小説/長編

Written by 雨晴


トップリンクスによる対話の場、俗に"お茶会"などと揶揄されるそれが15分ほど前に終了し、リリウムは一人会議室に残っていた。
残務処理と、その他諸々。てきぱきと片付けていく。

アルテリア襲撃犯については今後の動向次第で本格的な調査に乗り出すという事で一応の決着が付いている。
生き残り、即ちストレイドのリンクスについての扱いも、今後慎重に判断するという結果に落ち着き、リリウムは安堵していた。
それに。

「ランク9、ですか」

オッツダルヴァ、ホワイト・グリントのリンクスの生死が不明、欠番となり、今後ストレイドのリンクスが"9"の穴を埋めることになる。
仮に、彼が受け継ぐ数字が"1"だったとしても、能力面から見れば遜色無いとリリウムは思う。
正直、彼ほどのリンクスは今のカラードに存在しないだろう。それは、一戦を交えたからこそ思うことでもある。

問題はオーメルで、彼らはオッツダルヴァの戦死を認めていない。行方不明扱いだ。ランク1は、まだオッツダルヴァが握っている。
だからこその"9"でもあるが、しかしそれは、ある意味彼に相応しい数字なのかもしれない。
かつてリンクス戦争で英雄とまで呼ばれた、名実共にカラード最強戦力、アナトリアの傭兵。その後継の、独立傭兵。
まだ数度しか会った事の無いストレイドのリンクスだ。まだ謎が多い。それも含め、ランク9は彼に相応しい。

そんな事を思考し、少しだけ微笑んだ。彼は帰ってきた。今は、それだけで十分。
それこそ、まだ数度しか会った事はない。だが、それでも彼は魅力的だった。
良い人、それだけでは片付けられない何かが、彼にはある。

書類整理を終え、席を立つ。明かりを消し、自動の扉を開ければ、見知った顔があった。

「ロイ・ザーランド様?」
「だから、ロイで良いって。・・・あれ、ウィンディーは?」

会議室を覗き込み、キョロキョロとウィン・D・ファンションを探すロイ。

「ウィン・D・ファンション様でしたら数分前にお帰りになられましたが」

ええー、と目に見えて落ち込むロイ。苦笑するリリウムに、立ち直ったロイがああそれよりも、と話しかけた。

「ストレイドのリンクス、無事だったのか?ホワイト・グリントとステイシスが落ちたと言う話は聞いたが」

リリウムが苦笑を微笑みに変えつつ、一つ頷く。

「機体はかなりのダメージを負ったようですが、無事に帰還されたそうです」
「そうか、それは良かった」

まあ、そんな簡単に死にそうなヤツでもないが、とロイが笑う。

「それと、カラードは彼を"ランク9"とするそうです」
「9?オッツダルヴァが落ちたんだから、1でも良い位だろ」
「オッツダルヴァ様は行方不明扱いになっています」

あまり流しても良い情報でもないが、すぐにオーメルから発表があるだろう。そう思い、続ける。

「オーメル・サイエンス社はランク1を譲るつもりは無いようです。場合によっては、繰上げがあるかもしれませんが」

まあ、それは無いだろうな、とロイ。オーメルの政治力は、誰だって知っている。

「しかし"9"か。ある意味、あいつには似合ってるかもな」
「はい」
「嬉しそうだな、リリウム」

指摘され、慌てて口元の緩みを直す。ロイはニヤニヤしていた。

「いいねぇストレイドのリンクス、愛されてて。ああ、ウィンディーもこれくらい可愛ければ」
「い、いえ、そう言うわけでは・・・」

真っ赤になるリリウムを見て、ロイは思う。本当にあの男、BFFの連中に殺されかねん。
この少女の為とあらば、あの企業の男供はマザーウィル5機くらい簡単に建造するだろう。で、重狙撃。重すぎる。

