TRPGログ

GM:点呼開始!
風間サスケ:準備完了!(1/2)
リュウ:準備完了!(2/2)
全員準備完了しましたっ!
GM:ベネベネ。よくぞ集った我がヒーロー達
PC3:結局、PC2さんから連絡は来なかったな……
GM:やむなし
PC1:オンセだとそういうこともあるよね…
GM:では第三話、はじめようか?
PC1:よろしくおねがいします
リュウ:おう!
GM:そしてアテンションプリーズ。当セッションに参加される皆様、及びご観覧者の皆様に注意書きでーす
PC1:wkwk
GM:当セッション、第三話には胸糞展開、だまして悪いが、バッドエンド等々が想定されます
GM:ご気分を害される可能性も極めて高いのでその場合は遠慮なくGMに見えない形で
GM:「GMのくそやろうがぁぁぁぁぁぁぁっ!!」と叫ばれることを推奨いたします
リュウ:OK!(ズドン)
PC1:大河物ならバッドエンドは逆転への布石だし…希望は残るはずだし…
GM:また、それらの展開によって気分を害されたとしても当方は一切責任をもちますぇぇぇぇん!
PC1:道半ばで息絶えるのもまた忍の運命よ…
GM:以上の事に同意された方は今回のセッションに参加してくださーい!
GM:以上、注意書きでした
GM:意訳すると「気分悪くしたらごめんよ!」である
リュウ:ばっちこーい
リュウ:グロ耐性はないが
PC1:その意思がすべてを変える(変わらない)とかじゃんきゃへーきへーき
GM:では、同意もいただけたので第三話開始なのだ

【プロローグ】
その日は、朝から澄み切った晴天で、一か月前の街の破損からようやく復興しだした街がおこなった英雄感謝祭の日だった
店主:「おう!歌姫のねぇちゃん。今日はうちのイカ焼きがいいよ!とれたてのを焼いたんだ。彼氏と食ってきな」
PC1:最後を告げる、『評決の日』が…
店主2:「馬鹿だねー、あんた。歌姫みたいな高学歴の人がイカ焼きなんて服が汚れそうなもの食べるもんかい。お嬢ちゃん。うちの綿あめ持ってきな」
店主:「そうかい?じゃあ英雄のにいちゃん。あんた食ってきな。はたらいてもらってるんだ。たまにはがっつり食ってきな」
いきのいい露店の店主に呼び止められて、初々しさの残る二人が照れくさそうに微笑む
怪我をして入院している仲間もいる。明日は我が身。しかし、それでも今はこの日常を大切にしたいと、彼らは言う

[評議会議事堂にて]
十二賢者A:「外はだいぶ騒がしいようですな」
PC1:○○賢者とか元老院とかいうと海千山千の腹黒爺さんイメージしちゃうけど違うんだよな…
十二賢者B:「全く。英雄がこの世界に持ち込むものに良いものなど何もない」
十二賢者B:「特にあの当座の半身を得た成り上がりの歌姫モドキを見ろ。面汚しにも程がある」
PC3:ん?
十二賢者C:「然り。奇声蟲掃討の折には、等しくふるいにかけて希少な才を持つ者のみに選別しなくては」
十二賢者D:「……して、暗蒼の。白銀不在の折に我々を呼び出し、臨時議会を招集するとは一体なんのつもりかな?」
暗蒼の歌姫:「……白銀の歌姫様に不穏な動きがあるようです」
十二賢者A:「フォルミカめ……案の上か」
十二賢者E:「大方自分の英雄に情でも湧いたのだろう」
十二賢者A:「いやいや、あやつはそもそも英雄召喚そのものに反対をしていた。以前から準備していたものであろうさ」
十二賢者C:「そもそも当代の黄金の歌姫様のご幼少のみぎりに御傍係をしていただけの小娘が、よくも成り上がったものよ」
十二賢者D:「『銀貨のフォルミカ』……裏金で成り上がったという噂もありましたな」
十二賢者B:「して、暗蒼の。ここに報告にあがったという事は何かあるのだろう?」
暗蒼の歌姫:「残念ながら。当初は昨日の黄金の歌姫様の襲撃事件の黒幕かとも思いましたが、犯人がまだ口を割りません」
十二賢者A:「まだ粘っているのか」
暗蒼の歌姫:「はい。先日ヴァッサマイン領に出立した三騎士のリュウ様がいらっしゃる間は彼が毎日のように尋問を行っていましたので何も出来ませんでしたが」
リュウ:尋問官だってー()
暗蒼の歌姫:「彼らが居なくなってから一か月。好き物の英雄たちのなぶりものにさせていますが思うような成果は。大した忠誠心です」
PC1:ええ…
リュウ:GMから一体どういう目で見られているんだー
十二賢者B:「まぁよい。あちらの一件が片付く前に犯人はこちらの手の中にしまうまで……戦後処理をするにあたって、犯人が誰であろうともあの者の情報はあやつに渡さぬ方がよかろう」
リュウ:ですよねー
GM:一応、リュウさんの名誉のために言うと普通の尋問です。精々警察レベル
リュウ:そんなことしたらイーディスに見放されるからね
十二賢者D:「あとはツムギか……奴はそこが知れん。リュウはよい。あやつの首には首輪がついている。狂犬には違いないが、首輪がある限りあばれはすまい」
リュウ:狂犬()
PC1:しらない?名前がでてきた
リュウ:ツムギは1話にいるよ……
PC1:あっ…
十二賢者F:「査察を行わせますか。同じ三騎士、資格的には口出しできまい」
十二賢者A:「いなことを。そのような肩書、我々が奴らを制御する為に与えたただの名前よ」
十二賢者B:「奴らもそれは理解していようさ。しかし、対外的にそれが意味を持つのもまた事実……」
十二賢者D:「いざとなれば面倒な相手が共倒れに」
PC1:共倒れですってよ奥さん…
リュウ:こっちは死なないからあっちが死ぬね
十二賢者C:「それは皮算用が過ぎる。どちらにしろ奴らには蟲退治が終わるまでは生きていてもらわねばならんのだ」
十二賢者F:「蟲退治、ね……」
議事堂に失笑が漏れる。
一人二人ではない。悪意を含んだその失笑は短く、しかし確実に議事堂の重い静寂に吸い込まれると闇に消えた
暗蒼の歌姫:「では、リュウ様ご一行が帰還し次第、白銀の歌姫様の居城、及びヴァッサマイン領内の査察を実行するということで」
十二賢者A:「認可しよう。少しでも疑わしきものあれば拘束せよ。今のアーカイアには秩序こそ寛容。これは世界の為の行いである」
暗蒼の歌姫:「御下命、謹んで」
暗蒼が深々と頭を下げ、その顔が議事堂を上から照らすシャンデリアの照明の影に隠れる。
暗闇の影に張り付いていた表情は果たしてなにか……
しかし、それを誰かが見定める前に、事態は動く。彼女らの思いもしない方向に、予想もしない形で
歌姫A:「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ギィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!
議事堂内部にまで響く悲鳴
それと同時に弦楽器をむやみにかき鳴らしたような音が響く。
この、『防音装置の塊のような議事堂』に、だ
PC1:急展開!
暗蒼の歌姫:「これは、一体……ッ!?」
PC3:いやぁ主役がいないですもんねー
PC1:内通者かな?
暗蒼の歌姫が慌てたように顔を上げる、それと同時に轟音と共に議事堂の一角、天井の一部を形作るステンドグラスが音を立てて次々と吹き飛ぶ
室内に舞い散る色付きのガラス片。それはさながら色付きの雨のように、シャンデリアの光を跳ね返しながらキラキラと乱反射する
そして、その空いた窓から巨大な複眼が室内をのぞき込んでいたのだった……
暗蒼の歌姫:「そんな、奇声蟲だっていうの……」

