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第三話 『女王種討伐作戦』交渉フェイズ1
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[[TRPGログ]] #setlinebreak(on) 【ミドルフェイズ5 ~交渉2日目①~】 シーンプレイヤー:サスケ、ミーナ GM:はい、じゃあまず転移門どこにします? リュウ:サスケにおまかせ! 風間サスケ:シュピルドーゼに玉砕だ! 風間サスケ:とりあえずブリギットから紹介状を貰おう GM:それは別にアクションを必要としません。今日になればすぐにもらえます GM:本国行く? 風間サスケ:うん 風間サスケ:他って大使館か自由民ですよね GM:あとは工房。交通時間を覚悟するならファゴッツくらいなら行けます GM:あとは単騎でポザネオ島に突撃という手もないではない 風間サスケ:それは英雄すぎる… 風間サスケ:工房ってのはシュピルドーゼのですか GM:トロンメイルのですね。シュピルドーゼのもいけます 風間サスケ:まあ本国凸で GM:えーでは、シュピルドーゼ本国に行くとですね GM:ビリィッ 風間サスケ:えっ GM:サスケとミーナの目の前で先ほどまで手紙だったものが紙吹雪となって舞った。 風間サスケ:ダメダッタカー リュウ:ですかー GM:君らの目の前で破り捨てられる評議会の親書とブリギットの手紙 デュミナス:「それで、君たちは私にこんな紙切れを見せて何をして欲しいと?」 風間サスケ:「ボサネオ島奪還作戦に力を貸していただきたく」 GM:破り捨てられた手紙を灰皿に乱雑に投げ捨て懐から出したマッチで着火させると女王デュミナスは言った 風間サスケ:ひ、ひどい… GM:ちなみにデュミナスはブラックラグーンのバラライカをイメージしてください デュミナス:「そもそも、私は最初から君ら英雄の召喚自体に反対の立場だ、見たまえ、君ら英雄という兵を事前準備もなく呼び寄せた結果」 デュミナス:「極度のインフレが起き、市民生活を圧迫している。軍の兵站に今のところ影響は出ていないが、何故我々栄光あるシュピルドーゼ軍をそもそもの現況を作った評議会のケツを持つために動かさなければならない?」 風間サスケ:ぐうの音も出ない 風間サスケ:「ではボサネオ島に陣取った女王種は放置されますか?」 デュミナス:「評議会のお歴々や黄金の歌姫様におかれましては海よりも深く反省し、我々に対しての謝罪があってはじめて協力体制という言葉が出てくるのではないかね?」 風間サスケ:ぐう 風間サスケ:「まさしくその通りでござるな…」 デュミナス:「勿論、その時は君のような平英雄などではなく、最低でも三騎士が勢ぞろいで来て欲しいものだ」 リュウ:そうですね、ボザネオ島奪還に失敗し、奇声蟲の巣と化したら、もはや手がつけられないでしょうね リュウ:今しかないんだよな。対抗できるのは GM:デュミナスは手紙を焼き捨てたマッチの火で高そうな葉巻に火をつけると口にくわえる デュミナス:「勿論。我々とて奇声蟲は脅威だ、女王種も排除せねばならん。だが、大切なのはまず筋道だ」 風間サスケ:「なるほど、あなた方にも体面がある。評議会に顎で使われたなどと言われたくはないでござろうな」 GM:「クックックッ。いやいや、小僧。そういう意味ではない。暗君に私の兵の命を預けることは出来ない、という事だ。ましてや軍役も経験していない文官上がりの十二賢者の老害共や、持ち上げられただけで編隊の士気もろくに取れない小僧には特に、な」 リュウ:なんか今日、神経逆撫でしかされてない気がする 風間サスケ:多分面倒な交渉先から突っ込んでるせい 風間サスケ:軍師どこなの… GM:トロンメイルでまさか失敗するたぁ、このはっぱさぁまぁの目をもってしてもぉわからねぇぇぇぇっ! リュウ:ダイスは信用してはいけないからね 風間サスケ:「無能に船頭をまかせるのも呉越同舟も勘弁願いたいものでござるからなぁ…」 デュミナス:「そう言う事だ、出直してもう少しまともに話せる奴を連れてこい」 風間サスケ:「最後に一つだけお聞きしたい」 風間サスケ:「評議会がしくじった場合、状況を収拾する目処はお有りで?」 ミーナ:「ちょっと!女王だと思って黙って聞いてたら失礼三昧!私たちは……」 デュミナス:「私たちはぁ?……」 GM:堪忍袋の緒が切れたといわんばかりの姿勢でデュミナスに食って掛かろうとしたミーナの鼻面にどこからともなく表れたマスケット銃が突き付けられる 風間サスケ:「ミーナ殿!」 デュミナス:「勘違いするなよ小娘。私はお前たちつかいっぱしりの話を『聞いてやっている』んだ、立場を弁えろ」 リュウ:というかこいつマスケット扱えるのか 風間サスケ:緋色の翼のにそこまでネームバリューあるのかな… リュウ:ないんじゃないかな() 風間サスケ:ですよねー GM:いや、そこそこある。が、この人が聞く気がないだけ GM:各地に行っても無下にされないのは サスケとミーナの肩書=トロンメイルの影響力があるから 風間サスケ:評議会にごめんなさいレター書いて貰わないと… デュミナス:「そして小僧。我がシュピルドーゼ軍をなめるな。貴様ら英雄が操縦する絶対奏甲の兵器としての有用性は認めてやろう」 リュウ:それだけの戦力があるなら英雄抜きで奇声蟲滅ぼしてくださいよw デュミナス:「だが、それはあくまで指揮、統率された上で運用された場合での話だ」 デュミナス:「もう一度言ってやる。私の兵を貴様らの指揮下に入れるつもりは無い」 デュミナス:「奇声蟲を駆逐したいならば貴様らこそ我々シュピルドーゼの軍門に下れ」 デュミナス:「以上だ。帰っていいぞ」 GM:デュミナスは太く笑うとマスケット銃を下げる 風間サスケ:「これ以上は無駄のようでござるな。ミーナ殿帰りましょう」 ミーナ:「そんなだから……」 デュミナス:「あ˝?……驚いたな。まだ口答えする元気があったか」 風間サスケ:バーカ滅びろ商店街! ミーナ:「そんなことばかり言っているから英雄と歌姫がいつまでたっても手を取り合えないのよ!」 ミーナ:「ブリギットだって家を飛び出して!なんでなの?この国の人たち皆そんな野蛮な武器ばかり構えて!」 デュミナス:「当然だ」 ミーナ:「え?」 デュミナス:「我々は『軍人』だからな」 【ミドルフェイズ5 ~交渉2日目①~】 シーンプレイヤー:リュウ GM:はい、リュウさんの版です リュウ:わーい手番だ リュウ:どうしようか…… GM:リュウさんが行って無いのは徒歩圏内だとシュピルドーゼ本国、自由民 くらいですかね 風間サスケ:この結果って共有できませんよね GM:今の会話内容は流石にね。まぁ、共有したいなら、あとで心配になってついてきたくらいなら会話内容が一部聞こえたでもいいですよ 風間サスケ:ですよねー リュウ:割りとどうしたらいいんだろうなー 風間サスケ:調べ物か一緒に来てたことにするかって感じでしょうか リュウ:一緒に行ってもな、相手側を納得させるってどうしたらいんだろう 風間サスケ:向こうが納得する指揮官を用意するか、指揮権投げつけるかなぁ GM:ぶっちゃけた話をすると彼女をチェスで負かせば納得してくれます 風間サスケ:えっ リュウ:えっ(判定か何か GM:ちなみにダイスの判定有り。ようは、彼女を納得させる実力をみせればいいわけです。指揮官としての、ね リュウ:出ますかぁ! リュウ:やってやんよ! 風間サスケ:スキル的にはどれなんです? 風間サスケ:あのいけ好かないイケメンババアの鼻を明かしてくれー! GM:スキルは推理ですね リュウ:5あるな! GM:さらにレベル1につき+10のブーストがつきますから、リュウさんの場合 GM:45点のブーストですね 風間サスケ:基準値しだいだけど結構分がありそうだ GM:で、30スタートなので、目標値は75ですね リュウ:4/1か,やるしかねぇ! GM:まぁ、リトライ出来るのであまり気張らずw GM:では行動方針を 風間サスケ:引き下がろうとしたところでバーンってやつかな リュウ:シュピルドーゼへ! デュミナス:「当然だ。我々は『軍人』だからな」 リュウ:といったところでドアをノックする音 デュミナス:「誰だ?」 