『ここからはR18で未成年は引き返せ?』
馬鹿な… こんなことは…
…とでも言うと思ったかい?
AHah hah hah!
この程度、想定の範囲内だよ!!
アハアハ!ア~ッハッハッハ!!
オペレーション2に移行。未成年なので離脱する。
…ハハハって、アレ?

Written by リファインケルクク


あなたは、踊るように、楽しむように、貪るように、嘲笑うように、慟哭するように、次々と敵を屠っていく。
財団が狼狽する気配が解る。

ありえない?馬鹿言わないで、彼にとってはとっては当然よ。
計算外だ?当り前よ。そもそも彼を計算するのが間違いなの。
現実とは思えない?そうよ。彼は黒い鳥。地を這う私達とは違う、伝説やお伽噺に語られる存在。

そう、あなたは、黒い鳥。
そして、私が愛した人。私を愛してくれた人。

あなたのレーダーの範囲外の死角から、あなたを敵が狙う。
反射的にかつてのように「右!」と叫んだ。
当然、あなたには届かない。
ファットマンの指示がギリギリ間に合ったのか、カンで気付いたのか、かろうじてかわす。
でも、あなたは態勢を崩してしまう。
チャンスとみて殺到する敵。あなたは壁蹴りを多用して逃げる。
その動きはあなたらしく、鋭くて無駄がないけど、あくまであなたの周り限定の最効率・最善手。戦場全体を見渡す視野はかけている。
当り前だよね。あなたは目と耳であるオペレーターがいないのだから。

ごめんなさい。もう私はあなたに何も伝える事が出来ない。
視界が歪む。
限界が来たのかと思ったのだけど、違う。
歪んだのは私の想いのせい。私の感情のせい。
あぁ、嫌だ。願いが叶ったからか私はあなたと再び組みたいと思っている。
あなたの目と耳になりたいと思っている。
あなたにもう一度愛されたいと、一緒にいたいと思っている。
死ぬのは怖くないけれど、あなたと共にいれなくなるのは辛い。
私は卑怯だ。私は私の願いの為にあなたを捨てたのに。戻れる道理なんてないのに。
それでも、浅ましく思ってしまう。なんて、卑劣。なんて無様。
あなたに言葉を伝えられなくてよかった。もし伝えられたら私は何を言ったかわからない。こんな無様な私をあなたに知られなくてよかった。
そう、私はここで死ぬ。私は私の愚かさ故にここで死ぬ。当然の報いとして死ぬ。死は避けられない。いや、もう死んでいる。今の私は灰の余熱のようなものだ。直ぐに冷める。零になる。私は消える。あなたの傍にいられなくなる。

嫌だ!嫌だ!!
視界が歪む。心が乱れる。あなたの姿が解らなくなる。
駄目だ。このままじゃ消える前に私は壊れる。
それは嫌だ。最期まで私はあなたを見ていたい。

あなたの姿をとらえる。
漆黒に染まった中で唯一青い、空のような私のような蒼に染まったあなたの両肩に目を魅かれる。

思い出した。
大丈夫、私は死んでも、消えてもあなたと一緒。

あの時、あなたはそう言ってくれたものね。




メモリー3186

目を覚ますと、隣に裸の知り合い(馬鹿)が寝ていて、自分も素っ裸だった。
意味が解らない!!!慌てて、自分の体を確認する。
………よし!大丈夫!!間違いは犯していない。
ほっとしつつ、ではなぜこんな状態になっているか昨日の記憶を頭の底から引っ張り出す。

昨日は遅くまで仕事をして、シャワーを浴びて、そのまま寝ました。当然1人で。
つまり、
「また勝手に人の部屋に侵入してベットに潜り込んできたわね!!」
ぐーすか寝こける馬鹿をベットから蹴り落とし、そのままサイドテーブルに置いてある愛銃を手に取り、男に向けて発砲する。
「おはよう、マギー!朝から情熱的だな。寝顔はあんなに可愛いのに!」「うるさい!死ね!今回こそ死ね!!」