【幻奏戦記Ru/Li/Lu/Ra ノイシュタルト】
   第三話 [女王種討伐作戦]

GM:以上、プロローグでした
風間サスケ:ぱちぱちー
リュウ:ぱちぱちー
GM:では、今回はリュウ、イーディス組からオープニングフェイズだ
リュウ:来たか……

【オープニングフェイズ】
参加PC:  リュウ、イーディスペア

GM:ちなみに第二話が終わった後に村Aに戻ってきて撤収準備をしているときの話だからサスケたちも出てきたければ出てきていいよ
風間サスケ:はーい
GM:では、リュウ。君はあの館の事件の後、反対するイーディスを説き伏せて一旦館の近くの森の中にゼクストを隠してきたところだ
リュウ:ほい
GM:ヴァッサマインは豪雪地帯。今は数週間にもわたって吹き続けていた吹雪も収まってはいるがそれも長くは続くまい
GM:奇声蟲の討伐などもある中、君達がそうだったように恐らく土地勘のない人間があの地方の森の中にあてもなく入ってゼクストを見つけられるとは思えない
GM:一旦、ゼクストを誰の目にも届かない場所に隠すことが出来た状態だ。
GM:しかし、ここからが問題だった……
イーディス:「賛成できません」
リュウ:「参ったな……」
イーディス:「評議会に属するものとして、奇声蟲討伐は最優先事項です。あのような戦力を遊ばせておく事の意味をお考え下さい」
リュウ:「(イーディスにここまで反対されるとは思ってなかった。いや、考えもしなかったというのが正しいか)」
イーディス:「アレがあれば!今前線で戦っている方々のどれだけ助けになるか」
イーディス:「いえ、仮に前線に投入しなかったとしても、あれは前大戦の遺物です。しかるべきところで管理を受けるか、工房で調査の上で技術として、他の絶対奏甲にフィードバックを行うべきです」
イーディス:「それを破壊するだなんて……承服しかねます」
リュウ:「それは確かにそうだ。アレが今の奏甲より1か2ぐらい上のレベルなら私だってそうする」
リュウ:「だが、アレはそんなものではない」
リュウ:「……今からどれほどの時を経て作り出せるかわからないほどレベルは上だ……」
リュウ:「強大過ぎるんだよ。イーディス」
イーディス:「問題はありません。個々人が持つのならばリュウ様の懸念もわかりますが、管理は評議会が責任をもって行います」
リュウ:「そうだな。評議会だけにあれば問題はないな」
イーディス:「どういう意味でしょう?」
リュウ:「あのはっぱのついたけもの。ユグドラシルだったか」
リュウ:「あれが言ったことを覚えているか」
セルビウム:(オイ、サスケ。すげぇよ。修羅場だよ。コップじゃ壁越しなんで殆ど聞こえないけど)
風間サスケ:(静かにするでござる。ばれたらどうなるかわからないでござるよ…。)
リュウ:「『他の』と言った。アレは一機じゃない。他にも現存している」
リュウ:「だとしたら……今、どこにある?」
イーディス:「星芒装甲の目覚めは戦乱を呼ぶ、でしたか。確証のない発言です」
リュウ:「確証がなかったとしても、本当にないのかもわからない」
リュウ:「少なくともわかっているのは」
リュウ:「アレを表に出せば、他のところからも必ず現れるということだ」
イーディス:「それならばこそ!ゼクストは我々評議会が持つべきです。私欲なく世界の為に奉仕する我々評議会こそ、他の星芒奏甲が災厄をまき散らすときに止めうる力を持つべきです」
リュウ:「私もそうしたい。災厄は必ず止めなければならない」
風間サスケ:(私欲なく…でござるか。はたして……)
リュウ:「だが、アレがあるということを知られること自体が不味いんだよ」
リュウ:「猜疑心に駆られた人間が」
リュウ:「評議会を敵視することだってある」
イーディス:「そんなことはありません!評議会は……」
伝令:「し、失礼します!」
リュウ:「なんだ!」
GM:イーディスが反論しようとしたその時、けたたましい音をたててドアが開かれる
伝令:「お取込み中申し訳ありません!リュウ様、イーディス様に至急電です!」
イーディス:「……聞きましょう」
リュウ:「……わかっているさ」
伝令:「ポ、ポザネオ島陥落!リュウ、イーディス両名はトロンメイル臨時議会に至急参集されたし!以上です」
イーディス:「……え?」
リュウ:「なんだと?」
風間サスケ:「マジでござるか…」
GM:相当急いできたのだろう、肩で息をする伝令が膝から崩れるように倒れ、四つん這いになるのと、伝令にイーディスが飛びついたのはほぼ同時
セルビウム:「これ、やべぇよな?」
イーディス:「評議会は!……いえ、議員の皆様はどうなったのですか?黄金の歌姫様は!?」
伝令:「ひょ、ひょうぎかいは……ぜぇぜぇ」
イーディス:「ッ……はっきり答えなさいッ!」
GM:いらだったイーディスが声を荒げる。いつも穏やかにしている彼女を知っているものからすれば予想すらできない姿に一瞬部屋の空気が凍る。
リュウ:「落ち着いてくれ。イーディス」
伝令:「評議会議事堂は半壊。十二賢者の皆様はトロンメイルへと脱出へと成功しました」
イーディス:「ああ、よかった……なら、黄金の歌姫様もご無事なのね?」
伝令:「……いえ」
イーディス:「え?」
伝令:「100日の眠りに入られている黄金の歌姫様を動かすことが出来ず、黄金の歌姫様はポザネオ島評議会の地下室に」
リュウ:「……参ったな」
伝令:「黄金の歌姫様及び、逃げ遅れた市民の方々の保護の為に暗蒼の歌姫様が防御歌術を展開。現在評議会議事堂地下のシェルターに市民と共に立てこもっています」
風間サスケ:「これは荒れるでござるな…」
イーディス:「……何故」
伝令:「は?」
イーディス:「何故あなたはこんなところに来ているのです!黄金の歌姫様が取り残されているのならこんなところに来ていないで今すぐお助けに行きなさい!」
リュウ:「イーディス」
イーディス:「あの方の命がアーカイアにおいてどれだけ重いか……ああ、私もすぐに準備をして……」
リュウ:「イーディス!」
イーディス:「ッ!?……リュウ、さま……」
リュウ:「頼むから。落ち着いてくれ。パニックになるのはわかる。だからこそ一旦落ち着こう」
イーディス:「そう……ですね……まずはおばあさま達と合流しましょう……あなたもごめんなさい。それで、私たちはどこにいけばいいの?」
伝令:「いえ。お二人にはトロンメイルに向かっていただき、臨時評議会に合流していただきたく思います」
イーディス:「そう。わかりました。ご苦労様。下がって構いません」
GM:イーディスが力なく部屋を出るように手を振る。
GM:リュウの一喝でとりあえずは落ち着いたようだが、一言でいうと明らかに目がヤバい。所謂情緒不安定のそれだ
リュウ:なら、抱きしめる。ついでに頭もなでて落ち着けるぞ
伝令:「で、では失礼します……セルビウム氏、サスケ氏にもこの連絡をお任せしても?」
イーディス:「………」
リュウ:「わかった。こちらでするから早く行ってくれ」
伝令:「し、失礼します!」
GM:伝令が焦ったように部屋を飛び出していくと部屋の中には重苦しい沈黙だけが残った
イーディス:「……リュウさま……」
リュウ:「…………」
リュウ:無言で抱きしめる
風間サスケ:(音を立てずに場を離れる)
イーディス:「これでも、星芒奏甲に頼っては駄目だって言うんですか……」
GM:リュウの回答でこのシーンは終了です
リュウ:「頼りたい。とても」
セルビウム:(続くようにこの場を離れる)
リュウ:「でも、使ってはいけない力が世の中にはあるんだよ。イーディス……」
リュウ:「私が、その分頑張るから……」
GM:イーディスは答えなかった。ただ、リュウの服をつかむ力が強くなったような、そんな気が、リュウにはした……