リュウ:多分誰か付添いると思うんですけど GM:ちなみにイーディスは今回は連れてきてます?シュピルドーゼに来る分には嫌がりませんけど リュウ:うむ……一人で 歌姫A:「評議会の視察団の追加という事で……」 デュミナス:「話なら今終わった、もう話すことは無い。お引き取り願え」 歌姫A:「と、言う事ですが……どうしますか?」 リュウ:「本命は私ですので。失礼させていただきます」 GM:ドアを開けて入ってきたリュウの姿を見てデュミナスが目を細める 風間サスケ:「リュウ殿!何故ここに!?」 デュミナス:「なんだいなんだい、三騎士様のお出ましか。最初からこんなつかいっぱしりではなくあんたが来れば話が早かったのに、遠回しなことだ」 リュウ:「お初にお目にかかります女王陛下。少々用事がありまして、先にこの二人を出させていただいた次第です」 デュミナス:「そうか。だが、話は変わらん。貴様ら素人の下につくつもりは無い。評議会の老害にはお前たちが指揮下に加わるなら考えてやると伝えろ」 リュウ:「素人?ご冗談を」 デュミナス:「虚勢を張るな。軍役の経験があるわけでもあるまい?」 リュウ:「ええ、ありませんとも。私は狩人でしたので」 デュミナス:「話にならんな。それでどうやって指揮を執る。兵の命を背負う」 リュウ:「英雄、歌姫の生命、すでに背負っております。指揮とて同じことです」 GM:まぁ、この人言葉がきついのと話を聞かない事、英雄に対しての偏見があるという事を除けばようは「素人の下に入って自分が死ぬのも部下が死ぬのもごめんだ」っていう事を言ってるだけなので リュウ:「素人であろうと、やらねばならないのです。私にはその責務がある」 デュミナス:「いいや。我々専門家がいるのだ、専門家に任せればいい」 デュミナス:「何も素人のお前たちが指揮を執る意味はない」 リュウ:「では、私の指揮能力に不満があると?」 デュミナス:「そう言う事だ」 リュウ:「そういうことであれば、実践で証明してみせましょう」 デュミナス:「証明?」 リュウ:「チェス、そちらもご存知ですね?」 デュミナス:「なめられたものだな、ボードゲームと戦場を同列に扱うとは」 デュミナス:「用事とはそのチェスボードの買い出しかね?」 リュウ:「どちらも戦場です。戦場をただのボードゲームと侮るのですか」 GM:デュミナスがリュウがわきに抱えたチェスを指さす リュウ:買ってきてたのか(困惑 風間サスケ:こんなこともあろうかと デュミナス:「いいだろう。挑戦を受けてやろう。世界一物騒なチェスゲームだ」 リュウ:「感謝致します」 デュミナス:「構わんよ。その代りお代はいただく。そうだな……そこの歌姫」 ミーナ:「えっ?私?」 リュウ:あっこれは…… デュミナス:「そうだ、お前だ。お前、こいつが負けたら今晩相手をしろ」 GM:ミーナの顔が瞬間的に真っ赤になる ミーナ:「なっ、なななななななななっ」 風間サスケ:「ちょっと待つでござるよ!?」 リュウ:「安心してくれ、二人共」 リュウ:「私は負けない」 デュミナス:「安心しろ、歌姫の力を奪うようなことはしない。一晩たっぷり可愛がってやるだけさ」 風間サスケ:「しかと耳にしたでござるからな」 デュミナス:「ああ、約束しよう」 ミーナ:「ちょっと、勝手に決めないでよ!」 風間サスケ:25%かー デュミナス:「やめるのか?私はどちらでもかまわないぞ?」 ミーナ:「ぐっ……わかった。その代り私も条件があるわ」 デュミナス:「条件?」 ミーナ:「リュウさんが勝ったら、私の親友に……ブリギットに謝りなさい!!」 風間サスケ:「うむ、リュウ殿は負けないと言いきったでござる。拙者はそれを信頼したい。わざわざ一人で来た理由とかはしらない」 デュミナス:「くっ……はははははははははっ!!これは傑作だ。おい、お前。こんな青二才を使節に使うとか正気かね。いや、私は嫌いじゃないが」 リュウ:「まぁまぁ、積もる話は勝負してからに致しましょう」 GM:腹を抱えて笑い出すデュミナス。嘲笑が多分に入っていたもの、それはデュミナスが今日初めて見せた笑顔だった。 デュミナス:「……んっ……そうだな。さて、では改めて始めよう。この世界の命運と、少女の(精神的)貞操がかかったチェスゲームを」 GM:では、リュウさんどうぞ リュウ:1d100=<75 行くぜ! DiceBot : (1D100<=75) → 17 → 成功 風間サスケ:やったー!!! リュウ:ふっ 風間サスケ:リュウサンカッコイイー! GM:~30分後~ GM:カツンッ リュウ:「ーーチェック」 GM:リュウが盤面に進めたポーンが黒のキングを追い詰める デュミナス:「なんだと……いや……ぐっ……」 ミーナ:「勝ったの?ねぇ、勝ったの?」(顔を蒼白にしながらうろうろしつつ) 風間サスケ:「勝ったな…」 デュミナス:「……リザイン(投了)だ」 デュミナス:「素直に負けを認めよう。このキングに目はない」 リュウ:「試合を受けていただき、ありがとうございました」 デュミナス:「なに。構わんさ。こちらも共闘するのならば相手の実力は知る必要がある」 デュミナス:「さて、約束だったな。シュピルドーゼ軍の派兵に同意しよう」 リュウ:「感謝致します」 風間サスケ:「こんなにあっさりと…これが発言力の違い…」 デュミナス:「陸軍は転移門と陸路で運べばいいだろうが海軍は到着にしばらくかかるだろう。何しろ大陸の裏側だ」 デュミナス:「牙の海に駐留中の海軍を向かわせたとしてまぁ、ざっと4日……ギリギリだが何とかなるだろう」 GM:はい、ここで一つネタバラし GM:今デュミナスも説明しましたが、作戦の戦場になるポザネオ島は大陸を挟んで裏側。船は大量の物資を移送できますが、移動に時間がかかるので GM:実は2日目までに説得を負えないと、シュピルドーゼ軍の中の海軍は実は作戦当日には間に合わなかったのです GM:ゆえに、シュピルドーゼを最初に説得して攻め落とすのは最適解だったりします。ご慧眼でした リュウ:すごーい! デュミナス:「軍艦10隻、大型船15隻、リーゼ級15機、シュヴァルベ2機、シャルラッハロート5機、確かにお届けしよう」 風間サスケ:そんなに リュウ:「全ての者を背負わせていただきます」 GM:3日以降だと船がなくなるので半分になりました デュミナス:「よろしく頼む。無駄死にはさせたくない」 リュウ:「承知しています…!」 風間サスケ:「(しかし拙者の胃を痛めた交渉とはなんだったのか…)」 GM:デュミナスがタバコを口から外して灰皿に片付けたのち、リュウに手を差し出す リュウ:此方も手を差し出します 風間サスケ:力が…!面倒毎をすっとばせる権力が欲しい! GM:自分の存在意義に首をかしげるサスケをしり目にガッチリと握手する両者。 GM:後に、黒王条約と言われるこの条約の締結がアーカイアの歴史に与えた影響は決して少なくはない GM:リュウがかなりの権力者だけどそれを出来ない辺りお察し GM:クロイツという武力でしたがわせるとかなら出来るかもしれない 風間サスケ:自由民の新型が元がプルパなのにかなりの性能に見えたでござるよーと何気なく伝えておこう 風間サスケ:覇王すぎるぜ リュウ:ぶっそうだなぁ GM:残る日数は4日。残る国家は ヴァッサマイン、トロンメイル、ファゴッツ、ハルフェア 風間サスケ:一番面倒なところは抑えたぞと思ったがペールゼン商会絶対ヤバイよね GM:組織は 自由民、現世騎士団。さぁ、一日一つ口説けば行ける算段! 風間サスケ:無茶言うなよ!? リュウ:ヴァッサマインは、こちらがやりましょう リュウ:トロンメルは任せます GM:ついでにゼクストをどうするかというお話も残ってます 風間サスケ:三騎士は大変でござるなー 風間サスケ:あれ…?自力じゃ今回ブリギットに無駄な手紙書いて貰うしかやってない… GM:あら本当w GM:あ、でも自由民の本拠地に乗り込む快挙を遂げましたよ GM:まぁ、クリティカルしたのミ—ナですが 風間サスケ:ぐえー! リュウ:悲しいんサスケェ 風間サスケ:英雄の罪は歌姫の罪! GM:でもクリティカルだしたのでキューレヘルト出てきましたし GM:あれ、通常だと「私たちにも奥の手がありますから」でごまかされて姿を確認できない予定だったんですよ 風間サスケ:おー! リュウ:そろそろイーディスに聞く時が来たのかもしれない、事件について……! GM:イーディスは答えません。