****

「…という事が今朝あったんだけど酷くない!!」ファットマンに今朝の愚痴を一通りぶちまけた後、缶ビールを半分ほど飲み男が作ったおつまみを食べる。
ん~。美味しい。少し濃いめに味付けられたウィンナーは仕事終わりのビールに合うわね~。残ったビールを飲み干し、新しい缶も3分の1ほど飲む。
「ぷは。うまい!」「おいおい、飲みすぎじゃないかマギー?もう、5本目だろ?」「まだ大丈夫よ!それより、アイツよ、アイツ!本当に信じられない!今日だけじゃないのよ!確かに腕はいいし、あの子を買うのにお金を貸してくれたのは感謝してるけどそれとこれとは別よ!」
「はははは。だがマギー、そうは言ってるけどそんなに嫌じゃないんだろ?本当に嫌だったら鍵をかければ「かけてるわよ!!!なのに毎晩毎晩あけてくるのよ!!!」そりゃ御愁傷さま」
馬鹿な事を言いかけたファットマンに怒鳴り付けそのままの勢いでビールをさらに空にする。
「ピキングは数ある俺の特技の一つだからな」「なに自慢げにいってるのよ!!元はと言えばあなたが「ほい、料理の追加お待ち」
文句を言おうとしたところで皿が私の前に差し出される。
「あ、唐揚げだ~。私これ好きなのよね~」「いや、竜田揚げなんだけど」「同じでしょ?」「いや、結構違「同じよ!解った!」あ~、はいはい」「よし。ん~、美味しい!ちょっと、ファットマン食べてみなさいよ!」
ファットマンの口に強引に唐揚げを突っ込む。あれ?何の話をしていたんだけ?
えーと、確か、男の話よね?唐揚げ美味しい~。ん~と、お酒さいこ~。確か私は怒ってたような。つまり、
「あなたの機体は素敵性能が足りないのよ!!」バシリと男を指差して怒鳴りつける。
うん、確かこれだった。前から常々思ってたし。
「は?マギーいきなり何言って?」「すまん、酔ってるんだ。悪いが話を合してやってくれ」
「酔ってません~!全然素面です~!とにかく、ほら、こっちきなさい!私の前に正座!!」
「は!?正座!?床になん、いや、OK!前に正座だな!」男が目の前に来て素直に正座する。
「おいおい、酔っ払いの言う事なんだから聞く必要はないんだぞ?」「大丈夫だファットマン。ソファーに座るマギーの前に正座するとな、パンツが見えるんだ」「そうか。それは良かったな」「こりゃ!よそ見するな!!こっちみろ!」「OK!望むところだ!!」
真剣な目で私を見る男。うんうん、いい子だね。
ビールは飽きたのでウィスキーをグビリとあおりグラスを空けて男に告げる。
「あにゃたの機体は素敵性能が足りにゃいのよ!!」バシリと男を指差して怒鳴りつける。ついでにお酒がなかったのでウィスキーをグラスに注いでごくりと飲みほし、唐揚げを口に運ぶ。ん~、美味しい!!
「聞いてるにょ!」「あぁ、聞いてる。マギーって青が好きだよな」「ええ、らいすき!りゃなくて、素敵性能!素敵性能!!」
男がグルグル回って、歪む。む~、人が真面目な話をしてるのに不真面目な!
「回ってないでちゃんときけ!い~い!あなたの機体は、中量2脚に、TEコアに、CE腕と頭でそれなりに満遍なくぼーぎょりょくをあげて!武器はライフル・CEライフル・Eライフルに遠距離用にょスナイパーキャノンに肩にはCEリョケで全りょく性満遍なく!
 パーフェクチョ!!まるで、教科書にでてくるどんな状態でも、ちょっと、ファットマン!おちゃけ!おちゃけがなくなりらした!おきゃわり!おちゃけもってきて!」
「マギー、いい加減に飲み「よっれない!よっれないもね!れ~んれん!しらふれふ!」どうなっても知らんぞ」ファットマンが溜息をついて新しいウィスキーのボトルを持ってくる。
まったく、私は全然素面なのに心配性なんだから。それにしても、世界が回るわね!楽しい!
グラス一杯に注いで一気に呷る。咽が焼ける。胃が熱くなる。全身ももっと熱くなる。
「マギー、溢してるぞ」「いいじゃんいいじゃん!シャツが濡れて最高!!ノーブラマギーたん最高です!」「にゃははは!しょうよ!もんらいらんてな~いやよ!」「若い奴のノリにはついていけんな~。引退時なのかね?」
「え~と、どこまではなしたっけ?しょうしょう、バランスがとれててどんな状況でも対応できる機体ってことですね!うん、料理と一緒で100点満点をあげましょ~。れもね~、そんなのらめ!れんれんらめ!」
「はぁ?なんでだよ?」「りゃかりゃ~、素敵性能よ!素敵性能!あにゃたの機体はそれが足りないのよ!」「だから素敵性能ってなんだよ?索敵の間違いか?」
「素敵性能も知らないの?ばーか!ばーか!!」足を上げて、男の頭を軽くたたく。
「おお!!!」「マギー、スカートがめくり上がって、いやもういい。あ~、料理が上手いな」男がさらに真剣に私の事を見て、ファットマンが溜息をついて視線を逸らす。
「素敵性能っれ、いーうのはねー、あっこよさのことなのよ!わかる?あっこいいは正義なの!」「おい、止めろ。そのネタ知ってる奴はもうほとんどいないから、誤字と思われる!」「そんなことしーりーませーん!まだ許してやらない!」
疲れたので、男の肩の上に踵をのせて首を振る。あと、おちゃけおちゃけ。そしれ、かららげ!みゅ~、さいきょ~!
「ろにかく!あなたには素敵性能が足りないの!!いーい!一流の傭兵、というか、AC乗りは、みーんな、アセンを固定して、ACの色も自分の色に塗ったんだから!!
 あなたは、色も迷彩で、しかも、毎回違う色じゃない!!ポリシーがにゃいわ!らめらめね!!はんせーしなしゃい!はんせー!」