【オープニングフェイズ2】
参加プレイヤー:  サスケ、ヴィルヘミーナペア

GM:時間と場所は少し飛んでトロンメイル
風間サスケ:さくっと合流
GM:サスケたちは二人から見ても情緒不安定なイーディスを連れたリュウから「評議会に合流する」という事で別れを言われて一旦分かれています
風間サスケ:ふむふむ
GM:一方、君たちはトロンメイルの政府に呼び出されたのが数時間前。
GM:そして現在、君は……
風間サスケ:はい
GM:花の首輪を3つつけて、紙吹雪をあびまくっていた
風間サスケ:ええっ
GM:周囲からは「キャー!サスケさまー!こっちむいてー!」と黄色い声も聞こえる
風間サスケ:「HAHAHA! ゴザルゴザルー」
GM:ちなみに隣でミーナも同じような状態になって微妙そうな顔をしている
GM:アーカイアは前々から言っている通り女性しかいない世界なので当然女性にも黄色い悲鳴は来る
PC3:あっ…手n
GM:なんでこんなことになってるかというと事はトロンメイル政府に呼び出された直後の事になる
ゼロッテ:「あなたたちが英雄のサスケ様と歌姫ヴィルヘミーナですね?私はゼロッテ、トロンメイルの領主をしています」
ゼロッテ:「ヴィルヘミーナさん。あなたと会うのはこれで二度目かしら?」
ミーナ:「はい、ゼロッテさま。ポザネオ島への留学許可証をいただくとき、一度お会いさせていただきました」
風間サスケ:「ゼロッテ殿、領主様にお会いできて光栄でござるよ。」
ゼロッテ:「いいえ、こちらこそ。ヴィルヘミーナさんもポザネオ島では大変だったようね」
ゼロッテ:「辛いことも多かったのではなくて?」
ミーナ:「はい……でも、辛いと思ったことはありません。よき先輩に導いていただきましたし、今の私にはパートナーが居ます」
ミーナ:「一人でなければ乗り越えられます」
ゼロッテ:「そう」
GM:ゼロッテは満足そうに二人を見ると二度うんうんと言うようにうなづく
風間サスケ:「ええ、拙者も彼女にはよく助けていただいた。頼りになる相棒でござるよ。」
ゼロッテ:「そんな二人に、私から贈り物がります」
ミーナ:「贈り物、ですか?」
風間サスケ:「ほう!それは楽しみでござるな!」
ミーナ:「こら、がっつかないの!……ゼロッテ様、私たちは別に褒章が欲しくて戦ったわけでは」
ゼロッテ:「謙虚なのはいいことですが、無欲なのは褒められることではありませんよ。それに、あなたたちの名前は意外とあなたたち自身の認識よりも有名になっているのよ『緋色の翼の英雄』さん」
GM:ゼロッテはそういうとたおやかにほほ笑む。
GM:『緋色の翼』それはポザネオ島市街地迎撃戦を見たものが、ラーヴェに描かれたエンブレムとサスケが首につけているマフラーの色をもじってつけたあだ名
風間サスケ:「『緋色の翼の英雄』…忍としては有名になるというのは嬉しい反面複雑でござる…」
GM:ポザネオ島迎撃戦の立役者としての二人につけられた小さな、しかし確かにある小さな結果の形だった
GM:そして、現在……
ゼロッテ:「英雄サスケ、及び歌姫ヴィルヘミーナ。あなたたちをトロンメイル女王ゼロッテの名において表彰します。たゆまぬ努力とその勇名に恥じぬ貢献をこれからも望みます」
GM:街の大通りをぐるりと回る2時間コースのパレードを笑顔を振りまき手を振り続けた君達はいま、トロンメイルの古城の前にしつらえられたお立ち台でメダルをゼロッテから首にかけられていた
GM:ちなみにミーナはだいぶぐったりしてる
風間サスケ:「はっ!光栄であります。一族の名にかけて必ずやご期待にこたえてみせましょう!!」
ミーナ:(ちょっとサスケ、あんたなんでそんなに元気なのよ……)
風間サスケ:(ミーナ殿にかっこわるいところは見せられないでござるからな。あとこういう場所は割とあこがれだったんでござるよ)
ミーナ:(そ、そう……でも私はもうへとへと……じゃあ表彰式みたいな疲れそうなのはあなたに任せるわ……)
風間サスケ:「うむ、適当に休んでいてかまわないでござるよ)」
GM:メダル授与が終わりお立ち台から降りてきた君達がそんな話をしていると、サスケの耳にふとこんな声が響く
町人A:「泥棒だー!誰か捕まえてくれー!」
風間サスケ:「む!不届き者でござるな。ミーナ殿、ちょっと捕まえてくるでござるよ」と駆け出す
ミーナ:「ちょ、ちょっとサスケ!表彰式まだ終わってないのよ!?」
GM:ミーナが会場からひらりと飛び出していくサスケに声をかけるがそれは雑踏の喧騒の中に消えてしまいサスケには届かない
風間サスケ:「前言撤回で申し訳ないのでござるが、英雄として見過ごせないのでござるよ!」