彼女が知られることを一番恐れていることなので リュウ:やっぱそうかぁ 風間サスケ:えっ!イーディスに恫喝判定を!? GM:好感度が劇的に下がりますねぇ リュウ:そこまでするぐらいなら聞く事をやめるのがリュウです GM:でしょうね! GM:イーディスとリュウ、ミーナとサスケがどうなるのか、それはこれから先の展開次第。ハッピーエンドを迎えられることを心より願っとります 【ミドルフェイズ5 ~相談中~】 GM:さて、では前回の続きから。二日目、君たちは午前中にシュピルドーゼ本国に殴り込みをかけ、国家元首デュミナスを説き伏せるところに成功したところからだ GM:2日目の午後の行動が残っているわけだけれど、さぁどうする? リュウ:うーん、行く宛はないなぁ サスケ:自由民に顔を出すかどうかかな サスケ:ふむふむ リュウ:こちらは様子見でー GM:トロンメイルへ帰ることは幻糸門が開いたままなので問題なくできる GM:一応行動方針としてGMが提示できるものは以下の通り GM:1.トロンメイルへ戻り評議会orトロンメイル本国と交渉 GM:2.シュピルドーゼで自由民へ向かい交渉 GM:3.シュピルドーゼからの渡航船でハルフェアに渡り交渉 リュウ:評議会があったかぁ・・・ サスケ:あー、そうだったトロンメイルは自分が行かないと… GM:まぁ、評議会とヴァッサマインは初日の会議の通り、全面協力の構えを取っているので、交渉というよりはこの二つに関しては追加情報を引き出す、といった感じですか リュウ:追加情報 GM:あ、トロンメイルには現世騎士団も来ているのでそちらとの交渉も可能です サスケ:わぁい海千山千の妖怪達がよりどりみどりだぁ リュウ:現世騎士団はおまかせ リュウ:評議会に行ってみようかな サスケ:じゃあ現世騎士団行きますか… リュウ:行ってもいいし、行かなくてもいいっていう話し サスケ:じゃあ今回はトロンメイル行きで GM:わかりました。では、行動方針は GM:リュウ:評議会 サスケ:トロンメイル本国 GM:で、よろしいですか? 風間サスケ:はい リュウ:はい GM:了解しました。では、二日目後半、サスケチームから 【ミドルフェイズ5 ~交渉2日目②~】 シーンプレイヤー:サスケ、ミーナ ゼロッテ:「あら、どうしたのお二人とも。今はポザネオ島奪還作戦の準備で忙しいのではなくて?」 風間サスケ:「ええ、今もそのためにここにいるのでござるよ。」 GM:執務室で昼食をとっていたゼロッテは、係りの者に通された君達の事を見るといぶかしむように首を傾げた ミーナ:「単刀直入に聞きます。評議会の使節として来た英雄の依頼を断ったのはなぜですか?」 風間サスケ:「そういうことでござる」 ゼロッテ:「そのことね……取りあえず座ったら?あなたたちも何か食べますか?用意させますよ」 GM:ゼロッテは手に持っていたワイングラスを机に置くと、二人に椅子を勧めてくる 風間サスケ:「では遠慮無くいただきましょう」 風間サスケ:ミーナに椅子を引きつつ自分も座ろう GM:余談だが、メニューはほうれんそうのキッシュ、鶏の手羽先、タラトゥイーユ、サラダとなっている 風間サスケ:急に来たのにありがたい… GM:特に贅を尽くしたものではないし、君達も普通に食べているメニューと大差はないが、先日のパン一切れを盗んだ少女の一件を含めた食料不足に対して、このメニューをどうとるかは、サスケ次第だ 風間サスケ:感情的には納得しがたいけど、国家元首が節食したところで根本的解決にならないしなぁともやもや ゼロッテ:「うちの厨房のシェフは腕がいいの。気に入ってくれるといいのだけれど」 ミーナ:「……いただきます……あ、美味しい……」 ゼロッテ:「ふふっ」 風間サスケ:「かたじけない。良いものをそろえているのでござるなぁ」 GM:仏頂面で料理を口に運んだミーナとサスケがこぼした感想にゼロッテが微笑む ミーナ:「ええ、丁寧に作られた料理なのがよくわかります。……何故、彼にこれと同じ気配りをしていただけなかったのですか?」 ミーナ:「今が非常事態な事は、ゼロッテ様にはお分かりの筈です」 風間サスケ:「リュウ殿は少々無愛想なところはあるでござるが、立派な方であったと思うのですが…」 ゼロッテ:「そうね。そういった意味で、私は愚かな選択をしたのかもしれません。勿論、彼にもなんら罪はありません」 ミーナ:「では何故?」 ゼロッテ:「【クラリス劇場の惨劇】聞いたことがあるわね?」 ミーナ:「……ッ!……5年前のあの事件ですか」 風間サスケ:「いえ、寡聞にして存じておりません…」 ミーナ:「でも、あれは英雄召喚の前の事件です!リュウさんに何かあるはずが……」 ゼロッテ:「そう。彼にはありません。『彼』には……ほら、隣のパートナーが話についていけなくて困っているわよ、説明してあげたらどうです?」 風間サスケ:「ミーナ殿、お手数ですが解説をお願いするのでござるよ」 ミーナ:「……5年前に起きたクーデター事件の事よ。死者数300人。トロンメイル最大の劇場、クラリスの落成式を黄金の歌姫様が視察に来た時に、シュピルドーゼの一部の過激派が議事堂を絶対奏甲で強襲したの」 風間サスケ:「なんと…」 ミーナ:「絶対奏甲は歌姫には使えない。農作業みたいなゆっくりとした単純動作ならともかく戦闘には。そんな考えもあったんでしょうね。トロンメイル側の内通者の手引きで厳戒態勢の筈のエタファに絶対奏甲を持ち込まれてしまった上、防衛隊は改良型の絶対奏甲によって防衛線が瓦解」 ミーナ:「たった3機の歌姫戦闘用絶対奏甲によって市街地は蹂躙され、多数の被害者がでたわ。最終的に評議会側が迎撃して制圧には成功したけど、襲撃者は3人ともその場で自殺」 ミーナ:「部品、搭乗者の遺体から所属こそわかったものの、当然シュピルドーゼはこの件への関与を否定。シュピルドーゼ本国は今でもクーデター首謀者の洗い出しで軍内部は魔女狩りみたいな状態出そうよ」 事件の規模が大きすぎるからだろうか、話が進むごとに最初は興奮気味だったミーナは平静を取り戻し、どこか他人事のように、彼岸の火事を見つめるように淡々と語りを続ける。 そのミーナの姿は生来の整った顔のせいだろうか、どこか精巧なビスクドールのような印象を見る者に与える。 だからだろうか、サスケは……いや、話しているミーナ本人さえも『歌姫が運用する絶対奏甲』という、つい前日に聞いたキーワードを聞き逃してしまったのは。 ミーナ:「当然、迎賓側のトロンメイルの面目は丸つぶれ。外交的にも、様々な面で各国に溝を開けられることになったわ」 ミーナ:「当然よね、黄金の歌姫様が居ない限り私たちは子供が作れない。アーカイアの生命線が途切れそうになったんだもの」 風間サスケ:「なるほど…痛ましい話でござる。だがそれとリュウ殿に何の関係が……?」 ゼロッテ:「これ以上は機密にかかわります。あなた達には話せません。ですが、彼にも決して無関係な事ではないのです」 ミーナ:「なんです?さっきから『彼には』って、それじゃまるで……」 GM:ミーナがふと我に返ったように一瞬口ごもる。思考が像を結び、物事は彼岸から当事者へとシフトする。それと同時、ミーナの顔からサッと血の気が引いた ミーナ:「まさか、イーディスさんですか?……彼女が何か」 ゼロッテ:「………」 GM:ゼロッテが無言でミーナを見返す ミーナ:「そうなんですね!答えてください!」 ゼロッテ:「……ミランダ、お二人が帰られるわ。案内を」 ミーナ:「ゼロッテ様!」 風間サスケ:「ミーナ殿、引き時でござるよ…」 ゼロッテ:「ミーナ、あなたの真正直なところ、私は嫌いではありません。ですが、いつでも『ひらけごま』で開く扉ばかりではないという事を覚える必要がありますね」 ミーナ:「だってサスケ!こんな事って!」 風間サスケ:「向こうには向こうの事情があるのでござろう。それにおそらくこれはリュウ殿とイーディス殿の二人が乗り越えるべき問題に思えるのですよ」 ゼロッテ:「……トロンメイル軍は出しましょう。