「いやぁ、まぁ、確かにアセンを固定すれば使い慣れて熟練度は上がるだろうし、それなりに有名になれば一目でソイツって解れば、敵には畏怖を、味方には鼓舞を与えられると思うよ?
 でもさぁ、状況に応じてアセンを自由に変えて対応できるってACのメリットを潰すのはどうよ?俺的にはアセン固定のメリットが、アセン自在のメリットを上回ってるとは思えないんだけど?
 大体、中量2脚も多いってだけで別に固定ってわけじゃないし、武器もライフル3種はともかく、肩ともう一つはミッションに応じて入れ替えてるぜ?」
「減らず口ばかりして~!!口れいっれも、わからにゃいなら、ファットマン!アレ!アレもってきて!!」「おいおい、本気かマギー?」「本気にょ!」「いいんだな?後悔しないな?」「いいに決まってるじゃない!!後悔なんてしないわよ!」「解った」
「おいおい、アレってなんだよ?というか、アレで通じるのか。それなりに仲良くなったつもりだったが、まだまだ二人の中には入れないか」肩を落とす男。
「あらりまえらない!あなたがファットマンレベルにとーらつするには、後十年はかかるわよ!れも!安心なさい!あなたはいい男のめはあるわ!あらひが保障する!!」男を元気づける為に男の肩をバシバシ手で叩く。
「ありがとう、マギー!惚れ直したぜ!!だから、一発ヤ「調子に乗るにゃ~!」男の頭をウィスキーの空き瓶でどつく。
「うぼぁ~」「あははははは!!」男が頭から血を流しながら悶絶するのがおかしくて、笑う。
「ほら、もってき…何が起こった?」「ありがとー!ファットマン!!ほりゃ、遊んでないで起きてこれ見ろ!!」ファットマンから印刷された画像を男に見せる。
「てぇ~、なんだよ?って、なんだこの、ビジュ機?」「あっこいいらろ!!これが私の愛機ら!!!」
「へぇえ~って、はぁ!?マギー、昔傭兵だったのか!?」驚く男に胸を張る。
「うん!これからは先輩としてうらまうように!そして、どう!格好いいでしょ!可愛いでしょ!素敵でしょ!!愛らしいでしょ!!わかりゅ?これが素敵性能が高いってことなの!これに比べたらあなたのなんて、30点、赤れんれ!」
「でもこのCE防御ザルじゃないか?それに総火力がないから集団戦には向かない、っていうか対AC相手の短期決戦に特化しすぎだろ。他に何もできないんじゃないか?それに、」
男が次々と欠点を上げていく。視界が歪む。なんで男はこんな意地悪を言うのだろう?涙があふれる。私は男の事を想って言っているのに。嗚咽をこらえきれなくなる。きっと私の事が嫌いなんだ。
「だぁああ~!!なんで泣いてるんだよ!!泣き上戸か!!あぁ、もう、泣いてる姿も可愛いなぁマギーは!!じゃなくて、悪かった、俺が悪かった!!うん、超格好いいし、可愛いし、最高!!だから泣きやんでください!!」
男が土下座をして謝る。良かった、解ってくれたんだ。
「うぅ、ひっく、……りゃぁ、グス、…これからはあなたがブルーマグノリアになってくれりゅ?」「ブルーマグノリア?」「あぁ、マギーの昔の二つ名だよ」「へぇ~、教えてくれてサンクス、ファットマン。ついでに助けてくれ!」「嫌だね。泣く子にはかかわらないに限る」「ひでぇ!」
「無視しないれ!!!」「あぁ、ごめん。えと、その、流石にアセン固定は勘弁「うわーん!やっぱりあなたはわらひの事が嫌いなんだ~~!!最強の機体なのに断るのは私が嫌いらからなんれしょう!!」だぁあ~!可愛いけどめんどくせ~なぁ!!ファットマン、ヘルプ!」「断る」「ファーック!」
「えと、嫌いじゃない、むしろ今すぐ、一発やりたいくらい好きだぜ?でも、それとこれとは話が違うつーか」「りゃぁ、シてあげるからお願い」「OK!!じゃない!!いや、流石にそれは。あぁ、やばい!誘惑に負けてしまいそうだ!!ファットマン!ヘルプ!ヘルプ!!」
「仕方ない。いいか、マギー。コイツはお前が嫌いで断ってるんじゃない」「うぅ、……ひっく。りゃぁ、なんれ?」
「それはな、コイツはまだブルーマグノリアを名乗るには自分が未熟だと思ってるのさ」「そ、そうなんだ!マギー!!俺じゃその中二心溢れる名前を名乗るのは恥ずかしいぜ!!!」
「そっか~。未熟なら仕方ないね~。あ~あ、あなたがあの子に乗ってくれたら離れていても一緒に戦えりゅって思えたのにな~」
「今でもオペレーターとして一緒に戦っているじゃないか」「や、それじゃ足りない」
「マギー、可愛い事言ってくれんじゃねーか!!解った!アセンは無理だが空みたいに綺麗な青は真似させてもらうぜ!これで俺はマギーとずっと一緒だ!」
「ほんろう!ありあと~!大好き!!」男の言葉が嬉しくなって男に抱きつく。
「おいおい、いいのか?目立つぞ?」「かまわねーよ。迷彩なんておまじないくらいしか効果がねーし。いや、ギリギリの状況じゃそれが生死を分けたりするのは知ってるし、生きる為に最大限の努力をするって傭兵の原則からは外れるのも解ってるが、まぁ、いいさ」
「やれやれ。お前さんはもう少し賢い男かと思っていたよ」「何言ってやがる、賢い奴が傭兵なんてやるかよ」「はははは、それはそうだな」
私を無視して男がファットマンと話すのが少し寂しくて悔しかったので男から体を離し、男の顔を見つめる。
「ん?なんだ、マギー?」「えへへ、愛してる」「…俺も、いや、俺はお前の事が好きだぜ、マギー」一瞬顔を歪めた後、何事もなかったかのようにいつもの口調で愛を囁く男が堪らなく愛おしくなり顔を近づける。
「これは、酔いから醒めた時が見ものだな」
「これれるっと一緒だね!」「あぁ、一緒だ」ファットマンのヤジを聞きながら、私とあなたは初めて口と口を合わせるキスをした。




