Written by へっぽこ
私はAC(アーマード・コア)に乗るのが好きです。
だって、ACは強いから。
ちんちくりんな私でも、目の前で逃げ惑う生身の人間を、ちょいと指先を動かすだけで、まあ、十人ぐらいはぶっ殺せると思うんだ。
だから好き。
ACが好き。
ACに乗る私が好き。
とはいえ。
好みと才能は必ずしも一致しない。
そう。
これは、まだ私が傭兵としても半人前で。
なんなら毎日べそをかきながらに、古臭いシミュレータで悪戦苦闘していた頃の話だ。
それでも、やっとのことで仕事が受けられるレベルには到達していた。
といっても、それは地雷原での瓦礫の除去だの、都市近郊での物資運送任務だの。
そういった、派手でないものばかり。報酬は無論安い。
が、同時にある種“安全”でもあった。
戦闘なんてほとんどないから。
いいとこ、ゲリラの装甲車両程度で―――。
あ。敵だ。
戦闘モード、起動。
「ばーん。」という、ACのライフル一発が、彼らにとってはバズーカのごとく。
肉をまとった命が盛大にはじけ飛ぶその瞬間を、私は味わい咀嚼する。
「いえい」Vサインである。
もちろん、当時の私はACと戦ったことなんてなかった。
あの時、どこかでACと出くわしていれば、……どうだろ? たぶん死んでたんじゃないかな。
戦って、死んでいた。
ま、そんなわけでさ。
私はパイロットとしては、はっきり言って中の下だったんだ。
機体はそれなりでも、私はぽんこつ。
となれば、上手いのはおじさんの仕事の取り方で。
少しずつ、任務の難易度が上がっている気がするのは、決して勘違いなんかではないのだろう。
私は教育されていた。
オンザジョブトレーニング。つまりはAC乗りとして半人前ってこと。
一人前まで、あとどれだけ掛かる?
それまで安い報酬で組織は維持できるのだろうか?
私にはさっぱり、分からない。内心、不安だ。
私への投資が、果たして身を結ぶか否か、保証は全然できないよ。
でも止めない。
ACに乗ることは止めない。
交代もしない。
前任者はいない。
死んだわけではないが、もう仲間ではない。
空いたACのコックピットに次に座ったのは私。
私。
座って、決して降りない。
この席はもう私のものだから。
なんてたって好きだから。
ACに乗って、がしゃんがしゃん。
私は私が好きだから。
/
ところでACに乗るまでの私は、傭兵稼業の傍らで、絵を描き、詩を諳んじ、曲を奏で、歌い、踊り、物語りをつむいでいた。
どれもこれも全力で取り組んでいた。
なぜならそういうことを、私はまだあきらめていなかったし、楽しめてもいたからだ。
世界を創るのだ。私の中に。
一つづつ。自分の趣向を確かめるように、創作活動に没頭した。
目を閉じて、心の中の情景を絵にし。
溢れる思想を詩の一遍にまとめ。
言葉の連なりに音を載せて奏で。
時には歌い。
気ままに踊り。
演じる。
その先の。つづくつづく、続きのストーリーをしたためて。
そして、新たに浮かんだ情景を、また、描くのだ。
ぐるぐるぐるぐる、創作は続く。
仕事は仕事。稼ぎは稼ぎ。
私事は私事。娯楽は娯楽。
それは私の心の中心を目指す試み。
私が世界に対してどうあるべきかを模索する試み。
この螺旋構造はきっと、この先もまだまだ続くのだろう、と、そう思っていた。
ことによっては、“私”などというものは終ぞ見付からず、このまま只だらだらと世界の片隅で、ひっそり、朽ち果てることになるのかもしれない、と、そう思ってもいた。
けど、それは違った。
思いがけず、心の中心地を私は見つけたのだ。
私にとっての約束の地。
それは鉄巨人の右心房である。
それからというもの。
創作活動はぱたりと途絶えた。唯一“描く”という一点を除いて。
では、なぜ描くことだけが残ったのか?