マリーエングランツ5機。これが妥協点です。サスケさん、彼女の事、お願いしますね」 風間サスケ:「ご助力かたじけないでござる。さあ、ミーナ殿今日の所は戻りましょう。 風間サスケ:」 ミーナ:「そんな事で納得なんて出来るわけ……ちょっ、離しさないよサスケ!ちょっと、こんなことして後で酷いからね!」 風間サスケ:ずるずると優しく引っ張っていこう GM:サスケに半ば抱えられるようにミーナが執務室から出ていくのを見送るゼロッテ GM:その背後、執務室に備え付けられた窓からはいまだ修理中の大劇場がその姿を夕日に赤く照らしているのだった 【ミドルフェイズ5 ~交渉2日目②~】 シーンプレイヤー:リュウ GM:リュウ、君はシュピルドーゼから帰ってきて今評議会に報告をしに来ている GM:前回来たときはトロンメイルとの交渉失敗の報告をしたところ十二賢者側の何人かがヒステリーを起こして GM:「評議会の権威をなんだと思っている!」とか「賊軍として排除するべきだ!」とか、思い思いに叫び倒す会になってしまい GM:まともな報告をあげられなかったという顛末があったが、まぁ、今回は大丈夫だろう サスケ:評議会はさぁ… GM:リュウとしてはそれよりも今日も体調不良を訴えてトロンメイルに残ったイーディスの方が気になるといったところだろうか GM:そんな色々な思いを抱えたまま、臨時閣議室へとたどり着いたところからシーンは始まる リュウ:「失礼します」 GM:リュウがドアをノックして閣議室のドアを開けると、そこには十二賢者と、その前に立たされたイーディス、及び赤銅の歌姫が居るのが見える リュウ:「廿楽リュウ、シュピルトーゼよりただいま戻りました」(なぜイーディスがここに? 十二賢者A:「よろしい、二人の意見は確認した。熟考して対応を協議……おや、リュウ殿お戻りになられたか。どうでしたかな?シュピルドーゼの軍人どもは」 十二賢者D:「トロンメイルとの交渉の失敗の穴埋めは出来ましたかな?」 リュウ:「協力を取り付けることができました。心強い仲間となることでしょう」 十二賢者B:「それは重畳。しかし、残念な事によくない知らせがあるのです。赤銅殿、先程の報告を」 赤銅の歌姫:「はい、では繰り返しになりますが」 GM:十二賢者に促された赤銅の歌姫が中央の壇上に上がるのと同時にイーディスがリュウのところに歩み寄ってきて資料を受け渡す イーディス:「リュウ様、お疲れ様です。早速ですがこちらの資料を」 リュウ:「ああ、ありがとう」資料をさっと読む 赤銅の歌姫:「お手元の資料、7ページ目を参照ください。これは、先日ポザネオ島撤退戦の際に大破したシャルラッハロートのブラックボックスから回数した駆動データと破損部位のデータです」 リュウ:「(撤退戦に使用されたシャルラッハロートのデータか。なぜこのデータが?)」 赤銅の歌姫:「ごらんの通り、主な破損部位は装甲外延部、特に重度の損傷は腕部に集中しています」 赤銅の歌姫:「続いて、4ページ目、こちらは通常のシャルラッハロートの戦闘後の破損データです。機体全体に対して破損が拡散、損傷は脚部に集中しているのがわかります」 リュウ:「……何?」 リュウ:「奇声蟲が、絶対奏甲の腕部を集中して狙って攻撃してきたというのか?」 赤銅の歌姫:「いいえ、リュウくん。それは違うわ」 赤銅の歌姫:「説明を続けます。4ページ目の脚部の破損。これは機体の自重を支え、且つ衝撃を吸収する二脚型の典型的な破損、及び消耗パターンに合致しますが」 赤銅の歌姫:「対して7ページ目の破損、これは脚部の破損を上回っています。が、この破損の特徴の最たるものは外装の破損ではなく内部の構造体の破損であるという一点に尽きます」 赤銅の歌姫:「内部の部品の破損状態に対して、異常なまでにきれいな外装。これは無理な圧力をかけられた場合の機械の破損の典型的な形です」 赤銅の歌姫:「続いて、8ページ目、同機体が運用した突撃槍の写真がこれです」 GM:リュウがページをめくるとそこには先端がいびつに曲がった突撃槍が映し出されている リュウ:「これは・・・?」 赤銅の歌姫:「シャルラッハロートの突撃槍です。貴族種や重量型の絶対奏甲の装甲を貫くだけの火力を持つアーク装備を除けば、現在アーカイアに存在する武器の中で最強の近接武器になります」 赤銅の歌姫:「しかし、ごらんの通り、大きくゆがんでしまっている。こちらにも特徴的な部位があります」 赤銅の歌姫:「先端をご覧ください、するどく尖ったままな事が確認できます」 赤銅の歌姫:「槍と言っても金属です。突撃の重量をかけて使えば歪みが発生します。先端はつぶれるでしょう」 赤銅の歌姫:「つまり、これは……」 十二賢者A:「赤銅殿」 赤銅の歌姫:「はい」 十二賢者A:「それは既に聞いた。リュウ殿も困惑されいらっしゃる。結論を先に説明されるよう」 赤銅の歌姫:「わかりました。じゃあリュウくん。結論を言うわね。恐らく、敵……女王種には一切の武器が通じません」 風間サスケ:ダメだぁ…お仕舞いだぁ… リュウ:「武器が通じない?」 赤銅の歌姫:「そう。このシャルラッハロートの状態と生存者の説明を聞く限り、女王種は何がしかの幻糸を媒介にしたフィールド、力場、そういったものを展開する力を持っているわ」 サスケ:まずはプライマルアーマーを減衰させるんだ! GM:そうですね、プレイヤー的にはPAとかATフィールド的なのをイメージしていただければいいかと。 GM:「この幻糸の力場が金属、非金属を問わず、接近する物体を全て弾いてしまうの」 GM:「ゆえに、どんな大質量の物体をぶつけようと----」 GM:その、淡々とした赤銅の歌姫の説明を聞きながら 赤銅の歌姫:「どんな大火力の火砲だろうと-----」 GM:ふと、リュウの頭の中に蒼い、あの林の中に置き去りにしてきた蒼い絶対奏甲がひらめく リュウ:考えは見透かされているようで 赤銅の歌姫:「女王種の外殻には傷一つつけられない」 リュウ:懸念としては、イーディスだが・・・ GM:リュウの脳内で繰り返される貴族種との戦闘のワンシーン。 GM:貴族種の爆発的な突撃を真正面から受け止めるゼクストの目の前に青白く輝く障壁が形成される 赤銅の歌姫:「これをどうにかしない限り、私たちに勝ち目はないわ」 リュウ:「・・・どうにかする手段はないのか?」 赤銅の歌姫:「そこで、前回あなた達の遠征先で出会った奇声蟲が特殊なタイプだったって報告書にあったから」 赤銅の歌姫:「イーディスに来てもらっていたのよ」 GM:赤銅の歌姫がイーディスに向かってウインクをする イーディス:「残念ながら、私たちの戦闘相手は対空迎撃型と申しましょうか、これとはタイプが違います。むしろこれは……」 GM:イーディスがリュウの表情をうかがうように視線を向ける リュウ:「・・・」無言で頷く GM -> リュウ:それはクロイツをばらしていいということでしょうか? リュウ -> GM:そう、です GM -> リュウ:ファイナルアンサー? リュウ -> GM:ファイナル・アンサー イーディス:「これは、むしろ私達がヴァッサマイン北部で発見した絶対奏甲の特性に近いものがあります」 十二賢者B:「発見した絶対奏甲?そんな情報は報告書になかったが」 イーディス:「申し訳ありません。戦時下では影響力が大きすぎると思い、私の一存で人目につかない場所で保管してあります」 リュウ:唇を噛み締める イーディス:「銘はクロイツ・ゼクスト。顎座の星芒奏甲かと思われます」 GM:一挙に喧騒に包まれる議事堂 GM:「何故隠していた」とか「いや、当然の判断だ。それならば下手な英雄に持ち逃げされる可能性もない」「これこそ母姫様のお導き」など一気に騒がしくなる 十二賢者A:「静粛に……評議会に対し情報の隠匿を行ったイーディスの処分は追って議論するとして。赤銅殿、どう思われますか?」 赤銅の歌姫:「話だけではなんとも。直接触ってみない事にはなんとも言えませんね」 十二賢者A:「で、あろうな。では明日の幻糸門はヴァッサマインへと接続。