VD(バレンタインデー)

「えーと、まずは、湯煎してチョコを溶かします。
 湯煎?湯煎ってなんでしょう。う~ん、湯って入ってるしチョコを溶かすって書いてあるから、多分、チョコをお湯で溶かすのかしら。
 じゃぁ、お鍋にお水とチョコを入れて火をかけてっと」

****

「レオーン!!入るわよ!」「ロザリーか、何の用だ?」
レオンは手元の書類から目を上げずにノックもせずに入ってきたロザリーに声をかける。
ちなみに、監視カメラのおかげでドアの前で何度もノックをしようとして止めたり、部屋に入ってからの予行練習をしている事は知っているのだが情けで口には出さなかった。
「な~に、まだ報告書を見てるわけ?散々議論して検討したじゃない。これ以上は新しい情報が入ってこない限り無駄よ?」ロザリーが話を逸らす。まぁいいか。あえて追及するほどでもあるまい。
「…癖のようなものだ。精神安定と言い換えてもいい」「ま、今まではリーダーがアレだったから心配性になるのは解るけどね。でも、もう大丈夫よ。見たでしょ、あの子の変わりよう。怖いくらいよね。血は繋がってなくても蛙の子は蛙ってとこかしら?」
確かにフランは変わった。芯が座ったといってもいいし、一皮むけたといってもいいし、覚悟を決めたといってもいいし、ジャックの死を克服したといってもいい。
とにかく、巣で親が餌を運んでくるのを待つだけだった雛鳥は自分の力で空を飛び獲物を探す鳥となった。
まだ経験が足りないので自分のフォローがいるが、元は頭のいい子だ。直ぐに私はいらなくなるだろう。
「そうだな。そういえば、礼を言っていなかったな。フランをモノにしてくれて感謝する。ありがとう、ロザリー」レオンは書類から顔をあげて、ロザリーに頭を下げた。
「や、やだなぁ、確かに少しは煽ったけど殆ど、あいつとあとはあの子自身の力よ。あたしとアンタの仲だしそ、そんな改めてお礼を言われるほどじゃ、じゃなくて、ふん、アンタが素直にお礼を言うなんて明日は雨が降るんじゃないの?それに感謝の気持ちは形で示してほしいんだけど」
自分が素直に礼を言った事が言った事があまりに意外だったのか素に戻ったロザリーが慌てて仮面を被り直したのが愉快だったので耐えきれずに笑みがこぼれる。
「ちょっと!何を笑ってんのよ!!」「すまない、許してくれ」「ちょっと、頭撫でないでよ!!いくつになったと思ってるのよ!子供扱いするな!!」
つい昔の癖で拗ねるロザリーの頭を撫でてしまったが余計に怒らせてしまったようだ。
「すまないな」「あ」慌てて手を離したが、ロザリーが残念そうな顔を見せたので「なんだ、やっぱり撫でて「違うわよ!!あ~もう!!なし!この話題終わり!!」
ロザリーが真っ赤な顔で離れて両手をぶんぶんとふって話題を強制的に終わらせる。
「それは構わないがそもそも何をしにきたんだ、ロザリー?」
「それは、その、え~と、」ロザリーがさらに顔を赤くして口籠る。

****

「ジンジャーとバニラエッセンスを少々?少々ってどれくらいなんでしょう?はっきりと書いてほしいですね。
 ん~、とりあえず一本全部入れておきますか。大は小を兼ねるといいます。多い分には問題ないでしょう」