理由は二つ。
◇
「それで、いいかげんエンブレムはどうすんの?」
もう何度目かのその質問に私は答える。そっけなく。
「考え中」
「あ、そ」
塗装屋はいつも無愛想だった。
私のAC、エンブレムは未だに前任者のそれを雑に剥がしたそのままで、確かに格好良くはない。
塗装屋が急かすのも分かる。
けど、今すぐに新しいエンブレムをこさえることはできない。私のエンブレムなんてない。まだね。
と、そんな私であったが、オフはいつでもキャンバスに絵の具を塗りたくった。
エンブレム。別に考えていないわけではないんだよね。
まだ、コレという核を見つけられずにいるだけだなんだ。
このACは私の化身。そのエンブレムは私の印。
私の印――って、いったいなあに?
私を表す言葉とは? 私の形とは? 私の色とは?
分からない私は今日も筆を握る。
自分を印すエンブレムを探して、私は私の内なるものを目の前のキャンバスに叩きつける。無心で。
時折、勢い余ってしまって、絵の具はキャンバスを上回り。今では部屋中がひどいことになっていた。
「ううん。駄目だね」
二か月かけて描き上げた絵も、たったの二秒でゴミと化す。
私はため息をついた。
私は。
AC乗り。わがまま。優柔不断。怠惰。堪え性なく。でも変なところで凝り性で。情熱は一瞬。燻りながら。暴力は振るいたい方。根底にはいつも諦観。飽き足りない飢えを抱えて。静かに怒る。
言葉にすると、とても陳腐。
でも。これを創作すると、それはそれで、結構面白いことになったんだ。
もう、過去の話だけどね。
そんなわけで。
私は今日も筆を握る。
描く理由。
これが一つ目。
さ。ひと息付きましょ?
/
話は変わって。
それは補給のために訪れた都市でのことだった。
買い出しはその昔、私のお仕事。とはいえ、今となっては私もいちAC乗りで。買い出しチームは別で選抜されていた。
なので、もっぱら私事二つ――絵の具と筆を買ったりといった、そういうことのためだけに同行し、買い出しチームとは街についた早々に別れた。
一、お目当ての品を慎重に慎重に吟味する。
そうして、やっとでゲットした納得のひと品を包んだ紙袋を抱えつつ、私はとある美術館にやってきていた。
閉館時間は近い。
買い物に時間をかけすぎた。と、少し反省。
絵の具の種類の豊富さに当てられてしまい、無駄な時間を使ってしまったお昼頃の浮かれる自分を叱りたい。
二、この美術館、今現在はとある画家の特設展をやっているとのことで。
それをこそ私は観に来たのだった。
それは私の、最愛の画家だったから。
「チケットを下さいな。特設展だけでいいので」
もうすぐ閉館ですよ? と念を押されたが、ぜひとも!と押し返した。
すると、
「おひとりですか?」と、売り子さん。
「え?」
言われて振りかえると、後ろにひとり。
青いドレスを着た少女……いや、そこまで幼くもない?
一見して年下かと思ったが、年上のようにも思える。
あどけなくて可愛いくて。妖艶で綺麗。
その美しさはアイドル的で、彼女を見る者の理想がそのまま投影されそうな出で立ちだった。
とどのつまり年のほどはよくわからず、何者かもよくわからない。
まあ、どっちにしたってただの他人。
ともかく。
青いドレスを着た女が佇んでいた。
無論私とは無関係である。
私はここにひとりで来たのだ。
「大人ひとり」
告げて、私は展示場へと向かった。
少し遅れて。
「大人ひとり」
背中でカツカツと甲高いヒールの音を聞く。
後ろから聞こえるそれが、先の彼女のものであることは明白であった。
展示場内は、一歩足を踏み入れた瞬間から寒々しく、がらんどうで、人っ子ひとり見当たらない。
私と、続く彼女の二人だけ。
ともに黙々と絵画を観る。
1番目の部屋には9つの絵。
ひとつ、またひとつ。
観る、歩く、立ち止まる、観る。
そんなお決まりのパターンは困ったことに、私と彼女でタイミングまで一致していた。
ひとつの絵を、青いドレスの女と共に観る。
そして図ったように、同じタイミングで次の絵へと移っていく。
かつかつとヒールが鳴れば、同じだけ、こつこつと私のブーツが鳴る。
まるで追いかけられているかのような、急かされているような。
いや、自意識過剰と言ってしまえばその通りなのだが。
妙な気まずさを感じているのは私だけだろうか?
