アーマード・コア3(AC3)
3系・企業 †
企業 †
- 本作に登場する企業は大別して3つ。
- 高級志向の一番手、信頼性と安価が売りの二番手、独自路線を行く三番手という構図は2系のそれと同様。
- 折り畳み内はネタバレあり。未プレイの方は要注意。
- 引用した説明文には一部句読点を追記。
ミラージュ †
この世界で最大の権力を有する企業。
<管理者>の支配から脱することで支配権の強化を目論んでいるが、
同時に<管理者>の力を恐れて表立った行動を取れず、もっぱら水面下での活動に留まっている。
- ミラージュとは「幻影」「蜃気楼」と言った意味。
- レイヤードを支配する三大企業の中で最も大規模な企業。
- 販売パーツは傾向として高価かつ高品質。序盤の内はちょっと手が出ないだろう。
- フレームパーツのデザインはどちらかと言えば曲線的・流線的。スタイリッシュなシルエットを構築する。
- 先進的な技術を積極的に導入する傾向があり、光学兵器も多数製造している。
- 総じて前作のジオ・マトリクスに相当する企業。
- 管理者打倒を目指しているが、しかし自らは積極的な行動はできずにおり、ユニオンを支持する程度に留まっている。
- 依頼人のCVは成田剣氏。レイヤード最大の企業な為か、態度がちと大きい若い男性。PSACで言えばクロームの印象に近い。
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| | ネタバレ
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- たいそうなことを言うミラージュだが、彼らにとっても管理者は必要な存在であった。彼らは管理者を倒したいのではなく、管理者を制御下に置きたかったのだ。
- 遂には主人公の力を恐れ、レイヤードの秩序=管理者を壊しかねないイレギュラーと認定し、偽依頼を送って抹殺を試みてくる。このミッション後の言い訳めいたメールは時々ネタと議論を呼ぶ。
- 管理者の暴走・侵攻に対しては最後まで応戦。一時は「最後の抵抗」と評される状況に追い込まれるが、かろうじて乗り切り、SL時代の繁栄の礎を築く。
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クレスト †
ミラージュに次ぐ規模をもつ、巨大企業。
ミラージュ同様、勢力の拡大には熱心であるが、
<管理者>の存在を「秩序を維持するための最適なシステム」として認識しており、
その管理下にある現在の体制を肯定している。
特にその点における立場の違いから、強くミラージュを警戒している。
- 正式名称は「クレスト・インダストリアル」。
- あらゆる面でミラージュとは対照的な、レイヤードにおける二番手。
- 販売パーツは安価かつ堅実。序盤は主に彼らの世話になるだろう。
- フレームは全体的に角張ったシルエット。無骨なカッコよさが光る。
- 未来的なミラージュに対してこちらは質実剛健、いわゆる「枯れた技術」を多用する。レーザー兵器は少ない。
- 「枯れた」とは少々響きが悪いが、ここでは「十分に錬成された」という意味を持つ。
- 未知の不具合を起こす可能性のある新技術より、扱い方と一定の性能を発揮する事が分かっている旧技術の方が好まれる事例は様々な分野でままある事である。
- 前作のエムロードとほぼ同じポジションの企業といえる。
- 管理者に対しては信仰に近い思想を持っており、管理者に敵対的な態度を取る者に対してはかなり苛烈な言葉を浴びせる。
- 依頼人のCVは榊原良子氏。ハマーン様と同じ人。威厳のある感じの中年女性といった感じ。
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- ユニオン・キサラギを危険視し、終盤には自社部隊と主人公を送り込んで彼らを壊滅に追いやるも、自身もまた管理者実働部隊の攻撃を受けて崩壊した。
- 「『管理者による被害』は全て反管理者勢力の自作自演」とまで言い放った彼らも実の所、管理者が異常を起こしている事には気付いていたらしい。その上で、「管理者が滅べと言うなら我々は滅ぶしかない」などと発言するなど、管理者への依存度は相当なものである。
- この発言は、次作SLのストーリーを読み解く上での大きなヒントとなっている。
- 最終ミッションではレイヴンズ・ネストコンピュータのオマージュ台詞を披露してくれる。状況とキャスト故に『テイルズ・オブ・ディステニー2』の最終盤を思い浮かべた人もいたとかいないとか。
