェスター」という人物が主筆を担っているが、各地の傭兵からの情報や寄稿も受け付けており、実際ストーリー中ではマギーが何度かVOWにニュース記事を送っている他、プレイヤーによるスクリーンショットの投稿もこのVOWに投稿・発信されたものという形式となっている