まあ、堪え性のない私に、そんなあくせくする空気感が耐えられるわけもなく。
私は“こちらから→”という丁寧な看板を無視し、観覧順をすっ飛ばして出口まで、一息に歩を進めた。
どうせ誰もいないのだ。出口から逆走しようと問題はないだろう、と、そういった理由(わけ)である。
きっとこのまま逆走すれば、あの青いドレスの女とは、どこか道半ばですれ違うことになるのだろうけれど。
とりあえずはこれで、しばらくは絵に集中できそうだ。
と。
そう思っていた。
特設展示部屋は9室。
入り口で受け取ったチラシによると絵は39点。
私は9番目の部屋から逆走する。
9番、観終わって次。
8番、観終わって次。
7番、観終わって次。
徐々に徐々に、じわじわと。
しかし。
半分の5番を過ぎても。
彼女の姿はそこになかった。
もちろん部屋によって飾られている絵の数も大きさも異なるから、別段驚くことでもない。
でも。
続く4番を過ぎても彼女の姿は見えなかった。
おかしい。
あれだけ同じタイミングで観ていたのだ、ここへきてタイミングが大きくずれるというのはおかしい。
もちろん無い話ではないが、腑に落ちない。
なんだろう。
得体の知れない不安が、私の胸を締め付ける。
“あの青いドレスの彼女は、はたしてどこに行ったのか?”
そんな疑問が、心の奥底から湧いてきた。
今なら分かる。
この瞬間こそ、私の人生で二番目の、それはそれは愛おしいトキメキであった、と。
何より楽しみにしていた展示会を白紙にする感情のざわめきが、そこにはあった。
もう、どんな絵を見たか、なんて、どうでもよく、馳せる想いは全て彼女に向かっていた。
私は彼女のことが気になって仕方がなかったんだ。
続く3番の部屋はそわそわしながら、もはや流し観。そこにも彼女はいなかった。
ちらちらと部屋の入り口を見やり、私はついに2番をすっ飛ばし、大好きな画家の渾身の作品を振り切って、そして。
角を曲がって1番の部屋。
そこでやっと。視界の中に青いドレス。彼女の姿を観た。
つまりそれは、最初の部屋。
私が出口へと向かった時、彼女が眺め始めた、この部屋の9つ目の絵の前で立ち尽くしていた。
ということは私が出口から逆走してここまで来る間、彼女はずぅっとこの絵を観ていたことになる。
それがどんな絵なのか、気にならない方が嘘でしょ?
