アーマード・コア シリーズ / ARMORED CORE Ⅵ
戦闘ロボットを組み立て、それを動かしてステージをクリアするゲームだ
ステージは約50。通しでおよそ10~20時間程度。これを3周回ほど
昨今流行のオープンワールドではなく、1ステージごとに用意されたマップで任務をこなしていく、シンプルな昔ながらの形式だ。
任務は基本的に敵を倒したり、味方を守ること。これも単純だな。
ストーリーには周回要素が取り入れられている。
一度クリアした後、データを引き継いで最初から再プレイすると、新しいミッションが登場する。
ステージ中の選択肢によって、エンディングも変化するぞ。
他にも、ステージ内の隠しパーツ・データを探す収集要素や、1vs1でNPCと戦うアリーナモードも存在する。
ある程度ゲームを進めれば、ほかのプレイヤーとネットワークで対戦することも可能だ。
どれでもいい。内容に違いはない
自分の持っているゲーム機版を選べばいいし、自慢のパソコンがあるならSteam版を買えばいい。
勿論、描画速度の安定性を求めるなら、PS4やXboxOneよりはPS5やXboxX/Sの方がいいだろうが、旧世代機でも十分遊ぶことはできる。
ただし、SSDを搭載してロード時間を短縮しているかどうかの違いは大きい。強敵との戦闘を何度もやり直すゲームなので、ロード時間は短いに越したことはない。
価格別のエディションも、ゲーム本編に差はない。おまけの人形やサウンドトラックなどの付属品が異なるだけだ。
過去のシリーズとは、設定・ゲームシステム共に一切の繋がりがない。全くの新規経験者でも問題ない
アーマード・コアシリーズは、ナンバリングタイトルごとにシステムや世界観が毎回一新されてきた。
積み重ねたタイトル数こそ膨大だが、続き物になっているタイトルは、実はかなり少ない。
初代~2は同じ時系列の作品だが、一部の用語が関連する程度でほぼ別作品。4系との繋がりが色濃く暗示されていたV系も、システムは完全に別物だ。
操作形態も一新されている。
勿論、ゲームを進める上でのコツに関しては、過去タイトルでの学びが生かせる場面は多い。
だが、単純な戦闘については別だ。皆が一からのスタートになる。気後れする必要はない。
近いが、全く同じわけではない
今作は、ACシリーズの休眠期間にフロム・ソフトウェアが積み重ねたアクションゲームのノウハウを結集させた、集大成的な作りになっている。
これまでのACシリーズよりも「ソウルライク」ゲームに寄った部分が多い。
しかし、根本は全く異なる。ACはアクションゲームであり、ソウルシリーズや『エルデンリング』はアクションRPGだ。ACにレベルアップ要素は存在しないし、意思の回収・ロストといった要素もない。非同期型マルチプレイ要素もない。
極論を言えば「時間さえかければ誰でも強くなっていける」「オンラインフレンドに手伝ってもらえる」ソウルライクとは異なり、頼れるのは自身の操作スキルとカスタマイズ知識だけだ。
プレイヤーの純粋なプレイスキルが求められるという点では『SEKIRO』が近いだろう。そしてAC6はSEKIROと違い、いつでも実行できるカスタマイズ要素によって、アクション面の難易度を大きく調整することができる。
「ハマればのめりこむが、万人がハマれるわけではない」ゲームという点では、ソウルライクゲームと変わりない。だが、はまり込むハードルは純粋なソウルライクに比べると低い。
ビジュアル的観点からも、中世・ゴシックファンタジー的なおどろおどろしさが無く、ハードSF世界観を押し出した入り込みやすいデザインである点は評価できるだろう。
普通に遊ぶ分には、ない。完全オフラインで「も」遊べる
今作は一人プレイに特化して制作されている。ネット対戦モードはあくまでおまけで、ランクマッチやシーズンマッチといったものは存在しない。
他のプレイヤーと対戦したい、自分の機体やエンブレムをネットに放流したい、トロフィーや実績を確認したい場合はネットワーク接続しよう。