【オープニングフェイズ2-2】追走

GM:サスケが雑踏をかき分けて泥棒を追いかける
GM:追跡だけど、今回は判定はいいや
風間サスケ:ふむ
GM:どうやら子供のようだね。小脇に荷物を抱えて走っているのがわかる
風間サスケ:通行人を滑るようにくぐり抜けてお供無く接近する
風間サスケ:音もなく
PC3:確かにお供なしっすね
PC1:ヤメロー
泥棒:「ッ!?……!」
GM:追われていることに気づいた子供が路地に逃げ込む
PC3:路地?(察し)
風間サスケ:追って路地に進むよ
GM:そうすると路地の奥で「ギャン!」って感じの悲鳴があがる。どうやら何かにぶつかったようだ
風間サスケ:「むっ!壁にでもぶつかったでござろうか…」
コーダ・ビャクライ:「ああ?なんだガキじゃないか」
PC3:でかい
風間サスケ:大きな男だ…
泥棒:「このっ!てめぇ、離せよ!」
風間サスケ:「失礼、貴殿も英雄とお見受けするが、こんなところで一体何を?」
コーダ・ビャクライ:「人様にぶつかってその口の利き方はねぇんじゃねぇか?」
コーダ・ビャクライ:「あ?いや、別に?野暮用の片づけって感じかな」
GM:はい、ではここで推理ジャッジです
風間サスケ:なんか来た!
GM:判定は2D10で15以上で成功です
風間サスケ:結構キツい!
風間サスケ:2d10>=15 南無三!
DiceBot : (2D10>=15) → 20[10,10] → 20 → 成功
GM:おおっと、成功したぁ
風間サスケ:うひょー!!!
PC1:MPコストにばかり高い目が出る傾向であったが遂に成し遂げたぜ…
GM:そうするとサスケは男から硝煙の匂いがすることに気づく
GM:んでもって20なので追加情報。サスケ、君はこの男の顔に見覚えがある
風間サスケ:おお!
GM:それもテレビのニュースでだ
PC3:嫌な予感しかしねぇんだよな
PC1:きっと高名な英雄なんだろーなー
GM:君の記憶にあるニュースの見出しはこうだ
GM:「N国軍事クーデター勃発、S国軍が国境付近に軍隊を進軍」
PC1:おいおいおい
GM:「N国軍事クーデター首謀者国外逃亡、首謀者コーダ・ビャクライを国際指名手配に」
PC3:いや、まあ、顔見ればわかるぐらいでしょ
GM:「テロ組織ESがコーダ・ビャクライに接触。D国が情報開示」
GM:「国連が空爆、コーダ・ビャクライは生死不明」
PC3:あ、まさか……
GM:と、まぁ、こんな感じ。一言でまとめると複数の国家から国際指名手配をうけるテロリストだ
GM:その男が、いま君の目の前で泥棒の少女の首根っこをつかんで興味無さそうにその女の子を見つめている
PC3:精神面の問題で三騎士から落とされたやつって……こいつかぁぁ!!?
GM:はい。その通りです
GM:ちなみに、四騎士こと最初に召喚された4人は   カブラ・ツムギ   コーダ・ビャクライ   ロイ・マッケンジー  そして、リュウさんの4人です
風間サスケ:「ミスター、すまないが彼女を離してやって欲しい。彼女に用があるんだ。」
PC1:リュウさん!同期のよしみでなんとかしてくださいよ!
PC3:で、こいつの宿縁は?
GM:居ました、が、性的に手を出したので歌姫としての能力を失いました
PC3:なるほどなー
PC1:いったい路地裏でなにやってたんだろーなー…
GM:それ以外にも何人も歌姫を(同意のうえで)性的に食っちゃったので、それが問題になって四騎士の座を追われました
風間サスケ:「(あの顔…この硝煙の臭い…やばいでござるな…)」
PC3:心身掌握が得意……と
コーダ・ビャクライ:「ん?ああ、構わんが……これ、こいつのか?」
GM:ビャクライがいつのまに取り上げたのか、泥棒の少女が持っていた盗品を片手で持ちながらサスケに問いかける
泥棒:「このっ!返せよ!あたしんだ!」
コーダ・ビャクライ:「ああもう、うるせぇな。ちょっと引っ込んでろガキンチョ」
PC3:こういう人種は放っておくと禄でもないことしかしないから
PC3:できれば殺したいところだ
コーダ・ビャクライ:「で、どうなんだ?」
風間サスケ:「そちらの想像している通りでござるよ。だからその子を引き渡して欲しい。」
コーダ・ビャクライ:「ふーん……」
風間サスケ:「それとも庇い立てするのでござるか?」
GM:ビャクライはつまらなさそうに手に持った荷物を見ると徐に包装紙を口で食い破る
GM:片手ふさがってるからね
PC1:暗殺チャンス!
GM:そして、中身を見るとさらにつまらなさそうな顔をして少女にその荷物を渡すと首から手を放す
コーダ・ビャクライ:「こんなもん盗んだのかお前」
泥棒の少女:「悪いかよ!」
コーダ・ビャクライ:「いいや?だがばれると面倒だ。ここで食っちまえ。証拠は残らない」
風間サスケ:「んな!?」
GM:そういうとビャクライは少女の頭をひとなでして体の向きを変え、サスケを見据える