該当の機体を確認する事とする」 十二賢者A:「イーディスは機体の場所を報告の上、追って処分があるまで自室で謹慎とする」 イーディス:「……はい、拝命します」 十二賢者A:「では、本日はこれにて閉廷とする」 十二賢者A:十二賢者筆頭、アダマーズの声で議事堂から人が出ていく、あるものは冷たい目でイーディスを見ながら、あるものは星芒奏甲の発見に目を輝かせながら 赤銅の歌姫:「よくやったわ、お疲れ様。イーディス」 GM:赤銅の歌姫がイーディスとリュウの肩をポンと叩いて歩き去っていく GM:そして、議事堂にはリュウ、君とイーディスの二人が残った リュウ:「イーディス、すまない。君に全ての責を背負わせることになってしまって」 リュウ:「あの時、クロイツ・ゼクストを持ち帰っていればこんなことには」 イーディス:「いいえ、これも私が決めたことです。それに、これでよかったんです。星芒奏甲が評議会預かりになればこの戦争ももっと早く終わります」 イーディス:「あの機体が前線に出れば無駄な人死にが出る可能性ももっと減るでしょう」 リュウ:「そう、だな・・・」 イーディス:「はい。だから、これでいいんです……ふふっ、一つ肩の荷がおりました」 リュウ:「ふふっ、イーディスの笑顔を久しぶりに見た気がするよ」 リュウ:「(覚悟を決める時が来てしまったか・・・)」 イーディス:「そうでしょうか?はぁ、緊張して疲れました。今日の夕飯はなににしましょうか」 GM:イーディスが心底ほっとしたように微笑む。あとになって考えてみれば、この日が、ある意味ですべての転換点だったのかもしれない GM:では、二日目終了です
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[[TRPGログ]] #setlinebreak(on) 【ミドルフェイズ5 ~交渉2日目①~】 シーンプレイヤー:サスケ、ミーナ GM:はい、じゃあまず転移門どこにします? リュウ:サスケにおまかせ! 風間サスケ:シュピルドーゼに玉砕だ! 風間サスケ:とりあえずブリギットから紹介状を貰おう GM:それは別にアクションを必要としません。今日になればすぐにもらえます GM:本国行く? 風間サスケ:うん 風間サスケ:他って大使館か自由民ですよね GM:あとは工房。交通時間を覚悟するならファゴッツくらいなら行けます GM:あとは単騎でポザネオ島に突撃という手もないではない 風間サスケ:それは英雄すぎる… 風間サスケ:工房ってのはシュピルドーゼのですか GM:トロンメイルのですね。シュピルドーゼのもいけます 風間サスケ:まあ本国凸で GM:えーでは、シュピルドーゼ本国に行くとですね GM:ビリィッ 風間サスケ:えっ GM:サスケとミーナの目の前で先ほどまで手紙だったものが紙吹雪となって舞った。 風間サスケ:ダメダッタカー リュウ:ですかー GM:君らの目の前で破り捨てられる評議会の親書とブリギットの手紙 デュミナス:「それで、君たちは私にこんな紙切れを見せて何をして欲しいと?」 風間サスケ:「ボサネオ島奪還作戦に力を貸していただきたく」 GM:破り捨てられた手紙を灰皿に乱雑に投げ捨て懐から出したマッチで着火させると女王デュミナスは言った 風間サスケ:ひ、ひどい… GM:ちなみにデュミナスはブラックラグーンのバラライカをイメージしてください デュミナス:「そもそも、私は最初から君ら英雄の召喚自体に反対の立場だ、見たまえ、君ら英雄という兵を事前準備もなく呼び寄せた結果」 デュミナス:「極度のインフレが起き、市民生活を圧迫している。軍の兵站に今のところ影響は出ていないが、何故我々栄光あるシュピルドーゼ軍をそもそもの現況を作った評議会のケツを持つために動かさなければならない?」 風間サスケ:ぐうの音も出ない 風間サスケ:「ではボサネオ島に陣取った女王種は放置されますか?」 デュミナス:「評議会のお歴々や黄金の歌姫様におかれましては海よりも深く反省し、我々に対しての謝罪があってはじめて協力体制という言葉が出てくるのではないかね?」 風間サスケ:ぐう 風間サスケ:「まさしくその通りでござるな…」 デュミナス:「勿論、その時は君のような平英雄などではなく、最低でも三騎士が勢ぞろいで来て欲しいものだ」 リュウ:そうですね、ボザネオ島奪還に失敗し、奇声蟲の巣と化したら、もはや手がつけられないでしょうね リュウ:今しかないんだよな。対抗できるのは GM:デュミナスは手紙を焼き捨てたマッチの火で高そうな葉巻に火をつけると口にくわえる デュミナス:「勿論。我々とて奇声蟲は脅威だ、女王種も排除せねばならん。だが、大切なのはまず筋道だ」 風間サスケ:「なるほど、あなた方にも体面がある。評議会に顎で使われたなどと言われたくはないでござろうな」 GM:「クックックッ。いやいや、小僧。そういう意味ではない。暗君に私の兵の命を預けることは出来ない、という事だ。ましてや軍役も経験していない文官上がりの十二賢者の老害共や、持ち上げられただけで編隊の士気もろくに取れない小僧には特に、な」 リュウ:なんか今日、神経逆撫でしかされてない気がする 風間サスケ:多分面倒な交渉先から突っ込んでるせい 風間サスケ:軍師どこなの… GM:トロンメイルでまさか失敗するたぁ、このはっぱさぁまぁの目をもってしてもぉわからねぇぇぇぇっ! リュウ:ダイスは信用してはいけないからね 風間サスケ:「無能に船頭をまかせるのも呉越同舟も勘弁願いたいものでござるからなぁ…」 デュミナス:「そう言う事だ、出直してもう少しまともに話せる奴を連れてこい」 風間サスケ:「最後に一つだけお聞きしたい」 風間サスケ:「評議会がしくじった場合、状況を収拾する目処はお有りで?」 ミーナ:「ちょっと!女王だと思って黙って聞いてたら失礼三昧!私たちは……」 デュミナス:「私たちはぁ?……」 GM:堪忍袋の緒が切れたといわんばかりの姿勢でデュミナスに食って掛かろうとしたミーナの鼻面にどこからともなく表れたマスケット銃が突き付けられる 風間サスケ:「ミーナ殿!」 デュミナス:「勘違いするなよ小娘。私はお前たちつかいっぱしりの話を『聞いてやっている』んだ、立場を弁えろ」 リュウ:というかこいつマスケット扱えるのか 風間サスケ:緋色の翼のにそこまでネームバリューあるのかな… リュウ:ないんじゃないかな() 風間サスケ:ですよねー GM:いや、そこそこある。が、この人が聞く気がないだけ GM:各地に行っても無下にされないのは サスケとミーナの肩書=トロンメイルの影響力があるから 風間サスケ:評議会にごめんなさいレター書いて貰わないと… デュミナス:「そして小僧。我がシュピルドーゼ軍をなめるな。貴様ら英雄が操縦する絶対奏甲の兵器としての有用性は認めてやろう」 リュウ:それだけの戦力があるなら英雄抜きで奇声蟲滅ぼしてくださいよw デュミナス:「だが、それはあくまで指揮、統率された上で運用された場合での話だ」 デュミナス:「もう一度言ってやる。私の兵を貴様らの指揮下に入れるつもりは無い」 デュミナス:「奇声蟲を駆逐したいならば貴様らこそ我々シュピルドーゼの軍門に下れ」 デュミナス:「以上だ。帰っていいぞ」 GM:デュミナスは太く笑うとマスケット銃を下げる 風間サスケ:「これ以上は無駄のようでござるな。ミーナ殿帰りましょう」 ミーナ:「そんなだから……」 デュミナス:「あ˝?……驚いたな。まだ口答えする元気があったか」 風間サスケ:バーカ滅びろ商店街! ミーナ:「そんなことばかり言っているから英雄と歌姫がいつまでたっても手を取り合えないのよ!」 ミーナ:「ブリギットだって家を飛び出して!なんでなの?この国の人たち皆そんな野蛮な武器ばかり構えて!」 デュミナス:「当然だ」 ミーナ:「え?」 デュミナス:「我々は『軍人』だからな」 【ミドルフェイズ5 ~交渉2日目①~】 シーンプレイヤー:リュウ GM:はい、リュウさんの版です リュウ:わーい手番だ リュウ:どうしようか…… GM:リュウさんが行って無いのは徒歩圏内だとシュピルドーゼ本国、自由民 くらいですかね 風間サスケ:この結果って共有できませんよね GM:今の会話内容は流石にね。