****

「なんだ?面倒な事なら止めてほしいのだが?」「チョコ」「もう少し大きな声で言ってくれ」「ああもう!!チョコよチョコ!!!今日はヴァレンタインでしょ!!チョコを持ってきたのよ!!」
ロザリーが真っ赤になって叫ぶ。あぁ、そういえばそんな時期だったな。忙しかったからすっかり忘れていた。
「そうか。すまないな。気を遣わせてしまった」「い、いいわよ、別に。忙しかったのは知ってるし」
ロザリーがフンと横を向く。
「………」
「………」ロザリーがこちらに向き直るが顔を真っ赤にしてモジモジとしている。
「………」
「…!?」ロザリーと目が合うが、逸らされる。
「………」一向にもらえんな。もしかして受け取る側に作法がいて、俺がそれをするのをロザリーが待ってるのか?
「………」ロザリーがちらちらとこちらを見て、何か言いたげに口を開くが結局何も言えずに口を閉ざす。
「………」いかんな、どうも焦れているようだ。しかし、困ったな。作法が解らんな。
「………」
「………」
「………」仕方ない。このままお見合いを続けても埒が明かん。ここは正直に打ち明けるか。
「…ロザリー」「ひゃ、ひゃい!!」ロザリーが奇声をあげるが無視する。
「悪いが私は作法というものが解らなくてな。お前からチョコレートを貰うにはどうしていいのか解らないんだ。悪いが教えてくれるか?」
「べ、別に作法なんてないわよ!!!」「?ならなぜくれないんだ?もしかして持ってくるのを忘れたのか?」「んなわけないでしょ!!!あぁもう!!いいわよ!!覚悟完了よ!!さぁ、レオン、チョコをあげるからありがたく受け取りなさいよね!!」
ロザリーが突然背中を向けて上着を脱ぎだす。
「おい」突然の奇行に制止の声を上げるが、ロザリーは無視して上着を脱ぎ上半身裸になり、胸を両手で隠したまま向き直った。
「さぁ、召し上がれ!!」真っ赤になったロザリーがやけくそ気味に胸を隠していた両手をどける。
「んな」ロザリーの胸がチョコレートになっていた。
いや、よく見たら違う。胸にチョコレートをコーティングしているようだった。
「ジ、ジロジロ見てないで早く食べなさいよ!!!」
ロザリーが急かす。
「どうやら、知らない間に世間の風潮は大きく変わったようだな。私の子供の頃はチョコレートを渡すだけだったのだが。私も歳をとったな」
「今も変わってないわよ!!これは、その、特別よ!!」「特別?どういう意味だ?」
「その、チョコと一緒に私を食べて的な、あ~~もう!!いい!!馬鹿!!死ね!!」限界に達したロザリーが上着をこちらにむかって投げつけ、踵を返しドアに向かう。
「待て!」「ちょっと、離してよ!!!」ドアを開けようとしたロザリーの腕をつかむ。振り払おうと暴れるロザリーは泣いていた。
「すまない」からかいすぎた事を悟って頭を下げる。
「うるさい!!馬鹿!!離せって言ってるで!?ん~~!?」暴れるロザリーの唇を奪う。
ロザリーが背中をガシガシ叩いてくる。だが、15秒も続けていると大人しくなり、舌を絡めてくる。
積極的に絡み、舌どころか歯ぐきの裏側や唇の裏まで口内全てを味わおうとするロザリーの積極性に圧倒される。
反撃とばかりに唾液を送り込んでみるがロザリーは一切ためらわずコクコクと飲み干し、今度はこちらにも唾液を送り込んでくる。
ロザリーの唾液を舌で転がす。昔と変わらない味に、懐かしさを覚える。
「昔と変わらないな」思わず唇を離し、感想を言っていた。
「あんたのは加齢臭がするわね」昔と変わらない笑顔で、ロザリーが憎まれ口をたたく。
「苦労、いや、歳をとったからな」そのまま唇に軽く口づけた後、顎、首筋と徐々に唇を付けたまま下げていく。
ロザリーの豊かな胸に到達する。熱く柔らかく甘い。揺れないように手で押さえると、互いの体温が上がった為か手に溶けたチョコレートがつく。
「ん、ど、どう?美味しいでしょ?」硬く尖った乳首を舌で転がされたロザリーが呼吸を荒くしながら聞いてきたので、右乳首への愛撫を止めて口を離す。
茶色いチョコレートになかでぽっかりと浮き上がる唾液で濡れててかてかと光る白い肌とピンク色の乳首と乳輪は酷く扇情的に映った。
「あぁ。上手いな。ミルクの味がする」「?ミルクなんて使ってないわよ?普通のチョコよ?」
「なら、なめてみるといい」ロザリーの左胸を持ち上げ、ロザリーの口に持っていく。
「ん」ロザリーが自分の胸をぺろりとなめる。
「やっぱりしないじゃない」「そうだな。勘違いだった。それと、さっき昔と変わらないと言ったのも勘違いだった。昔のお前は自分の胸を舐めるなんて事は物理的にも精神的にも出来なかったしな。大人になったなロザリー」
「んな!?」ロザリーが真っ赤になって自分の左胸から唇を離す。
「おっと、もったいない。間接キスだな」ロザリーが舐めていた個所に口づけて周りのチョコレートを舐めとる。