私は彼女の見詰める9番の絵を観た。
青い木蓮。
なるほど。
確かに素晴らしい。
傑作である。
この絵を前にすれば、彼女でなくとも短い閉館までの時間を丸々費やしたって、観続けたくなるその感情が手を取るように分かる。
――ああ。
私は後悔した。
あの時、出口へ向かうなんて、そんなあまのじゃくなことをしなければ、たっぷりと時間をかけて、この絵に浸ることができたのに。
今までに私が観た、どんな絵よりもそれは素晴らしかった。
好きな画家だ、ということを抜きにしても、この絵とはとても波長があった。
なにより心に響く青色だった。
それはなんとも静謐な青。どこか彼女のドレスを想起させる。
とても真摯的で完成されているそれに私は心撃たれ、さっきまで彼女のことで頭がいっぱいであったということすら忘却の彼方で、その絵に没入し―――
隣で、ポツリ、
「なんだ。簡単じゃないか。」
ふぅとため息をつきながらに零した彼女の感想にぎょっとした。
違う。
私とは違う。
彼女は決して、この絵に見惚れてなんていなかった。
そして彼女は私を観た。
目が合う。青い瞳。私とは違う。澄んだ瞳。
彼女の瑞々しい唇が音を形作る。ゆっくりと。
わ
た
し
の
「私の方が上手いわ」
彼女はさらりと言い切った。
そして彼女は歩き出し、私の横をすり抜けて行った。
頬がかぁっと熱くなる。
たぶん耳まで、ひどく赤面していたと思う。
それは彼女が私の好いた画家を見下したから。
それは彼女が私の心を奪った作品を見下したから
それは彼女も私と同じように感動してるんだって勘違いしたから。
私は恥ずかしくなったんだ。と、同時に怒ってもいた。
彼女が、この程度かと鼻で笑った作品に心酔したことが、なんともたまらなく感じる。
これは劣等感だろうか。
彼女はそんな私を置き去りに、2番の部屋も3番の部屋も、その後の絵は全て、観る価値なしとでも言うように、つかつかと回廊を通り過ぎていく。
私は彼女の後を追った。
コツコツと、ブーツが高鳴る。
私の頭は顔の赤みと同じぐらい、沸騰していた。
そこで、こう考えた。
ボッコボコに、その綺麗な顔が原型をとどめなくなるくらいにぶん殴ってやろう、と。
でもその前に。
「待って!」
彼女を追いかけ、捕まえ、聞き返す。
「あなたさっき、“私の方が上手い”って言った?」
「言ったわ。私の方が上手く描ける。この画家のどの絵よりも」
なんなんだ、この女は。
「たった9つの絵を観たくらいで何がわかるの?」
彼女は答えた。
「あなたは分からないの?」
その理論なき回答に私は沈黙した。私には分からなかったから。
なんて上から目線なのだろう。この女。
私だけでなく、この画家のことすら、もう下に見ている。
でも。
確かに彼女はそれくらい高みにいるのかもしれない。
そう思えるほどに、彼女の目に、声に、ピンと伸びた背に、つんと突き出た胸に。
その立ち姿一切に、迷いはなかった。
ここで私は有無を言わさず彼女を殴るべきだった。
あるいは、殴らなくて本当に良かった。
青いドレスの女は言った。
「私には分かる。この画家のことは知っているもの。実物を観るのは初めてだけど、有名な作品は知っている。そして観た。今日実物をランダムに8点。そして仕上げにあの9番。それだけ観ればもうたくさん……」
“あきあきだわ”
彼女が何を言っているのか、理解できなかったが、彼女が今どう思っているのかは理解できた。
彼女は飽きたんだって。退屈なんだって。それも心底。
あ。
この人。マジだ。
むか。
澄ました顔がなおむかつく!