まぁ、共有したいなら、あとで心配になってついてきたくらいなら会話内容が一部聞こえたでもいいですよ 風間サスケ:ですよねー リュウ:割りとどうしたらいいんだろうなー 風間サスケ:調べ物か一緒に来てたことにするかって感じでしょうか リュウ:一緒に行ってもな、相手側を納得させるってどうしたらいんだろう 風間サスケ:向こうが納得する指揮官を用意するか、指揮権投げつけるかなぁ GM:ぶっちゃけた話をすると彼女をチェスで負かせば納得してくれます 風間サスケ:えっ リュウ:えっ(判定か何か GM:ちなみにダイスの判定有り。ようは、彼女を納得させる実力をみせればいいわけです。指揮官としての、ね リュウ:出ますかぁ! リュウ:やってやんよ! 風間サスケ:スキル的にはどれなんです? 風間サスケ:あのいけ好かないイケメンババアの鼻を明かしてくれー! GM:スキルは推理ですね リュウ:5あるな! GM:さらにレベル1につき+10のブーストがつきますから、リュウさんの場合 GM:45点のブーストですね 風間サスケ:基準値しだいだけど結構分がありそうだ GM:で、30スタートなので、目標値は75ですね リュウ:4/1か,やるしかねぇ! GM:まぁ、リトライ出来るのであまり気張らずw GM:では行動方針を 風間サスケ:引き下がろうとしたところでバーンってやつかな リュウ:シュピルドーゼへ! デュミナス:「当然だ。我々は『軍人』だからな」 リュウ:といったところでドアをノックする音 デュミナス:「誰だ?」 リュウ:多分誰か付添いると思うんですけど GM:ちなみにイーディスは今回は連れてきてます?シュピルドーゼに来る分には嫌がりませんけど リュウ:うむ……一人で 歌姫A:「評議会の視察団の追加という事で……」 デュミナス:「話なら今終わった、もう話すことは無い。お引き取り願え」 歌姫A:「と、言う事ですが……どうしますか?」 リュウ:「本命は私ですので。失礼させていただきます」 GM:ドアを開けて入ってきたリュウの姿を見てデュミナスが目を細める 風間サスケ:「リュウ殿!何故ここに!?」 デュミナス:「なんだいなんだい、三騎士様のお出ましか。最初からこんなつかいっぱしりではなくあんたが来れば話が早かったのに、遠回しなことだ」 リュウ:「お初にお目にかかります女王陛下。少々用事がありまして、先にこの二人を出させていただいた次第です」 デュミナス:「そうか。だが、話は変わらん。貴様ら素人の下につくつもりは無い。評議会の老害にはお前たちが指揮下に加わるなら考えてやると伝えろ」 リュウ:「素人?ご冗談を」 デュミナス:「虚勢を張るな。軍役の経験があるわけでもあるまい?」 リュウ:「ええ、ありませんとも。私は狩人でしたので」 デュミナス:「話にならんな。それでどうやって指揮を執る。兵の命を背負う」 リュウ:「英雄、歌姫の生命、すでに背負っております。指揮とて同じことです」 GM:まぁ、この人言葉がきついのと話を聞かない事、英雄に対しての偏見があるという事を除けばようは「素人の下に入って自分が死ぬのも部下が死ぬのもごめんだ」っていう事を言ってるだけなので リュウ:「素人であろうと、やらねばならないのです。私にはその責務がある」 デュミナス:「いいや。我々専門家がいるのだ、専門家に任せればいい」 デュミナス:「何も素人のお前たちが指揮を執る意味はない」 リュウ:「では、私の指揮能力に不満があると?」 デュミナス:「そう言う事だ」 リュウ:「そういうことであれば、実践で証明してみせましょう」 デュミナス:「証明?」 リュウ:「チェス、そちらもご存知ですね?」 デュミナス:「なめられたものだな、ボードゲームと戦場を同列に扱うとは」 デュミナス:「用事とはそのチェスボードの買い出しかね?」 リュウ:「どちらも戦場です。戦場をただのボードゲームと侮るのですか」 GM:デュミナスがリュウがわきに抱えたチェスを指さす リュウ:買ってきてたのか(困惑 風間サスケ:こんなこともあろうかと デュミナス:「いいだろう。挑戦を受けてやろう。世界一物騒なチェスゲームだ」 リュウ:「感謝致します」 デュミナス:「構わんよ。その代りお代はいただく。そうだな……そこの歌姫」 ミーナ:「えっ?私?」 リュウ:あっこれは…… デュミナス:「そうだ、お前だ。お前、こいつが負けたら今晩相手をしろ」 GM:ミーナの顔が瞬間的に真っ赤になる ミーナ:「なっ、なななななななななっ」 風間サスケ:「ちょっと待つでござるよ!?」 リュウ:「安心してくれ、二人共」 リュウ:「私は負けない」 デュミナス:「安心しろ、歌姫の力を奪うようなことはしない。一晩たっぷり可愛がってやるだけさ」 風間サスケ:「しかと耳にしたでござるからな」 デュミナス:「ああ、約束しよう」 ミーナ:「ちょっと、勝手に決めないでよ!」 風間サスケ:25%かー デュミナス:「やめるのか?私はどちらでもかまわないぞ?」 ミーナ:「ぐっ……わかった。その代り私も条件があるわ」 デュミナス:「条件?」 ミーナ:「リュウさんが勝ったら、私の親友に……ブリギットに謝りなさい!!」 風間サスケ:「うむ、リュウ殿は負けないと言いきったでござる。拙者はそれを信頼したい。わざわざ一人で来た理由とかはしらない」 デュミナス:「くっ……はははははははははっ!!これは傑作だ。おい、お前。こんな青二才を使節に使うとか正気かね。いや、私は嫌いじゃないが」 リュウ:「まぁまぁ、積もる話は勝負してからに致しましょう」 GM:腹を抱えて笑い出すデュミナス。嘲笑が多分に入っていたもの、それはデュミナスが今日初めて見せた笑顔だった。 デュミナス:「……んっ……そうだな。さて、では改めて始めよう。この世界の命運と、少女の(精神的)貞操がかかったチェスゲームを」 GM:では、リュウさんどうぞ リュウ:1d100=<75 行くぜ! DiceBot : (1D100<=75) → 17 → 成功 風間サスケ:やったー!!! リュウ:ふっ 風間サスケ:リュウサンカッコイイー! GM:~30分後~ GM:カツンッ リュウ:「ーーチェック」 GM:リュウが盤面に進めたポーンが黒のキングを追い詰める デュミナス:「なんだと……いや……ぐっ……」 ミーナ:「勝ったの?ねぇ、勝ったの?」(顔を蒼白にしながらうろうろしつつ) 風間サスケ:「勝ったな…」 デュミナス:「……リザイン(投了)だ」 デュミナス:「素直に負けを認めよう。このキングに目はない」 リュウ:「試合を受けていただき、ありがとうございました」 デュミナス:「なに。構わんさ。こちらも共闘するのならば相手の実力は知る必要がある」 デュミナス:「さて、約束だったな。シュピルドーゼ軍の派兵に同意しよう」 リュウ:「感謝致します」 風間サスケ:「こんなにあっさりと…これが発言力の違い…」 デュミナス:「陸軍は転移門と陸路で運べばいいだろうが海軍は到着にしばらくかかるだろう。何しろ大陸の裏側だ」 デュミナス:「牙の海に駐留中の海軍を向かわせたとしてまぁ、ざっと4日……ギリギリだが何とかなるだろう」 GM:はい、ここで一つネタバラし GM:今デュミナスも説明しましたが、作戦の戦場になるポザネオ島は大陸を挟んで裏側。船は大量の物資を移送できますが、移動に時間がかかるので GM:実は2日目までに説得を負えないと、シュピルドーゼ軍の中の海軍は実は作戦当日には間に合わなかったのです GM:ゆえに、シュピルドーゼを最初に説得して攻め落とすのは最適解だったりします。ご慧眼でした リュウ:すごーい! デュミナス:「軍艦10隻、大型船15隻、リーゼ級15機、シュヴァルベ2機、シャルラッハロート5機、確かにお届けしよう」 風間サスケ:そんなに リュウ:「全ての者を背負わせていただきます」 GM:3日以降だと船がなくなるので半分になりました デュミナス:「よろしく頼む。無駄死にはさせたくない」 リュウ:「承知しています…!」 風間サスケ:「(しかし拙者の胃を痛めた交渉とはなんだったのか…)」 GM:デュミナスがタバコを口から外して灰皿に片付けたのち、リュウに手を差し出す リュウ:此方も手を差し出します 風間サスケ:力が…!面倒毎をすっとばせる権力が欲しい! GM:自分の存在意義に首をかしげるサスケをしり目にガッチリと握手する両者。 