GM:サスケの位置からも少女に返された荷物が大きめのフランスパンだという事がわかる
コーダ・ビャクライ:「そこのお前、こいつが食い終わるまでそこで見張りしてやれや」
PC3:英雄殿クーデター首謀者に言われてお守りですかー?
PC1:すごい困ってるからちょっと待って
風間サスケ:「一つ聞きたいでござるよ。」
GM:そういうと路地に設置されていたゴミ箱にふたをつけてドッカリと座り込むビャクライ
コーダ・ビャクライ:「なんだ?……ああ、ガキンチョ見逃してやるんだからちょっとパンよこせや」
泥棒の少女:「は?やだよ、おっさん英雄だろ?」
コーダ・ビャクライ:「そうけちけちすんな。どうせそんなパン一人でこの場で食いきれないだろ。証拠隠滅手伝ってやるって言ってんだよ」
泥棒の少女:「ちぇっ……ちょっとだけだぞ……」
風間サスケ:「随分と良い"香水"を使っているようですな、一体どこで手に入れたのでござるか?コーダ・ビャクライ殿。」
コーダ・ビャクライ:「おお、あんがとな」
コーダ・ビャクライ:「あ?お前俺の事知ってんのか?……いや、あっちじゃ有名人だからな。まぁ、知ってるか」
コーダ・ビャクライ:「どこって現世だよ?こんなもんこっちで売ってるわけねぇだろ。精々時代遅れのマスケットがいいところだ」
GM:少女から受け取ったパンをかじりながらしれっとビャクライは腰からオートマチックハンドガンを取り出してくるっと回して見せる
風間サスケ:「そのような貴重品を路地裏で試射とは随分と剛気なものだと思いましてな。」
コーダ・ビャクライ:「試射だ?おいおい、こんなもんに試射もなんもねぇだろ。安心しろ、別にお前にゃなんもしねぇよ」
GM:「ぱっさぱっさしてんなぁ。こんなん美味いか?」と顔をしかめながら少女に愚痴をいいつつ、ビャクライはハンドガンを腰のホルスターにするっとしまう。こうして少女に接している姿を見ている限りは、ニュースで流れる人物像とは全く合致しない。
風間サスケ:「貴殿の経歴を考えれば、警戒する気持ちもわかってもらえると思うのでござるが?」
コーダ・ビャクライ:「遍歴ねぇ。で、お前は俺の何を知ってるわけだ?」
GM:ビャクライは初めて面白そうな表情を浮かべるとサスケの事をうかがうように視線を送る
風間サスケ:「元の世界を賑わせたテロリストで、こちらでも随分と好き勝手していると聞き及んでいる。」
風間サスケ:「何か企んでいるのであれば見過ごせない」
コーダ・ビャクライ:「あきれた……お前、騙されやすいタイプだろ?」
風間サスケ:「なっ!何を根拠に!?」
コーダ・ビャクライ:「肩書がテロリストってのは否定しないがね、それだって自分に不都合な相手に大国がつけたレッテルだろうが」
コーダ・ビャクライ:「そんな誰かがつけた意味ありげなレッテルと他人から聞いた話に引っ張られるようじゃ青二才さ」
コーダ・ビャクライ:「こっちに来てからの話だってそうだ。何人か食っちまったのは事実だけどな、男と女だ、合意の上なら何が悪い?」
コーダ・ビャクライ:「御大層にリュウやツムギの小僧は相手の将来を考えろだのとのたまっていたがな、そんなものは本人が決めることだ」
コーダ・ビャクライ:「籠の鳥でもショーケースのマネキンでもないんだ、自分たちが納得したのならそれでいい。違うか?」
PC1:ちょっと待ってね…
PC1:この会話をどういう方向にもっていくべきか悩んでます
PC3:相手の未来を考えろなんて発言したのか私
GM:まぁ、そこは二人の関係性を演出するためにねつ造しましたw
PC3:ww
GM:でも、リュウはイーディスに肉体関係なんて迫らないでしょ?
GM:特に、歌姫は肉体関係を持ったら歌姫としての力を失いますから
PC3:迫りませんよー
PC3:迫らないよ?
PC1:コーダについてPCが知っている事ってさっきの判定の事くらいですよね?
GM:そうですね、基本情報はテレビで見た国際指名手配犯である、という事くらいですね
PC1:こっちでは素行が悪いってくらいですよね?
GM:そうですね、しいて言うなら現世騎士団という組織を作って、そこのリーダーをやってるくらいでしょうか
GM:召喚された英雄の中でも文系の人も居れば体育会系の人もいるわけで
GM:そのなかの荒くれもの系の英雄や第二話の立てこもり犯の人たちのように歌姫を信用できなくなった英雄たちをまとめ上げて
GM:アーカイアに馴染めない英雄の一種の居場所となっている、って感じですかね。
GM:もっとも、この時点では現世騎士団はそれほど大きな組織ではないので世間的には英雄が集まって作った傭兵団がある程度の認識です
PC1:評議会的には不穏分子だけど英雄的にはそうでもないと
GM:そうですね。アーカイア的にはそうなります
GM:まぁ、良くも悪くも2面性がある人物なことは確かです