「あまりリリウムをいじめないであげて下さい、ロイ」

そんな声が聞こえたのは、ロイの脳内で5機のマザーウィルから繰り出される超長距離砲撃を、ストレイドが全力で回避している画が浮かんでいたときだった。
 
 
 


 

 
 
 
 
 
 
「こんにちは、リリウム。嘘つきにならなくて済みましたね」
「は、はい」

先のロイ様の一言が頭から離れず、彼の顔を直視できない私が居る。

「ロイも、またお会いできて良かった。改めて、先日は有難う御座いました」

・・・先日?先日とは、何の話だろう。

「おう。それよりも聞いたぜ、ホワイト・グリント撃破。まあ、リリウム戦やこの前の作戦のお前を見てたら分からんでもない結果だが」
「・・・え」

この前の作戦?協働されたのだろうか。・・・私より先に?

・・・むぅ。

「・・・どうしました?リリウム」

何でもありません、とついそっぽを向いてしまった。いけない。この人の前だと、感情の制御が難しい。

「拗ねてるんだ、それは。お前、リリウムと協働に出る前に俺と出ちまったんだろ」
「リリウム、そうなのですか?」

顔を覗かれ、問われる。ロイ様はロイ様で、女心は複雑なんだとか何とか言っているが、ばらさないで頂きたい。

「でしたら、今度お詫びに食事でもどうです?先日知り合った方に、カラードにあるお店の美味しいメニューを教えて頂いたので」

何でそうなる、とロイ様が頭を抱えた。しかし私はどこか嬉しそうな顔で訊いてくる彼に、どう反応していいか分からないでいる。

「・・・駄目でしょうか?」

一転、悲しそうな顔をする彼にぶんぶんと首を振る。駄目なわけがない。

「・・・お前のそれは本当に天然なのか?確信犯なら大したものだが・・・」
「何がです?」
「・・・天然かよ。最早犯罪級だぞ、BFFにしてみたら特に」

はぁ、と分かっていないような彼。
それよりも、と少し強めに切り出した。

「またお会い出来て、本当に良かったです」

これを、と手にもっていた鞄からあの写真を取り出す。

少しだけ慌てているような素振りのある、彼と目元が良く似た、可愛らしい笑顔の女の子。

受け取った彼は一度それを眺め、そのまま視線をこちらへ向ける。優しい視線と、笑顔。

「有難う御座います、リリウム。助かりました」
「何だそれ。写真か?」
「ええ、自慢の妹です。今回の任務直前に、リリウムが預かっていてくれていたので」

へえ、とロイ様。確かに似てるな、目元とか。その言葉に、彼が嬉しそうにする。

「名前は?これも、訊いたらまずいのか?」
「いえ、そこまでは。ウィルと言います。」
「ウィル様。良いお名前です」

有難う御座います、と彼。胸ポケットへと、その写真を大事そうに仕舞う。
そこで、別の声がした。

「貴様が、ストレイドのリンクスか」

聞こえた声は、良く知っている声だった。咄嗟に体が反応し、一歩下がる。礼。

「ええ、初めまして・・・えっと」
「王小龍だ」

いつもの威圧するような声色に、彼は動じない。つい、尊敬してしまう。

「あなたがBFFの。存じ上げております」

彼の一礼の動作を、大人は構わん、と制する。代わりに続けた。

「今更だが、リリウムとのオーダーマッチを受けてくれたこと、礼を言う」
「いえ、むしろこちらこそ。低ランクにある私がリリウム・ウォルコットとの戦闘を経験できたのは、とても貴重な事でした」