GM:後に、黒王条約と言われるこの条約の締結がアーカイアの歴史に与えた影響は決して少なくはない GM:リュウがかなりの権力者だけどそれを出来ない辺りお察し GM:クロイツという武力でしたがわせるとかなら出来るかもしれない 風間サスケ:自由民の新型が元がプルパなのにかなりの性能に見えたでござるよーと何気なく伝えておこう 風間サスケ:覇王すぎるぜ リュウ:ぶっそうだなぁ GM:残る日数は4日。残る国家は ヴァッサマイン、トロンメイル、ファゴッツ、ハルフェア 風間サスケ:一番面倒なところは抑えたぞと思ったがペールゼン商会絶対ヤバイよね GM:組織は 自由民、現世騎士団。さぁ、一日一つ口説けば行ける算段! 風間サスケ:無茶言うなよ!? リュウ:ヴァッサマインは、こちらがやりましょう リュウ:トロンメルは任せます GM:ついでにゼクストをどうするかというお話も残ってます 風間サスケ:三騎士は大変でござるなー 風間サスケ:あれ…?自力じゃ今回ブリギットに無駄な手紙書いて貰うしかやってない… GM:あら本当w GM:あ、でも自由民の本拠地に乗り込む快挙を遂げましたよ GM:まぁ、クリティカルしたのミ—ナですが 風間サスケ:ぐえー! リュウ:悲しいんサスケェ 風間サスケ:英雄の罪は歌姫の罪! GM:でもクリティカルだしたのでキューレヘルト出てきましたし GM:あれ、通常だと「私たちにも奥の手がありますから」でごまかされて姿を確認できない予定だったんですよ 風間サスケ:おー! リュウ:そろそろイーディスに聞く時が来たのかもしれない、事件について……! GM:イーディスは答えません。彼女が知られることを一番恐れていることなので リュウ:やっぱそうかぁ 風間サスケ:えっ!イーディスに恫喝判定を!? GM:好感度が劇的に下がりますねぇ リュウ:そこまでするぐらいなら聞く事をやめるのがリュウです GM:でしょうね! GM:イーディスとリュウ、ミーナとサスケがどうなるのか、それはこれから先の展開次第。ハッピーエンドを迎えられることを心より願っとります 【ミドルフェイズ5 ~相談中~】 GM:さて、では前回の続きから。二日目、君たちは午前中にシュピルドーゼ本国に殴り込みをかけ、国家元首デュミナスを説き伏せるところに成功したところからだ GM:2日目の午後の行動が残っているわけだけれど、さぁどうする? リュウ:うーん、行く宛はないなぁ サスケ:自由民に顔を出すかどうかかな サスケ:ふむふむ リュウ:こちらは様子見でー GM:トロンメイルへ帰ることは幻糸門が開いたままなので問題なくできる GM:一応行動方針としてGMが提示できるものは以下の通り GM:1.トロンメイルへ戻り評議会orトロンメイル本国と交渉 GM:2.シュピルドーゼで自由民へ向かい交渉 GM:3.シュピルドーゼからの渡航船でハルフェアに渡り交渉 リュウ:評議会があったかぁ・・・ サスケ:あー、そうだったトロンメイルは自分が行かないと… GM:まぁ、評議会とヴァッサマインは初日の会議の通り、全面協力の構えを取っているので、交渉というよりはこの二つに関しては追加情報を引き出す、といった感じですか リュウ:追加情報 GM:あ、トロンメイルには現世騎士団も来ているのでそちらとの交渉も可能です サスケ:わぁい海千山千の妖怪達がよりどりみどりだぁ リュウ:現世騎士団はおまかせ リュウ:評議会に行ってみようかな サスケ:じゃあ現世騎士団行きますか… リュウ:行ってもいいし、行かなくてもいいっていう話し サスケ:じゃあ今回はトロンメイル行きで GM:わかりました。では、行動方針は GM:リュウ:評議会 サスケ:トロンメイル本国 GM:で、よろしいですか? 風間サスケ:はい リュウ:はい GM:了解しました。では、二日目後半、サスケチームから 【ミドルフェイズ5 ~交渉2日目②~】 シーンプレイヤー:サスケ、ミーナ ゼロッテ:「あら、どうしたのお二人とも。今はポザネオ島奪還作戦の準備で忙しいのではなくて?」 風間サスケ:「ええ、今もそのためにここにいるのでござるよ。」 GM:執務室で昼食をとっていたゼロッテは、係りの者に通された君達の事を見るといぶかしむように首を傾げた ミーナ:「単刀直入に聞きます。評議会の使節として来た英雄の依頼を断ったのはなぜですか?」 風間サスケ:「そういうことでござる」 ゼロッテ:「そのことね……取りあえず座ったら?あなたたちも何か食べますか?用意させますよ」 GM:ゼロッテは手に持っていたワイングラスを机に置くと、二人に椅子を勧めてくる 風間サスケ:「では遠慮無くいただきましょう」 風間サスケ:ミーナに椅子を引きつつ自分も座ろう GM:余談だが、メニューはほうれんそうのキッシュ、鶏の手羽先、タラトゥイーユ、サラダとなっている 風間サスケ:急に来たのにありがたい… GM:特に贅を尽くしたものではないし、君達も普通に食べているメニューと大差はないが、先日のパン一切れを盗んだ少女の一件を含めた食料不足に対して、このメニューをどうとるかは、サスケ次第だ 風間サスケ:感情的には納得しがたいけど、国家元首が節食したところで根本的解決にならないしなぁともやもや ゼロッテ:「うちの厨房のシェフは腕がいいの。気に入ってくれるといいのだけれど」 ミーナ:「……いただきます……あ、美味しい……」 ゼロッテ:「ふふっ」 風間サスケ:「かたじけない。良いものをそろえているのでござるなぁ」 GM:仏頂面で料理を口に運んだミーナとサスケがこぼした感想にゼロッテが微笑む ミーナ:「ええ、丁寧に作られた料理なのがよくわかります。……何故、彼にこれと同じ気配りをしていただけなかったのですか?」 ミーナ:「今が非常事態な事は、ゼロッテ様にはお分かりの筈です」 風間サスケ:「リュウ殿は少々無愛想なところはあるでござるが、立派な方であったと思うのですが…」 ゼロッテ:「そうね。そういった意味で、私は愚かな選択をしたのかもしれません。勿論、彼にもなんら罪はありません」 ミーナ:「では何故?」 ゼロッテ:「【クラリス劇場の惨劇】聞いたことがあるわね?」 ミーナ:「……ッ!……5年前のあの事件ですか」 風間サスケ:「いえ、寡聞にして存じておりません…」 ミーナ:「でも、あれは英雄召喚の前の事件です!リュウさんに何かあるはずが……」 ゼロッテ:「そう。彼にはありません。『彼』には……ほら、隣のパートナーが話についていけなくて困っているわよ、説明してあげたらどうです?」 風間サスケ:「ミーナ殿、お手数ですが解説をお願いするのでござるよ」 ミーナ:「……5年前に起きたクーデター事件の事よ。死者数300人。トロンメイル最大の劇場、クラリスの落成式を黄金の歌姫様が視察に来た時に、シュピルドーゼの一部の過激派が議事堂を絶対奏甲で強襲したの」 風間サスケ:「なんと…」 ミーナ:「絶対奏甲は歌姫には使えない。農作業みたいなゆっくりとした単純動作ならともかく戦闘には。そんな考えもあったんでしょうね。トロンメイル側の内通者の手引きで厳戒態勢の筈のエタファに絶対奏甲を持ち込まれてしまった上、防衛隊は改良型の絶対奏甲によって防衛線が瓦解」 ミーナ:「たった3機の歌姫戦闘用絶対奏甲によって市街地は蹂躙され、多数の被害者がでたわ。最終的に評議会側が迎撃して制圧には成功したけど、襲撃者は3人ともその場で自殺」 ミーナ:「部品、搭乗者の遺体から所属こそわかったものの、当然シュピルドーゼはこの件への関与を否定。シュピルドーゼ本国は今でもクーデター首謀者の洗い出しで軍内部は魔女狩りみたいな状態出そうよ」 事件の規模が大きすぎるからだろうか、話が進むごとに最初は興奮気味だったミーナは平静を取り戻し、どこか他人事のように、彼岸の火事を見つめるように淡々と語りを続ける。 そのミーナの姿は生来の整った顔のせいだろうか、どこか精巧なビスクドールのような印象を見る者に与える。 だからだろうか、サスケは……いや、話しているミーナ本人さえも『歌姫が運用する絶対奏甲』という、つい前日に聞いたキーワードを聞き逃してしまったのは。 ミーナ:「当然、迎賓側のトロンメイルの面目は丸つぶれ。外交的にも、様々な面で各国に溝を開けられることになったわ」 ミーナ:「当然よね、黄金の歌姫様が居ない限り私たちは子供が作れない。