GM:見る人や立場によってこの人の評価は多分大きく変わるので、サスケが「どこのポジションから彼を見るか」を考えて会話をすることをお勧めします
PC1:了解です
風間サスケ:「…ここには貴殿と男女関係のありかたについて話しに来たわけではないでござるな。」
コーダ・ビャクライ:「そりゃそうだ。だが、お前のいう経歴ってのはそういうものさ、一面的でしかも誰かから与えられたものだ」
コーダ・ビャクライ:「柄にもなくアドバイスしてやると、ここではそういったものには疑問を感じた方がいいぞ」
コーダ・ビャクライ:「ま、信じるかどうかは別問題だがね」
ズボンをはたきながら座っていたゴミ箱から立ち上がるビャクライ。腰に付けたホルスターから除く銃がサスケにこの男が危険人物であるという事を思い出させる。
コーダ・ビャクライ:「おい、ガキンチョ。食い終わったみたいだが、お前これからどうする?」
泥棒の少女:「どうするって?」
コーダ・ビャクライ:「鈍い奴だな。このまま泥棒続けて生きてくのかってことだよ」
泥棒の少女:「えっと……他に手もないからな」
コーダ・ビャクライ:「お前な、いつか捕まるぞ」
泥棒の少女:「だって……」
コーダ・ビャクライ:「じゃあお前うちに来い。雑用として使ってやる」
泥棒の少女:「やだよ、汗臭い傭兵団なんて」
コーダ・ビャクライ:「誰が現世騎士団で働かせるって言った。邪魔なだけだ。俺が経営してる娼館がある。そこの雑用だ」
泥棒の少女:「しょうかん、ってなに?」
PC3:やはりかぁ
PC3:うん。まあ、打倒だわな
PC1:娼館がなりたつほど英雄来てるんだ…
コーダ・ビャクライ:「あー、そうかこっちにはないもんなー。あー、男と女が傷なめあうところだ。詳しくはもう少しでかくなってからな」
PC3:単純に考えて性欲の吐きどころがないわけで
PC3:歌姫とせっ!するわけにもいかんでしょ
PC1:確かに…
GM:5000人超える規模で召喚されて、周りはきれいどころだらけで、強制禁欲生活ですから
PC3:だったらできる場所で、できることをやればいいのよ
PC3:英雄相手の一番の儲け口ですな
泥棒の少女:「うーん……おっさん胡散臭いからなぁ」
コーダ・ビャクライ:「おっさんじゃなくてビャクライな、コーダ・ビャクライ」
泥棒の少女:「ビャクライ……わかった、他に道もないし、行くよ」
PC3:まあ、まだ成り立っているみたいではあるがね
風間サスケ:「拙者の意見としては、やめたほうが良いと思うでござるな…」
コーダ・ビャクライ:「本人が決めたことだ。他人が口出すことじゃねぇな。それとも、お前がこいつの面倒見るか?」
風間サスケ:「ふむ…ということはビャクライ殿がその娘の保護者ということでござるな。」
コーダ・ビャクライ:「まぁ、そうなるわな」
風間サスケ:「だったら責任を持ってパン代くらいは払うべきでござるな。」
コーダ・ビャクライ:「ま、それは理屈だな……」
GM:そういうとビャクライはポケットから銀貨を取り出すとサスケに向かって弾いて投げる
風間サスケ:「そもそもはそこが問題だったのでござるからな」
コーダ・ビャクライ:「果たしてそうかな?」
GM:ビャクライがニヤッと笑う
風間サスケ:「何?」
PC3:やはり来るか(何度目だよ
コーダ・ビャクライ:「そもそも、このガキはなんでパンなんてものを盗むことになった?」
コーダ・ビャクライ:「別に取り立てて飢饉でも、凶作でもない」
コーダ・ビャクライ:「この世界もパンなんてたいした額じゃねぇ……いや、無い筈だ」
コーダ・ビャクライ:「俺たち英雄の居食住は評議会が保障した、保証されている」
風間サスケ:「確かにそうでござるな」
コーダ・ビャクライ:「俺たちは別に金にも、美味い食いものにも、快適な住処にも、綺麗な服にも困らない。当然だ、評議会がすべてを保障している」
コーダ・ビャクライ:「だが、それは本来当たり前にあるものじゃないんだぜ?」
コーダ・ビャクライ:「世界にあるリソースは限られている」
風間サスケ:「どこかで帳尻を合わせなくてはならない」
コーダ・ビャクライ:「そう。じゃあ、俺たちに割り当てられているリソースはなんだ?って話さ」
コーダ・ビャクライ:「小僧、名前は?」
風間サスケ:「風間サスケ。伊賀の末裔にして英雄だ。」
コーダ・ビャクライ:「そうか、サスケ。お前、今の待遇に……いや、環境に不満はないか?」
風間サスケ:「拙者は自身の歌姫に仕えていられればそれで幸福。不満などないのでござるよ」
コーダ・ビャクライ:「そうか、じゃあ不満が見つかったらうちに来な。現世騎士団ってしがない傭兵団だ。調べりゃわかるだろ」
風間サスケ:「…まぁ、一応覚えておくでござるよ。」 特になければ被害者のところに行こう
GM:そういってふとく笑うとビャクライは少女の手を取って路地の闇に消えていった
GM:君の手の中にちっぽけな銀貨一枚とアーカイアの抱える問題の一旦を残して
GM:OPシーン終了!