- SLの時代では復興を果たしたものの、ミラージュの後塵を拝することになる。
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キサラギ †
ライバルである企業ミラージュ、クレストのいずれとも異なり、
<管理者>に対するスタンスは至って現実的である。
世界の支配権には関心を持たず、ひたすら己の勢力拡大に奔走している。
- 三大企業の中では最も勢力が小さいが、しかしながら高い技術力と独特の発想を持っており、中々侮れない集団。
- フレームパーツを製造していない代わりに武装・内装パーツが充実している。
- 製造パーツはどれも高性能といえば高性能だが、どれも一癖ある特異なものばかり。
- その極みと言えるのが射突型ブレード。最短の射程距離と最強の攻撃力を持つ、そしてそんな扱い辛いシロモノを射撃武器の基本位置となる右腕に装備するという凄まじい逸品。
- 一方でAC史上初となる左腕装備の射撃武器「投擲銃」など、やはり発想力は相当なものと言える。
- 上二つに倣うならキサラギは前作に於けるバレーナに相当する事になるが、バレーナより幾分イロモノ集団として扱われている。
- SLとそれ以降の作品では、生体兵器を開発しては制御に失敗してレイヴンの手を焼かせるお騒がせ集団という印象が強いが、
実は初登場となるAC3では寧ろ生体兵器に困らされる立場であった。
- 規模の小ささからか、他企業に直接攻撃を行う事は少なく、裏工作や罠を仕掛けるといった搦め手を多用する。
- 中には無辜の一般市民を犠牲にするものもあるなど、かなりの腹黒企業。
- 依頼人のCVは中田譲治氏。後にジョシュアなどを担当する氏のACに於ける最初の出演である。
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| | ネタバレ
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- どうやらユニオンを支援していた様だが、それが為にストーリー終盤、
管理者実働部隊、主人公、クレストの部隊の攻撃を受けた事で、ユニオン共々壊滅する。
- 管理者に興味が無いらしい彼らがユニオンを支援した真意は不明。
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ユニオン †
<管理者>による管理に疑問を抱く知識人たちを、その中核として発足した秘密結社。
反<管理者>という共通の意識から、ミラージュに接近しているという噂もある。
地下世界に続く異常気象は管理者が狂っているからだ、という主張を持っている。
急進的な思想のため、一般には存在自体があまり知られていない。
- 企業ではないが便宜上ここに記載。
- 管理者の打倒を目指す集団。
- ストーリー中盤から管理者の仕業と思わしい異常が頻発した事から、遂に直接的な行動に打って出る。
- ミラージュ・キサラギの支援により、ストーリー中盤辺りから主人公に積極的に依頼を申し込んでくる。
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| | ネタバレ
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- 管理者の撃破を目前に控えた終盤、クレストと実働部隊の襲撃により、組織としては壊滅してしまう。
- 最終的に残党と化したと思われる者が主人公に、最後のミッションを依頼する。
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グローバル・コーテックス †
レイヴンと呼ばれる傭兵を保有し、依頼に基づいてそれらを派遣することを生業とする組織。
かつては<管理者>の管理下で運営が行なわれていたと言われるが、現在では独立組織として運営が行なわれている。
成立の経緯に関しては明らかでない部分が多い。
あらゆる勢力に対して中立を保ち、ACという汎用戦闘メカを操る構成員たちはレイヴンと呼称される。
- GLOBAL CORTEX.作中では単に「コーテックス」と呼ばれる事も多い。
- コーテックスとは「外皮」といった意味。組織名は「全体を覆う外皮」といった意味か。
- 今作の傭兵斡旋組織。レイヴンズネスト、ナーヴスコンコードに相当する組織。
- 興行としてアリーナを主催したり、ミッションを斡旋するだけで深くは関わらないのも同様。
- 世界観やストーリーそのものと深い関わりのあるネストやアーク、マフィア的なコンコードと比べると少々地味な存在。