「この!あんまりからかうと酷いわよ!!」「そう、怒るな。甘いものでも食べて落ち着け」怒るロザリーに口付けて、舐めとったチョコレートを流しこむ。
「ん~!!」コクコクとロザリーが俺の唾液交じりのチョコレートを飲み干す。
「機嫌は治ったか?」「知らないわよ!!あ~もういい!!とっとと、スるわよ!!」ロザリーが口を尖らせ拗ねながら俺のズボンのベルトを片手で器用に外していく。
「もうか?まだ始まったばかりだろう」「こっちはもう準備万端なの!!というか、最初のキスの時点で色々限界なの!!年単位でお預け喰らったのよ!!これ以上攻められたらイっちゃいそうなのよ!」「イけばいいだろうに」「最初にイく時は繋がっていたいの!!」「そういうものか。わかった」
ベルトを外され下着を下ろされる。足にかかって邪魔なのでいったん脱ごうと体を外そうとしたが、待ちきれないロザリーが下半身を擦りつけてくるので諦める。
「待て、ゴムを」「いいわよ、薬飲んでるし」「本当だな」「ええ。だから、早く」
ロザリーの下着を横にずらし、白い粘液が滴り落ちそうな秘所に自らを擦り付ける。
「あ、ってちょっと、焦らすのはやめてよ!!!」「いや、濡らしておかないと」「大丈夫だって言ってるでしょ!!!」
「わかった。いくぞ!」ロザリーの膣に一気に突き入れる。
きつい。熱く滑った柔らかい肉に全周囲から強烈に締めあげられると同時に、貪欲に奥へと引っ張られる。
「~~っっ!!!」ロザリーが強く抱きつく。
「つ!?」背中にまわされたロザリーの手に爪を立てられる。肩を噛みつかれる。
「~!!!!!!!!!!!!!!!」「く!?」最奥に亀頭が当たった瞬間、肩に噛みついたロザリーがくぐもった悲鳴を上げる。同時に更に締め付けがきつくなる。
反射的にイきそうになるのを何とかこらえる。
これは動くのは少し待った方がよさそうだな。
「あ~、ごめん。爪立てた。あと、肩も噛んじゃった。血が出てる」少し落ち着いたロザリーが顔を上げ謝る。
「気にするな」「別に気にしてないわよ。にしても、やっぱりアンタは最高ね、レオン。入れただけでイけるのはアンタだけよ。やっぱ、メンタルって重要ね。嫌いじゃないと好きと愛してるは全然違うわ」
「それは、光栄だな」ロザリーからのストレートな好意に何と答えたら言いかわからずお茶を濁してしまう。
「なに照れてるの?可愛いとこあるじゃん」「放っておけ。それより、もう少し待つか?」「ん、大丈夫」「そうか、なら「あ!ちょっと、待って!おかえり、レオン」
「おかえり?戻ってきたのはお前だろう?」「アタシの中にアンタが帰ってきたんだからお帰りでいいのよ」「オヤジだな」「うるさいわね。ちなみに、もう二度と逃がさないから、そのつもりでね」「二度とか」
「そ、二度と。フランも独り立ちしたし、RDも継がせるにはいい頃合いだからさ、これが終わったら二人でつつましくやろうよ。殺し合いとか騙しあいのない、ちっちゃなお店で子供たちに囲まれてお伽噺みたいに退屈で平凡に当り前に普通に暮らすの。
 あたしってほら、家族の愛情とかそういうのとは無縁だったからさ、憧れてるんだよね~」
夢見る少女のように瞳を輝かせて語るロザリー。
目を閉じて想像してみる。
…暗闇の先に遠い昔の過去()の残滓が見えた。あまりに昔過ぎて擦り切れてボロボロの欠片だったが、胸が締め付けられるほど懐かしく切なく、でも楽しそうだった。
「そうだな。考えた事もないがいいかもしれないな。なら男性関係は清算しておけよ。色々と耳に入っているぞ」
「わ、解ってるわよ。じゃぁ、約束だからね!代表を倒したら全部引退してあたしと一緒に暮らすこと?いいわね?」
「できれば新体制が軌道に乗るまでは待ってほしいな」「んなこと言ってたらいつまでも引退できないわよ。そりゃ、後始末ぐらいは付き合わないと不義理に当たるけど、そこで終わり。解った?」
「仕方がないな、了解した」「よし。なら確認ね。ロザリーはレオンの事を愛し、作戦終了後全財産をRDに譲渡しミグラントを引退し、レオンと共に普通な家庭を作ることをここに誓います。はい、アンタの番よ」
「口に出さなきゃ駄目なのか?」「契約の確認はしっかりとする。アンタに教えてもらったことだけど?」してやったりと微笑むロザリーにレオンはやれやれと肩をすくめる。
「ち、レオンはロザリーを愛し、作戦終了後レジスタンスを引退し、ロザリーと共に普通な家庭を作ることをここに誓おう。しかし、口約束でいいのか?重大な契約は書面なり何なりで形にしろとも教えたはずだがな?」
「それはこれから。さ、たっぷり出してね、レオン。契約の証明は子供って形で貰うわ」「そういうことか。薬はどうしたんだ。まったく、強かだな。最初からそのつもりだったか」
「怒った?」「いや、教え子の成長を実感できて嬉しいよ」
恐る恐る尋ねるロザリーの頭を優しく撫でるレオン。