また、将来的にはパーツデータの更新やDLCの配信が行われるかもしれない。
ゲーム開始とともに始まる、本作のチュートリアルミッションだ。
アクション面で必要なことは全てここで覚えられる。オンライン説明書を読むのが面倒なら、決して忘れないこと。
ただ、チュートリアルとしては少々ハードな難易度でもある。
多くの新人、あるいは歴代ACシリーズを遊んできただけの新人が、最後のボスに苦杯を呑んだ。
以下に攻略情報ページから要点を転記する。本来ならそちらを見てもらえればいいのだが、その後のミッションのネタバレが記載されているのでこうさせてもらおう。
『密航』プレイのコツについて |
チュートリアルを乗り越えたら、いよいよ傭兵活動の始まりだ。だがミッションを受諾する前にしておきたいことが3つある。
これで最低限の準備は整った。他にもACテストを利用し、更なる操作方法の確認をしておくとよいだろう。
キーコンフィグも考えてみるといい。最初の内は初期配置を確かめてみることを勧めるが…。
ミッションでは、APを4000ポイント回復できるリペアキットが3回まで使用できる。
惜しみなく使っていこう。出し渋って撃墜されてしまっては元も子もない。
ミッション中には、進行度合いに応じた「チェックポイント」が設けられている。
撃墜されてしまった、あるいは「こりゃもう無理だな」と判断した時には、直前のチェックポイントからやり直すことができる。
APと弾薬・リペアキットは全快。更に手持ちのパーツ限定だが(購入は出来ない)アセンブルも組みなおせる。
これを利用すれば、最後に強力なボスが待ち受けるミッションで、道中の進行に特化したアセンブルで出撃し、ボス戦では失敗前提で戦い、撃破されたら対ボス用のアセンブルに組み替えるという荒業も可能だ。
一度クリアしたミッションは、後からいつでも再挑戦でき、そのたびに報酬を手に入れることができるのだが……ここで追加要素が加わる。
それが「クリアランク」だ。経過時間・敵撃破率・損傷率に応じた腕前の評価が行われる。
最高評価のSランクを狙うには、チェックポイント・リスタートは許されない。どこまでやれるか、試してみるといいだろう。
ミッション終了後には収支報告が行われる。
本作ではどの勢力もかなり気前がよく、多額の報酬を払ってくれる。余程高額な武器を乱射しない限り、赤字を出すことはないだろう。
ただそれでも、パーツ価格は全体的に高額だ。そして、未購入の状態ではパーツの感触を確かめることはできない。
パーツは売ってもすぐに買い戻せるし、買値と売値は同じだ。報酬パーツやミッション中に拾った隠しパーツもいつでも売り買いできる。使わない武器はすぐリセールして、別の武器を試すといい。
そうした作業が面倒くさいなら、クリア済みのミッションを再プレイするといい。チャプター1で選択できる中で、時間効率の良い金策ミッションを以下に示す。
ある程度強化が済んで操作に自信も出てきたら、ミッション内容、もしくは自分の趣味に合わせてパーツを換えていけば良い。
ストーリーの節々で立ちふさがる、ジャガーノートやバルテウスなどのルビコン妖怪たち。多種多様な攻撃への対処法がわからない最初のうちは、どうすればいいのか途方に暮れたまま虐殺されてしまうだろう。しかし実際には、多くの強力な攻撃についていくつかの一貫した回避方法を見出すことができる。
ここでは、攻撃の種類とその対処法について解説していく。
奴らが使う攻撃の種類はおおよそ計4つに分類できる。
範囲攻撃とミサイルについては後述する。まずは上の二種類を解説していこう。
まず1次予測射撃だが、これの回避はとても単純。それは一定以上の速度で一方向へと動き続けること。
原理は簡単、1次予測射撃は発射した0秒目の自機座標に射撃してくるため。弾が発射されてから当たるまでには0.何秒のタイムラグが存在する、つまり自機座標に到達する0.何秒間後にその座標にいなければ良いということ。