【オープニングフェイズ3】

ミーナ:「はぁ……ひどい目にあった……」
GM:ミーナは髪に混ざった何枚目かの紙切れを取り除きながらため息を吐く。
GM:自分たちのやってきたことが評価されることがうれしくないわけではない。しかし、褒められるためにやってきたわけでもないのだ
ミーナ:(そういえば、まだ家に連絡してない……)
GM:空は抜けるように青い。故郷の空を見るのは考えてみればいつ以来の事か……
教師:「もう3小節までをこなせるのね。凄いわ!この子は天才よ!」
ミーナ友人:「ミーナちゃんすごーい!もう歌術使えるんだ」
ミーナ:「えへへ。あんまり、凄い事してるつもりないんだけどな」
GM:考えてみれば子供の頃はよかった。周囲の希望に合わせてただ歌っていればよかったし、それで皆喜んでくれていた。いつからだろう、それが変わっていったのは……
ミーナ友人:「ミーナちゃん、なんでそんなこと出来るの?」
ミーナ:「お母さん。なんでみんな私を避けるの?」
ミーナ母:「ミーナ、あなたはもっと他人を知りなさい。皆があなたのようになれるわけじゃないのよ」
教師:「ミーナさん。歌術学園に進学してみる気はない?あなたの才能を伸ばす絶好の機会よ」
ミーナ友人2:「へ、へー留学するんだ。だよねーミーナ優秀だもん」
ミーナ友人3:「ミーナ留学するんだって」
ミーナ友人:「そう」
ミーナ友人2:「あれ?あんた、ミーナと一番付き合い長かったのに悲しくないの?」
ミーナ友人:「冗談、あの子と一緒にいて私がどれだけ割をくらったと思ってるの?せいせいするわ」
ミーナ友人2:「だよねー。私もー」
ミーナ:(………ッ!)
GM:古い思い出が胸を突く。思えば吐き捨てるような、それでいて怯えるような声を物陰からきいたのはいつのことだったか……
ブリギット:「……ですから、私はそういうことは……」
ミーナ:(……ブリギット?)
GM:物思いにふけっていた思考が現実に引き戻される。
???:「でもね、これはご実家の意向でもあるのよ?」
ブリギット:「実家は関係ありません。私にはもうパートナーも居ますし、彼を裏切るようなことは出来ません」
GM:いつになく緊張したブリギットの声に違和感を感じながら声の方に向かって歩く。
GM:そして、通路の角から見慣れたブリギットの背中と一緒に見えてきたものを見てーーー
ミーナ:「……ッ!?」
GM:一瞬、息が止まった。同時に心臓が早鐘にでもなったかのように鼓動のペースを引き上げる
GM:昼の陽光の中、シルクのような滑らかさで風になびく薄茶の長髪
GM:「周りと釣り合いが取れない」と気にしていた長身に絡みつくようでーーー
ミーナ:(そんな……おねぇさまはあの時、私をかばって……)
GM:「そんなことあるはずがない」と冷静に言い聞かせる理性と「奇跡が起こった、これで全て元通りだ」と叫ぶ感情がせめぎあい、自然と足が速くなる
GM:六歩。さらに足が速くなる
GM:14歩。もう我慢できない、駆け足に
GM:20歩。走ってくる自分の姿に気づいたブリギットがこちらに視線を向けすぐにまずいものを見たように表情を曇らせる
ブリギット:「ミーナ、待って!この人は……」
ミーナ:「おねぇさま!?」
GM:ブリギットの間に割り込むようにして相手の顔を確認する
???:「あら、あなたは……」
先輩歌姫:(あら、あなたどうしたの?一人ぼっちで。クラスメイトの子たちは?)
GM:在りし日の光景がフラッシュバックする。突然の乱入者に困惑したようなその表情を、自分は知っている。
GM:ふと、ほほを涙が伝った。
ミーナ:「おねぇさま……ご無事で……」
???:「おねぇさま?……もしかしてあなた……」
ブリギット:「ミーナ!違うの、この人は違うの!」
ミーナ:「何言ってるのブリギット!おねぇさまがご無事だったのよ!あなたも知っているなら……」
ミーナ:「……え?」
???:「どうも勘違いがあるようね」
GM:目の前の女性が柔らかく微笑みながら姿勢を正す。と、同時に今更ながら二人の違いに気づく
???:「私をあの子と間違えるということは、あなたがミーナさんね?妹がお世話になったみたいで、ありがとう」
GM:瞳だ、アンバーに輝いていたおねぇさまとは決定的に違う。暗い。闇を凝縮したようなダークブルー
GM:その瞳と一瞬視線が交差する。どこか値踏みをするような、視線を浴びて一瞬背筋に鳥肌が立った。
セリアメンテ:「私はセリアメンテ。あの子……シュヒテルンの姉で、いまは自由民という組織の代表をしています。以後、よろしくね」
GM:あの人のようにやさしく微笑む彼女を前に、乗り越えたはずの様々な感情が心の中で荒れ狂う。だからだろうか、その隣で一人、苦虫をかみつぶしたようなブリギットがミーナの事を見つめていたことに、ついぞミーナが気づけなかったのは……

【ミドルフェイズ~改修依頼~】
参加プレイヤー:  全PC

GM:君達は赤銅の歌姫のところに到着したラーヴェの様子を見に来ていた
GM:ラーヴェは昨日の戦闘でボロボロ、かろうじて自立飛行は可能ではあったが、とてもトロンメイル郊外から市街地まで安定して飛べる状態ではなかったので
GM:別途荷馬車で運ばれてきた形になります
風間サスケ:「うわぁー…思ったより派手にやっちゃったでござる…」
GM:ちなみにミーナは出てきますが、イーディスは気分が悪いと言って自室に居ます
赤銅の歌姫:「ええ、酷い状態ね。乗ってたのは誰?」
リュウ:うぇーどうしよう
風間サスケ:「はい…拙者です…」
赤銅の歌姫:「へぇ、私の傑作のラーヴェをこんなにしてくれてどうしてくれようかしら……」
リュウ:ずっとついててあげたいけど、一人にすることも大切と思ってこのときだけこよう……!
ミーナ:「すみません。私のフォローも足りなくて……」
風間サスケ:「お、お手柔らかにお願いします…ラーヴェのパワーが無ければかなり危うかったのでござる…」
赤銅の歌姫:「そういえばあなたたち」
赤銅の歌姫:「前に市街地にラーヴェを墜落させたこともあったわね」
リュウ:「今回ばかりは相手が悪かったんです。これでも善戦した方ですよ」
ミーナ:「すみません……」
風間サスケ:「ひっ…!わざとじゃ、わざとじゃなかったんでござるよ…」
赤銅の歌姫:「へぇ、そんなに強敵だったの?」
赤銅の歌姫:「参考までに聞かせてもらおうじゃない」