「ありがと。ねぇ、レオン、これからよろしくね?あたしを幸せにしてね?アンタは私が幸せにしてあげるから」

****

「後は、お砂糖を大匙はないからサッカリンでいいか。を3杯に、甘さを引き立てる為のお塩を一つまみ。つまみ?つまみってなんでしょう?
 …あ!解りました!一掴みの間違いですね。誤字とは駄目ですね。では、お塩を一摘みっと。
 最後に冷蔵庫で冷やしたら出来上がりですか。時間がないから冷凍庫にいれてしまいましょう。
 よし!これで終わりっと。後は、レオンと一応RDさんにもあげましょう。
 あ、あとは、その、あの人にあげてもかまいませんよね。女性同士だけど、その、お世話になってるし。そう!!好きとかじゃなくて、お礼です!お礼!!
 うん、だからロザリーさんにもあげよう。うん、これなら不自然じゃないよね」

****

「お、RDじゃん、ラッキー探してたんだ」「なんすか?」
危険な場所から遠ざかろうと通路を歩いていたRDは、背後から呼びかけられたので振り返ると、視界に声の主である傭兵の姿が入った。
触れれば折れそうな細い手足に、病的に白い肌。腰まで伸びた緑色の髪と、髪と同じ色の瞳のせいで本当に人形に見えた。
いつものタンクトップにショートパンツという格好は、見慣れたRDすら一瞬息をのむほど蠱惑的だった。
「ケケケケ、んな、身構えんなよ。ほれ、今日ってヴァレンタインじゃん?だから探してたんだよ」「アンタが俺にくれるとは思ってなかったっすよ」「あ?前に言ったろ?お前を好きだってさ」
「冗談だとしたら笑えないし、本気だとしたらもっと笑えないっす。俺、アンタの事が怖いっていいましたよね?」傭兵の外見と正反対の雑な態度と言葉にRDの乱れた鼓動が収まる。
「ち、俺様の告白を断るとはインポ野郎め」「受けてほしかったらもう少し女らしくするっすよ。折角外見はいいのに態度で台無しっす」
「女らしくすると面倒くせぇんだよ」「面倒くさい?」「あ~、説明すんのも面倒だ。実例を見せてやんよ」
傭兵はそういうと、ショートパンツのポケットからチョコスティックを取り出す。
「あ、あの、RDさん!!こ、これ私の気持ちです!!ど、どうぞ!!す、好きにしてください!!」
そして、顔を真っ赤にしながら言いきると、チョコスティックの先端を咥えRDに向けて顔を突きだす。
全身を震わせながら羞恥をRDへの好意で耐えるその姿は、普段の色気の欠片もない言動とは違い人形のような外見にとてもあっており、RDですら思わず見惚れるほど庇護欲、もしくは蹂躙し犯したいという男の欲を刺激する姿であった。
「え、えと、は、恥ずかしいので、そのお願いします」
瞳を熱く潤わせながら上目づかいにRDを見上げ、おねだりする傭兵。それはどんな男(もしかしたら同性すら)でも惹きつけるような暴力的に蠱惑的な姿。
気がつくとRDは傭兵の肩をつかんでいた。
「あ、ん」傭兵はRDが肩をつかんだ瞬間、一瞬身を強張らせるが、直ぐに全身の力を抜き、瞳を閉じる。
熱に浮かされたかのように思考が定まらないRDはそのままふらふらと傭兵に顔を近づけ…