リリウム・ウォルコット。大人の前だから必要なこととはいえ、フルネームにムッとしてしまう。勿論、顔には出さないが。

「それと、ホワイト・グリントの撃破とランク9への昇進だ。祝いを一言な」
「・・・いえ、そんな」

彼の謙遜を、大人が遮った。

「妹に親代わり、それに家族同然の者達の仇は取れたか」

一瞬、彼の笑顔が硬くなった気がした。大人が何を言っているのか分からず、顔を伺う。いつもの無表情だった。

「・・・失礼ですが、何の話でしょうか。理解しかねますが」

すみません、無知なもので。その彼の口ぶりも、少しだけ硬い。

「では、連れを待たせていますので、私はこれで」

彼が踵を返し、歩き出す。

「ハイン・アマジーグ、可笑しな名だな」

大人のその言葉に、彼が足を止めた。ゆっくりと振り向く。その表情は、見たことが無い。
無表情。しかし、大人を睨み付けるような視線。少しだけ、恐怖を覚えた。

「アマジーグは、そもそも名前ではない。"自由人"という意味の、先住人の言葉だ」

視線をさまよわせ、ロイ様へと向く。何かを考えるような、そんな表情。

「マグリブの英雄の息子、正確には養子か。AMS適正の高さから、マグリブの次期主力と目されていた」

彼の眉間に皺が寄る。大人は何を言っているのだろう、理解できていない私が居る。

「だがアナトリアの傭兵にアマジーグ、ススは殺され、主力の居なくなったマグリブは崩壊」
「・・・」
「根城は企業の連合戦力にあっけなく蹂躙された。そこで、ハイン・アマジーグとやらも死んだはずだが」
「知りませんね」

彼の声は、ひび割れていた。

「そうか?そこに居るではないか」

大人が指をさす。先には、彼。

「特定企業に属さず、無差別に企業を蹂躙する復讐鬼が」
「黙れ」

周囲が凍てつくような低い声が聞こえ、彼の物だと気付くのに時間が掛かった。

「貴方に何がわかる。父は傭兵に、妹とキャンプの皆は目の前で殺された。私の全てを、企業が奪っていった」
「わからんな、死んだ者の手向けに人殺し、破壊活動など。狂人のやることではないのか?父親譲りか」
「・・・貴様」
「やめろ」

距離を詰めようとしてきた彼を、ロイ様が制した。腕を掴んで、進ませないようにしている。

「離して下さい、ロイ。その男は、私の父を侮辱した」
「離したらお前は問題を起こすだろう。考えろ、ここはカラードだ」
「しかし」
「挑発に乗れば、恐らくそこの腹黒の思う壺だぞ」

息を呑むような沈黙が流れる。
数瞬の後に彼は項垂れ、絞り出すように言った。

「申し訳ありません、王大人」
「・・・ふん」
「何のつもりか知らんが王大人、人のプライベートな部分へ踏み込むのは感心しないぞ」

知らんな、と大人が彼らに背を向け、歩いて行く。ついて行こうにも、先の衝撃で足が動かない。
 
 
「申し訳ありません、ロイ」
「気にすんな」

大人の姿が見えなくなって、ロイ様が彼の腕から手を離した。
彼の視線がこちらへ向く。あの優しげな視線ではない。でも、大人に向けた、突き刺すような視線でもない。

「行きなさい」

無機質な、でもどこか悲しそうな視線。

「行きなさい。リリウム・ウォルコット」
「え・・・あ、の・・・」
「王小龍が、貴方の仕えるべき主ではないのですか」

違います、なんて言える筈は無かった。けれど、今の彼からしたら、大人は敵なのだろう。
だとしたら、私も?

「彼の言葉は真実ですよ。私はただ、喪った者の為に戦っているだけです」

私も、この人の敵なのだろうか。彼の目が伏す。

「復讐鬼、そうなのかもしれませんね。いえ、そうなんでしょう」
「っ!」

刹那、気付けば彼の手を握っていた。無意識だった。彼と、ロイ様が驚いている。私も、きっとそう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「何をしている、王大人」
「・・・ウィン・Dか」