   ~~説明中~~

赤銅の歌姫:「そう、そんな相手が……でも、よくラーヴェだけで倒せたわね。話を聞く限り、途中でダインスレイヴ壊れてるじゃない」
リュウ:「ええ、ダインスレイヴでつけた傷がなければ」
リュウ:「私達はここにはいなかったかもしれません」@
風間サスケ:「予備のロングソードをダインスレイブのつけた傷にねじ込んでやったのでござるよ」
赤銅の歌姫:「ふーん……そうなると、いよいよラーヴェもパワー不足、か」
風間サスケ:「いやぁ…思い返せな勝てたのは偶然の代物でしたなー」
GM:赤銅の歌姫がボロボロになったラーヴェを見上げる
リュウ:余計なこと言ったら殺すと目配せ
風間サスケ:ハイ
[見学用]774@見学:味方が怖い
赤銅の歌姫:「リュウくんは知ってると思うけど、この子は次世代機を産み出すためのテストベッドとして開発された機体だからね、出力自体はかなり高いけど、安定性に難があるのはわかってた事だから」
リュウ:「はい。彼らはよくやってくれています」
赤銅の歌姫:「いつかバージョンアップはさせなきゃな、とは思ってたんだけど……」
風間サスケ:「初戦も空中でいきなりシステムダウンでござったからなぁ…」
赤銅の歌姫:「やかましい!今度の作戦に向けてドライとヴルムも製造中だし、いいわ。この子も改修しましょう」(サスケの頭をはたきながら)
赤銅の歌姫:「一応プラン自体は立ててあるのよ、使用者として意見を頂戴」
GM:と、いうわけで強化パターン公開でーす
風間サスケ:どんどんぱふぱふー
GM:空戦型プラン フォイアロートラーヴェ/シュナーヴェル
GM:陸戦型プラン  フォイアロートラーヴェ/ドラッヘンヴァールト
GM:シュナーヴェルは地上性能が据え置きですが、セーフモードでも飛行可能。また、空戦時に性能が飛躍的に向上します
どどんとふ:「風間サスケ」がログインしました。
GM:また、カタパルトなしでの離陸が可能です
GM:ドラッヘンヴァールトは従来通りの性能ですが、全体的な性能強化型です
GM:特に地上での性能と積載量が増加、ダインスレイヴの出力上限も向上しています
風間サスケ:ふむふむ
GM:ドラッヘンヴァールトの方で二重記載の部分があったので一部削りました
GM:また、ハミングシステムの仕様が一部違います
PC1:シュナーベル少し探してしまったw
PC3:(ちょっと遠かった
PC1:二重起動は両方とも出来るんでしたっけ
GM:どちらもそこは共通です
PC1:シュナーベルかなぁ
PC1:毎回離着陸で難儀してたし
GM:あ、シュナーヴェルのハミングシステム一か所変え忘れてる
GM:ちょっとお待ちを
PC3:げっもう0時回ったのか
GM:これの決定で今日は終わりの予定です
GM:修正も終わりました
GM:シュナーヴェルはパワーモードがなく、代わりに歌術モードという別モードが追加されます
PC1:あらっ
PC3:これは私向けでもあるかな
PC1:(火術の仕様がよくわかってない)
PC1:忍者だけど違う
GM:いいえ、両方ともお二人の特性を生かせるように作ってあります
GM:歌術は取得した回数でレベルが上がって性能が向上します
GM:例えば歌術Aレベル1を2回とると歌術Aレベル2みたいな感じです
PC1:ふむふむ
GM:で、使用するたびに歌姫は気力判定というものを行って
GM:2D10を振って気力ゲージ以上の数値を出したら気力ゲージにダメージが入ります
GM:左上にイーディスのゲージが書いてありますが
GM:例えばイーディスの気力ゲージは4つ。判定値は13+(歌術時限定で)1なので
GM:合計14以下を2D10を振ってそれ以下ならノーダメージで歌術を使えます
GM:逆に15以上を振ってしまった場合、気力ゲージのひとつにダメージが入り
GM:4つすべてにダメージが入ると意識を失ってしまったりして一定時間行動不能になってしまいます
PC3:大変なのですよ
GM:で、改めてシュナーヴェルの歌術モードの説明をすると
GM:この気力ゲージ判定に+1をするのでイーディスで説明すると15以下がセーフになります
GM:で、歌術のレベルが向上されるので、歌術モードに入っているときにはレベル1で取得している歌術がレベル3扱いになります、2だったら4、というブースト機能ですね
PC1:あー…それはすごい!
PC1:奏甲戦闘補助とかを高レベルで使える
PC1:と
GM:そうなります
PC3:強い!
PC3:ほいで、どうします?
PC1:シュナーベル!
PC3:了解
GM:ファイナルアンサー?
PC1:ふぁ、ファイナルアンサー!
PC3:ファイナルアンサー
GM:了解しました。ではドラッヘンヴァールトはさようならー
PC3:クロイツを放り投げたのは伊達ではない(できれば破壊したい)
GM:  ~~プラン決定~~
赤銅の歌姫:「わかったわ、じゃあこっちのプランで改修をくわえるから、修理が終わるのは……作戦前日くらいかしらね」
風間サスケ:「随分とギリギリでござるが、期待して待っているでござるよ!」
赤銅の歌姫:「ええ、任せて頂戴」
GM:以上、本日の予定プランでした
GM:さて、では明日は追記部分をあげるのでセッションはちょっと無理そうですが
PC3:ラーヴェに乗る日は来るのかなぁー
GM:明後日辺りお二人がよろしければ続きやれますがどうします?
PC3:やれても2時間くらいになりそうです
PC3:2時間でよければぜひ_!
PC1:明後日はちょっと無理ですね…水曜夜なら空いてるんですが…
PC1:申し訳ない…
GM:了解しました。では、残念ながら今週は無しの方向で
PC3:了解です
PC1:了解です
GM:では本日はこの辺で。また日程はご連絡します。お疲れ様でしたー