次に2次予測射撃だが、今回は先に原理を説明。
1次予測射撃との違いは「弾が発射されてから当たるまでの0.何秒のタイムラグ」を計算に組み込んだ、未来の自機座標に向けて射撃してくること。
2次予測射撃の対処には4つの回答が存在する。
強敵に挑むときに重要なのは解析だ。どの攻撃が上の四つに属するのか、回避方法はどのようにすればいいのか、チャンスはいつなのか。
大まかに3つの回避方法がある。
ミサイルによっては専用の回避機動が求められるが、大概のミサイルはこれで対応できるはずだ。
後ろに下がって回避を試みるのは自殺行為だ。ミサイルは逃げる相手に対して絶大な命中率を誇る。基本的に本作のミサイルはACより弾速が早いため、たとえ真後ろを向いてアサルトブーストを使っても追いつかれる。
ヤバい攻撃が飛んでくるから絶対に避けろ。本当にこれに尽きる。
ピーッピーッと警告音が鳴り、画面中心のサイト周囲に赤いマークが現れた場合、それは大ダメージや強烈な衝撃を伴う攻撃がそこから飛んでくるという警告だ。
相手がACならグレネードランチャーやバズーカ、レーザーキャノンの様な一撃が重い武装による攻撃が、MTや巨大兵器なら何かしらの大技を撃ってくるという合図になる。
そのため警告音とサイト周囲の強調表示が見えたときは、すぐさま回避やその場所からの移動を心がけておけ。
とっさのクイックブースト、アサルトブーストのことも考慮し、ENに余裕を作っておく事も大事だ。
さて問題の範囲攻撃。具体例としては、バルテウスの火炎放射ブレード、スマートクリーナーのクソデカ削岩腕だ。
初見では回避不能のように思える攻撃だが、その一つ一つに明確な回避方法とNG行動が設定されている。
範囲攻撃を回避するコツは二つほど紹介できる。
一つは攻撃動作をいち早く認識し備える事。
二つは範囲攻撃以外の攻撃を冷静に対処する事。
攻撃動作をいち早く認識し備える、これは単純。的確に指定された操作を完遂せねばならないのだから、心を落ち着ける一瞬があるかどうかが生死の分水嶺になる。
範囲攻撃以外の攻撃を冷静に対処する、これがめちゃくちゃ大事。
ただの通常ブーストやQB一回だけで回避が事足りる程度の攻撃に、焦って何回もQBを吹かしてオーバーヒート。そしてエネルギーが回復するはずもなく相手の強攻撃でしめやかに爆散。詰み方としてはこれがほとんどだろう。
頭が爆発した時がACが爆発するとき、努めて冷静に。
右スティックやマウスで敵を捕らえればロックオンするが……すぐロックオンゲージが消えて、敵を見失ってしまう?
それはおそらくターゲットアシストを使用していないからだ。試しにアシストキーを押し込んでみよう。円形カーソルの周りにHUDが追加で表示されたはず。
この状態なら、一度ロックオンした敵を画面に捉え続けるようになる。いちいちポインティングデバイスで照準する必要がなくなるのだ。後はデバイスから指を離し、ボタン操作に集中すればいい。
ちょっとでもデバイスを動かしてしまうと、アシストは一時的に解除されてしまうことに注意しろ。特にマウスで遊んでいるときは要注意だ
だが、アシストが働いたからといって即射撃しても攻撃は当たらない。
ロックオンゲージ中央に赤いカーソルが表示される距離まで近づこう。表示されていない状態は武器の有効射程外であることを意味する。
赤いカーソルが表示されたからといってすぐに射撃するな。
赤いカーソルが敵影に重なった瞬間に射撃しよう。
赤いカーソルがどれだけ敵影を素早く追いかけるかは、腕パーツの「射撃武器適性」、FCSパーツの「アシスト適性」によって異なる。使用する武器の特性、想定する戦闘距離に応じてパーツを選ぼう。
ミサイルには撃っても当たらない状況というものがある。
→→→→→→→→→→敵 ミサ ↑ ↑ 自機こんな状況の時だ。敵の機動に垂直の状態でミサイルを撃っても、やはり振り切られてしまうことが多い。