ウィン・D・ファンションが背を掛けていた壁から身を起こし、相対する。

「あの男の処遇は慎重に判断する、そう言っていたのは貴様だろうに」
「そうだったな」
「挑発を仕掛けて問題を起こさせ、カラードから追放する?貴様、その齢にして子供でもあるまい」
「釘を刺しただけだ」

さも面倒臭そうに鼻を鳴らす。

「あの男、迷っている。フィオナ・イェルネフェルトとの通信で"なぜ戦うのか"と問われた後、数秒間だがAMS信号がブラックアウトした」
「それで、敢えてあの場で公言したのか?無理矢理にでも、それを考えさせるために」

馬鹿馬鹿しい、そんな一蹴。

「答えなど、自分自身でも気付かぬ内に導き出しているものだ」
「それを待ってはいられない」

アルテリア襲撃。未だ散発的なそれだが、おそらく近いうちに、大規模な襲撃が行われるだろう。
その意を汲み取り、ウィン・D・ファンションが続ける。

「無理矢理導き出された答えが、まかり間違ってアルテリア襲撃犯と繋がるようなこともあろうに」
「繋がらんさ」
「なぜそう言い切れる」

王小龍が振り返る。来た道には、特に見るべきものは存在しないが。

「そのためのリリウムだ」

その言葉を聞いて、ウィン・D・ファンションは露骨に顔を歪める。
この老いぼれが、そう思う。

「だから、あの男とリリウム・ウォルコットを引き離そうとしないのか」
「そうだ。あの娘には抑止力となってもらう」

王小龍の眼が、ウィン・D・ファンションを捉える。

「強すぎるだろう、あの男は。今後何らかの大きな勢力と衝突することがあれば、あの男は間違いなく主戦力だ。お前以上に」
「リリウム・ウォルコットがあの男に抱く好意をも、貴様は利用するのか」
「何だって利用するとも。それも所詮は恋路、その程度の事だ。むしろあの娘も喜ぶだろう」
「・・・呆れたよ、王大人」

それ以上何も言わず、ウィン・D・ファンションは王小龍の前から立ち去る。
初老を視界から消し去ってからもなお、胸糞悪さは消えなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「貴方の過去を理解することなんて、簡単なことではないのかもしれません」

大人の言っていた、彼の過去。きっと、想像出来ないくらいに悲しい過去なんだろう。

「復讐なんて肯定出来るものではないと、これまではそう思ったかもしれません。けれど、貴方のお話を聞くとそれさえも揺らぎます」

彼の目がまた伏せられ、それでも私の口は止まらない。

「私にはわかりません。何が正解で、何が間違いなのか」

けれど、それでも。

「それでも、ひとつだけ言えるのは」

ひとつだけ、言えるのは。

「貴方は、信用に値する方です。貴方の過去を理由にして、貴方から離れるつもりはありません」

彼が顔を顰める。

「まだ数回しかお会いしていないのに。すぐに人を信用すべきではない」

回数なんて、どうだっていい。

「貴方のような優しい方を、信用できない筈がありませんよ」
「その優しさが偽りかもしれないのに?」
「そんな事、絶対に有り得ません」

そんな訳ないではないか。自然と笑顔を作ることが出来た。
だって。

「ウィル様の写真を見るときの笑顔や優しい視線まで、偽者だとは思いませんから」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そう言うリリウム・ウォルコットの表情は微笑んでいて、どこか妹を思い出させた。
いつも、私の拠り所となってくれていた妹に。

「ホワイト・グリントのオペレーターから言われました」

この子は、本当に私を信用してくれるのかもしれない。けれどそれは甘えで、捨ててきた筈なのに。

「何の為に戦うのか考えろ、と」
「考えられたのですか?」

いえ、と否定。

「結局、何も変わらない。私の戦う意味を肯定してくれる人も、否定してくれる人も、もう居ない」
「・・・」
「だから、結局今までと同じだと思いました。ただ喪った者の為に、と」