むかむか。
でも。
なぜか私の心臓は高鳴っていた。
「それで、自分の方が上手いって?」
「そう」
「だったら、証明してもらいます! ほらこれ!」
私は買ったばかりの絵の具と筆を見せつける。
「私も趣味で絵を描くの。だから、私の家に来て。描いて下さいよ。観せて下さいよ! あなたの絵!」
はっきり言って、無茶苦茶である。何ともステリックで格好悪い。
が。
青いドレスを着た女はさらりと、
「ええ、いいわよ。じゃ、あなたの家までエスコートをよろしくね?」
そう、事もなげに言い放ったのだった。
その顔は楽しそうで。
差し出された右手を私は握った。
◇
そうして。
三日三晩。しんしょくをあなたと。
◇
「ま、こんなものかな」
と、彼女は筆を置いた。
そして私は敗北したのだった。
なぜなら、彼女の描いたそれが、真に上手かったからだ。宣言通りの、凄まじいものであったからだ。
三日前――いや、もう四日前か――観たばかりの、好きだったはずの画家のどの作品より、私はその絵が好きになった。
青い木蓮。
決してモノマネではない。
同じモチーフでも、同じ系統の色でも、まるで違う。異色の傑作。これは本物だ。
「タイトルを教えて?」
「あなたのために描いたの。あなたが好きに付けてかまわない」
タイトルはなかった。考えてもいなかった。でも、その絵は素晴らしかった。
それに私ごときが命名して良いはずもなく、私は絶句するばかり。
幽か。深淵を帯びる暗い青色は鮮やかで。私を掴んで離さない。
これを魅力と表現するには、余りにも言葉が足りていない。
「負けた」と、私は唸った。
「あらら。以外に素直なのね」
あんなに憤っていたのに。
けど。
瞬間、私は。
「あなたって、最ッ高だわ!」
私は彼女に飛びついて、思い切りキスをし、首筋に触れ、乳房を弄び、そして押し倒した。がたーん、と。
なぜそんなことをしたのか、なぜそんな気持ちになったのか。我がごとながらまるで理解できないが。
端的に言って、私は発情したんだ。
彼女に対して、心の底から欲しくなった。
「痛いよ」
でも彼女は抵抗しなかった。
その後のことは、覚えていない。
気がつくと朝。
そこに彼女の姿はなく。
そして件の絵は、あろうことか上から無数の絵の具が折り重なり、真っ黒に塗りつぶされていた。
たぶん手で塗りたくったのであろう。ところどころに手形らしき、指紋らしきものが見て取れた。
どこか、血の匂いのする、血の味がする、そんなどす黒さだった。異臭すら漂ってきそうなほど。
それは昔私が描いていた絵と似ていた。構図や描かれているものの形ではなく、雰囲気、印象、色遣い。そういったものが、とても似ていた。
匂いすら。
しかし、どうして。
もう一度、観たかった。
輝かしい朝日の中で。
青い木蓮。
その情景は、もう私の中にしか存在しない。
きっと、それを描いた彼女の中にもないだろう。
彼女は私のために描いたと言った。
昨晩完成したあの絵はその瞬間彼女のものではなくなり、おそらくは彼女の中からも消えたに違いないのだ。
青いドレスの女。
彼女は一体何者だったのだろうか?
/
あれから二年。
初めて対AC戦の任務を請け負ったその時に、私は彼女と再会した。
「これからは彼女をお前に付ける。今後、シムの調整は彼女が取り行う。もちろん任務中は彼女が君の専属オペレータだ。」
そう言って、おじさんは彼女を私に紹介した。
「はじめまして」
彼女は左手を差し出した。
どうも彼女は私のことを覚えていないようである。
握手で左手。
だが、仕方がない。
「はじめまして。カーチスさん」
私は彼女の手を取った。
「マギーでいいよ」
「あ、はい。」
そして。
「マギーさんは、絵、描きますか?」
「いいえ? 急にどうしたの?」
「私は、絵を描くのも、観るのも、それなりに好きだったので」
「それなり? ふーん。でも残念ね。利き手が残っていたら、描いたかもね。」
私は眼を伏せた。
「ねえ、後で見せてくれる? あなたの絵」
私は静かに首を振った。
/
ある夜。
完璧に完成された絵を前に立ち尽くす私は、熱に浮かされ、これ以上ないくらい朦朧としていた。
その日は満月。
ねえ知ってる?
月の雫は赤くてドロドロしているんだよ。
私はそれを手ですくって、キャンバスに思い切り叩きつけた。
後はもう絵の具とか、唾液とか、体液とかでぐちゃぐちゃに。
思いっきり。
ぐちゃぐちゃに。
これが二つ目。
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