→→→→→→敵 ミサ ⇗ ⇗ 自機環境依存文字なので表示されない場合は申し訳ない。敵の移動方向の先を見てミサイルを発射しよう。こうすれば、ミサイルは遠ざかる敵機を後ろから真っすぐ追いかける形になる。
チャージ攻撃やキャノンは発射時に自機が硬直するというデメリットがある。
逃げる敵を追跡しつつ撃ったら足が止まって攻撃がズレてしまい、そのまま弾が外れてしまったなんて事態も経験した事があるはずだ。
敵によっては足を止めると猛攻を喰らい、そのままスタッガーしてさらに大ダメージなんて事もあり得る。なので、これらは諸刃の剣だ。
しかしそんなデメリットがあるからこそ、チャージ攻撃やキャノンは強烈な衝撃やすさまじい火力を持っている事が多い。足が止まる分、出る攻撃も強いというわけだ。
それらを安全に敵に当てる最も簡単な方法は、相手がスタッガーしている時に撃つこと。相手が動けない状態なら避け様がないし、自機が被弾することもまずないだろう。
スタッガー中の敵へ与えるダメージには武器の直撃補正が乗ることもあり、単純かつ合理的な方法だ。
次に、相手が足を止めるタイミングを見定めて撃つこと。
ACであればEN切れやブースト移動後の硬直で、ほんの少しだが機体が止まる。大型兵器等のボスも特定攻撃準備等で静止したりと、必ずどこかでスキを作るようになっている。
そこを狙って撃ち込んでやろう。長い硬直なら堂々と、短い硬直なら予測動作を見た上で先読みして放てばいい。
これなら大体のチャージ攻撃やキャノンが持つ強烈な衝撃を相手にぶち込む事も出来る。相手をスタッガーさせればさらなる追撃のチャンスに繋がるだろう。
ちなみに、四脚とタンク脚部のみ足が止まる制約が消える。
動きつつキャノンやチャージ攻撃を放てるという強みがあるので、これらを使う場合の選択肢として検討するとよいだろう。
相手に追い縋りつつデカい一撃を叩き込めるという独自性は、これらの脚部が持つデメリットや癖を補う強みになっている。
ACやその他兵器には「耐弾」「耐爆」「耐EN」の3種の防御パラメータがある。
敵になる存在は「これらのいずれかが高くいずれかが低い」というバランスになっていることが多く、不利な武器で攻撃すればあまりダメージが通らないが、有利な武器だと嘘みたいにダメージが通るという事もしばしば。
そのため、ミッションに応じてどのタイプの武器に偏らせるか、あるいはどんなバランスで武器を持ち込むかを考慮する必要がある。
また、今作は経験者的には今までのACシリーズ、未経験者であれば何かしら経験したであろうロボット系アクションゲームとは違い、相手の「安定度」を崩さないとダメージが通り辛いというシステムになっている。
これはAC、MT、ボス兵器を問わず全てに適用される仕組みで、雑魚MTならともかくそこそこ強い敵やボスは基本的に安定度が保たれている間はものすごく硬い。
しかし、ダメージの通りが悪いと思っても地道に攻撃を当て続けていれば「スタッガー」という状態異常を引き起こし、その間はダメージの通りが大幅に良くなる。
継続的な攻撃で安定度を削る・砲や近接武器の様な強い衝撃を持つ装備で一気に安定度を剥ぎ取るといった戦法が有効。
敵によっては「パルスアーマー」というバリアを張る事もある。これは上記の安定度とはまた別のもので、こちらは張られている間は安定度を保っている時以上にダメージの通りが悪くなる。
パルスアーマーはパルスブレードの様なパルス系武装に弱いので、これらを展開する敵が出るミッションには一つくらいは持ち込んでおくといい。
始めに言っておくが、レギュレーション配信によってパラメータ調整が行われ、性能が変化することがある。そこを念頭においてほしい。
また、これ一つで全部のミッションをクリアできる万能武器というものは存在しない。状況に応じた武装を選択し、組み合わせることが重要だ。
レギュレーション1 |