リリウム・ウォルコットは何も言わないで、私の独白を聞いてくれる。

「けれど、リリウム・ウォルコット。貴女の迷惑になることは分かっていますが、ひとつだけお願いがあります」

なんでしょう、と彼女はそのままの姿勢で聞いていてくれる。握られたままだった手を、握り返した。

「もし貴女が私を信用してくれると言うのであれば、見ていて下さいませんか?いつか私の導き出すだろう、戦う意味を」

そんな私の一方的なお願いに、彼女は微笑んでくれる。改めて、優しい方だと思う。

「喜んで。私でよろしければ」
「・・・有難う御座います」

頭を下げる。ですが、と声が掛かったので顔を上げると、半分笑顔で、半分拗ねたような顔の彼女が居た。

「リリウム・ウォルコットと貴方に呼ばれるのは嫌です」

いつの間にかフルネームで呼んでいたらしい。ひとつ咳払いして、すみませんと笑う。うまく笑えただろうか。

「わかりました、リリウム。私は―――」

これ以上隠すのは無駄だ。もう良いだろう。

「ハイン・アマジーグ。ハインは恐らく実の両親に頂き、アマジーグは養父から譲って頂きました」

少しだけ驚いたような顔をされ、嬉しそうな顔をされる。

「ようやくお名前を教えて頂けましたね。ハイン様、で宜しいのでしょうか」
「ええ」
 
 
「で?俺もハインと呼んで良いのか?」

突然の声に二人が顔を向ければ、渋い顔をしたロイが居る。ようやく、二人の手が離れた。

「あ、そういえば居ましたね、ロイ」
「言うじゃねえか」
「ロ、ロイ様、申し訳御座いません」

いいけどよ、とロイは表情を戻す。

「それよりもリリウム、時間、大丈夫なのか?あの初老と本社へ戻るんだろう」

問われたリリウムが腕時計を見、そうですね、と呟いた。

「では、そろそろ。ハイン様、ロイ様。失礼します」
「ええ、リリウム。本当に、有難う御座います」
「気をつけてな」

それでは、と一礼したリリウムが王小龍の消えていった方向へと歩き出す。
すぐに、あ、と声を上げて振り返った。

「そ、そういえば、ハイン様」

何か言い辛そうに、あの、えっと、と繰り返す。

「どうしましたか?」
「えっと、その、お食事・・・」

そこまで言って、俯いてしまう。ロイの脳内でストレイドが再び超遠距離砲撃を全力回避し始めた。死ぬなよ、そう十字を切っておく。

「わかりました、リリウム。お礼を兼ねて、近々お誘いします」
「あ、はい!」

途端嬉しそうな表情を覗かせたリリウムを見て、ロイの脳内のマザーウィルが10機増産される。既に混沌と化していた。
では、と今度こそ歩いていく少女を、二人で見送る。

「お前、あんな良い子を泣かすなよ?」
「そうですね。というか、ロイは動じませんね」

何にだ、と言う反応に王大人のお話ですよとハインが補足する。ああ、とロイ。

「正直興味が無い訳でもないが、このご時世、あまり過去に拘っても仕方ないだろう」
「そんなものですか」
「そんなもんだ。リリウムじゃないが、俺も見ておいてやるよ。今のお前の出す答えを」
「・・・そういう所をウィン・D・ファンションに見せるべきでは」

真面目な顔でそう返され、うるせえよと笑えば、失礼しましたと笑い返される。やっぱり良いヤツだと、何気なしにロイは思う。

「有難う御座います、ロイ」
「ああ。でも本当に、リリウム泣かせたら容赦しないぞ」
「ええ、わかっています。いずれにしても、当面は機体の修理で出撃できませんから」

ゆっくり考えてみます。そう言うハインにロイは一つ頷き、じゃあまたなと踵を返す。
ロイが見えなくなるまで頭を下げ続けていたハインに、ロイは気付かないふりをした。これ以上の礼など必要ないと思ったからだ。


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