****

「よし!ラッピング完了!!さ、渡しに行こう」

****

…たところで、かつてないほどの死の予感を感じ取り一気に冷めた。
「ていっす!」冷静になったRDはチョコスティックに手をかけ半分に折る。
「RDさん、酷いです」傭兵が瞳を潤わせ抗議するが、「あ~、もういいっす。あ、チョコどうもっす」RDはヒラヒラと手を振って離れた。
「あっれ~?襲ってこない。かーしーなー?今までこれで襲ってこなかった男はいなかったんだけどな~。やっべ~、ちょっと鈍ったか。少し戻さないとまじーかな」いつもの口調に戻った傭兵が悩み始める。
「あ~、俺が立ち直れたのは偶然だから気にしないでいいっすよ。でも、そのガサツな態度も納得っす。常時それじゃ周りが持たないっすもんね。街を歩くだけで路地裏に連れ込まれそうっす!」
「まぁ、便利ではあるんだけどな~。金がなくなった時に適当な集団の前で演技すると大体根城に連れてってくれっからなー。後は、適当に輪姦されて絞り取った後に隙を突いて皆殺しにすれば金とか物資とか簡単に手に入るんだぜ。
 RD知ってか?男が一番隙だらけになるのって出した直後なんだぜ?その隙を突いて頸動脈でも掻っ切ってやれば10人くらいまでなら余裕で一方的に潰せるんだぜ?」
可愛い笑顔で最低な事を言う傭兵にRDは距離をとる。
「はぁ~、何すかその1人美人局は。カマキリっすか?」「誰がカマキリだよ。俺様、よっぽど餓えてない限りヤった後は殺すけど食ったりしねーぞ?いや、人間ってあんまり美味しくないんだよな~」
「食った事あるんすか!?いや、いい。返事はいらないっす!とにかく、俺はもういくっすよ」「え~、もう行っちゃうの?ちょっと俺様と遊ぼうぜ?ご奉仕しますぜ、旦那?」
傭兵がタンクトップを捲り、ショートパンツをずらして胸と性器を見せながら、ウィンクする。
思わず生唾を飲みかけたRDだが、ヤバイ予感がさらに強まったので慌てて首を振る。
「残念だけど、遠慮しておくっス。それとチョコくれたから教えてやるっスけど、ここから早く離れた方がいいっすよ!!それじゃ!!」
「おい!RD!!チ、なんだよ、んな嫌わなくてもいいじゃんよ、つまんねー」脱兎のごとく逃げ出したRDを見送った傭兵が肩を落とす。

****

「あ!!よかった、見つけました!!渡したいものがあったんです!!」

****

「あん?」傭兵は駆け寄ってきたフランを見つけると落ち込んでいた表情を笑顔に変える。
「よ?どうしたんだよ、フラン?」「えと、これどうぞ!!」「お~、チョコか。あれ?でも俺様、女だぜ?」「お世話になった女同士で贈り合うのもありなんですよ?」「まじか!?わりぃ、俺、用意してない」「いいんですよ。私が勝手に贈るんですから」
やっちまったという顔をした傭兵に優しく微笑むフラン。
「あ~でもなぁ。それじゃ、わりぃよやっぱ」「そうですね。なら一緒に食べていいですか?実は今日慌てて作ったせいで何も食べてなくてお腹ぺこぺこなんです」「あ~、それならなんとか」「はい。ありがとうございます」
「んじゃ、開けるぜ?」ラッピングを乱暴に剥がす寸前で、思いとどまり丁寧に開ける傭兵。
「へぇ~、チョコアイスか~。珍しいな~」出てきた四つのハート形のチョコ(?)アイスの一つを摘みあげ、「んじゃ、フラン、あ~ん」フランの口に持っていく傭兵。
「え!え!あ~ん!?」「あ、わりい。嫌だったか?」「い、いえ全然!全然平気です!!ちょっと驚いただけです!!!」しょげる傭兵に対してすさまじい勢いで首を振るフラン。
「ど、どうせなら一緒に食べましょう!!」「あぁ、そうだな。じゃ、フラン、食べさせて?」「は、は、はいいぃいい!!あ、あ、あ、あ~ん!!」震える手でチョコ(?)アイスを摘みあげ、可愛く口を上げる傭兵の口元に持っていくフラン」
「はむ」「ふぁ!?ん~~!?」ガチガチのフランをからかおうとしたのか、傭兵がフランの指ごとチョコ(?)アイスを口に入れ、フランの指を愛撫する。
驚いて声を上げようと口を上げたフランにチョコ(?)アイスを放り込む傭兵。
「ん…ふ」傭兵のなま暖かく滑る舌に指を擦られ甘い声を上げる。それを見た傭兵がニンマリと嗤った時に異変が起きた。
チョコ(?)アイスが溶けたのだ。
「「!?」」

「「AMSから光が逆流する!?ギャァアアアアアアアァアァァア!!!!」」

****

「あ~、やっぱこうなったすか」
この世のものとは思えない叫び声が聞こえた直後にヤバイ感じが消えたので、戻ってきたRDが見たのは、上と下から色々と垂れ流しながら、顔色を赤やら青やら黒やらに目まぐるしく変えながらビクンビクン震える傭兵とフランの姿だった。
「はぁ~。折角のバレンタインだってのになんで俺はこんな目に」RDは溜息と共に世の不条理を嘆くと、二人を台車に載せて医務室へと向かった。




後書き
騙して悪いが普通にエロなんでな!
前回と同じネタだが今回は普通にエロがあるという、読者の想像を裏切るという二重の意味での裏切り!
これなら裏切りのスペシャリスト和製ボンバーマンの松永さんも大満足ですね!




 
メモリー3186の再生を終了します。

そう、私は消えてもあなたと一緒。
だから大丈夫。私は死んで、消えても大丈夫。

…あぁ、やっぱり無理だ。自分をごまかせない。
私は、あなたと一緒に、愛するあなたと共にいたい。

死にたくない。


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人が太る時胸は最後に太り、痩せる時は胸から痩せる
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