アーカイアの生命線が途切れそうになったんだもの」 風間サスケ:「なるほど…痛ましい話でござる。だがそれとリュウ殿に何の関係が……?」 ゼロッテ:「これ以上は機密にかかわります。あなた達には話せません。ですが、彼にも決して無関係な事ではないのです」 ミーナ:「なんです?さっきから『彼には』って、それじゃまるで……」 GM:ミーナがふと我に返ったように一瞬口ごもる。思考が像を結び、物事は彼岸から当事者へとシフトする。それと同時、ミーナの顔からサッと血の気が引いた ミーナ:「まさか、イーディスさんですか?……彼女が何か」 ゼロッテ:「………」 GM:ゼロッテが無言でミーナを見返す ミーナ:「そうなんですね!答えてください!」 ゼロッテ:「……ミランダ、お二人が帰られるわ。案内を」 ミーナ:「ゼロッテ様!」 風間サスケ:「ミーナ殿、引き時でござるよ…」 ゼロッテ:「ミーナ、あなたの真正直なところ、私は嫌いではありません。ですが、いつでも『ひらけごま』で開く扉ばかりではないという事を覚える必要がありますね」 ミーナ:「だってサスケ!こんな事って!」 風間サスケ:「向こうには向こうの事情があるのでござろう。それにおそらくこれはリュウ殿とイーディス殿の二人が乗り越えるべき問題に思えるのですよ」 ゼロッテ:「……トロンメイル軍は出しましょう。マリーエングランツ5機。これが妥協点です。サスケさん、彼女の事、お願いしますね」 風間サスケ:「ご助力かたじけないでござる。さあ、ミーナ殿今日の所は戻りましょう。 風間サスケ:」 ミーナ:「そんな事で納得なんて出来るわけ……ちょっ、離しさないよサスケ!ちょっと、こんなことして後で酷いからね!」 風間サスケ:ずるずると優しく引っ張っていこう GM:サスケに半ば抱えられるようにミーナが執務室から出ていくのを見送るゼロッテ GM:その背後、執務室に備え付けられた窓からはいまだ修理中の大劇場がその姿を夕日に赤く照らしているのだった 【ミドルフェイズ5 ~交渉2日目②~】 シーンプレイヤー:リュウ GM:リュウ、君はシュピルドーゼから帰ってきて今評議会に報告をしに来ている GM:前回来たときはトロンメイルとの交渉失敗の報告をしたところ十二賢者側の何人かがヒステリーを起こして GM:「評議会の権威をなんだと思っている!」とか「賊軍として排除するべきだ!」とか、思い思いに叫び倒す会になってしまい GM:まともな報告をあげられなかったという顛末があったが、まぁ、今回は大丈夫だろう サスケ:評議会はさぁ… GM:リュウとしてはそれよりも今日も体調不良を訴えてトロンメイルに残ったイーディスの方が気になるといったところだろうか GM:そんな色々な思いを抱えたまま、臨時閣議室へとたどり着いたところからシーンは始まる リュウ:「失礼します」 GM:リュウがドアをノックして閣議室のドアを開けると、そこには十二賢者と、その前に立たされたイーディス、及び赤銅の歌姫が居るのが見える リュウ:「廿楽リュウ、シュピルトーゼよりただいま戻りました」(なぜイーディスがここに? 十二賢者A:「よろしい、二人の意見は確認した。熟考して対応を協議……おや、リュウ殿お戻りになられたか。どうでしたかな?シュピルドーゼの軍人どもは」 十二賢者D:「トロンメイルとの交渉の失敗の穴埋めは出来ましたかな?」 リュウ:「協力を取り付けることができました。心強い仲間となることでしょう」 十二賢者B:「それは重畳。しかし、残念な事によくない知らせがあるのです。赤銅殿、先程の報告を」 赤銅の歌姫:「はい、では繰り返しになりますが」 GM:十二賢者に促された赤銅の歌姫が中央の壇上に上がるのと同時にイーディスがリュウのところに歩み寄ってきて資料を受け渡す イーディス:「リュウ様、お疲れ様です。早速ですがこちらの資料を」 リュウ:「ああ、ありがとう」資料をさっと読む 赤銅の歌姫:「お手元の資料、7ページ目を参照ください。これは、先日ポザネオ島撤退戦の際に大破したシャルラッハロートのブラックボックスから回数した駆動データと破損部位のデータです」 リュウ:「(撤退戦に使用されたシャルラッハロートのデータか。なぜこのデータが?)」 赤銅の歌姫:「ごらんの通り、主な破損部位は装甲外延部、特に重度の損傷は腕部に集中しています」 赤銅の歌姫:「続いて、4ページ目、こちらは通常のシャルラッハロートの戦闘後の破損データです。機体全体に対して破損が拡散、損傷は脚部に集中しているのがわかります」 リュウ:「……何?」 リュウ:「奇声蟲が、絶対奏甲の腕部を集中して狙って攻撃してきたというのか?」 赤銅の歌姫:「いいえ、リュウくん。それは違うわ」 赤銅の歌姫:「説明を続けます。4ページ目の脚部の破損。これは機体の自重を支え、且つ衝撃を吸収する二脚型の典型的な破損、及び消耗パターンに合致しますが」 赤銅の歌姫:「対して7ページ目の破損、これは脚部の破損を上回っています。が、この破損の特徴の最たるものは外装の破損ではなく内部の構造体の破損であるという一点に尽きます」 赤銅の歌姫:「内部の部品の破損状態に対して、異常なまでにきれいな外装。これは無理な圧力をかけられた場合の機械の破損の典型的な形です」 赤銅の歌姫:「続いて、8ページ目、同機体が運用した突撃槍の写真がこれです」 GM:リュウがページをめくるとそこには先端がいびつに曲がった突撃槍が映し出されている リュウ:「これは・・・?」 赤銅の歌姫:「シャルラッハロートの突撃槍です。貴族種や重量型の絶対奏甲の装甲を貫くだけの火力を持つアーク装備を除けば、現在アーカイアに存在する武器の中で最強の近接武器になります」 赤銅の歌姫:「しかし、ごらんの通り、大きくゆがんでしまっている。こちらにも特徴的な部位があります」 赤銅の歌姫:「先端をご覧ください、するどく尖ったままな事が確認できます」 赤銅の歌姫:「槍と言っても金属です。突撃の重量をかけて使えば歪みが発生します。先端はつぶれるでしょう」 赤銅の歌姫:「つまり、これは……」 十二賢者A:「赤銅殿」 赤銅の歌姫:「はい」 十二賢者A:「それは既に聞いた。リュウ殿も困惑されいらっしゃる。結論を先に説明されるよう」 赤銅の歌姫:「わかりました。じゃあリュウくん。結論を言うわね。恐らく、敵……女王種には一切の武器が通じません」 風間サスケ:ダメだぁ…お仕舞いだぁ… リュウ:「武器が通じない?」 赤銅の歌姫:「そう。このシャルラッハロートの状態と生存者の説明を聞く限り、女王種は何がしかの幻糸を媒介にしたフィールド、力場、そういったものを展開する力を持っているわ」 サスケ:まずはプライマルアーマーを減衰させるんだ! GM:そうですね、プレイヤー的にはPAとかATフィールド的なのをイメージしていただければいいかと。 GM:「この幻糸の力場が金属、非金属を問わず、接近する物体を全て弾いてしまうの」 GM:「ゆえに、どんな大質量の物体をぶつけようと----」 GM:その、淡々とした赤銅の歌姫の説明を聞きながら 赤銅の歌姫:「どんな大火力の火砲だろうと-----」 GM:ふと、リュウの頭の中に蒼い、あの林の中に置き去りにしてきた蒼い絶対奏甲がひらめく リュウ:考えは見透かされているようで 赤銅の歌姫:「女王種の外殻には傷一つつけられない」 リュウ:懸念としては、イーディスだが・・・ GM:リュウの脳内で繰り返される貴族種との戦闘のワンシーン。 GM:貴族種の爆発的な突撃を真正面から受け止めるゼクストの目の前に青白く輝く障壁が形成される 赤銅の歌姫:「これをどうにかしない限り、私たちに勝ち目はないわ」 リュウ:「・・・どうにかする手段はないのか?」 赤銅の歌姫:「そこで、前回あなた達の遠征先で出会った奇声蟲が特殊なタイプだったって報告書にあったから」 赤銅の歌姫:「イーディスに来てもらっていたのよ」 GM:赤銅の歌姫がイーディスに向かってウインクをする イーディス:「残念ながら、私たちの戦闘相手は対空迎撃型と申しましょうか、これとはタイプが違います。むしろこれは……」 GM:イーディスがリュウの表情をうかがうように視線を向ける リュウ:「・・・」無言で頷く GM -> リュウ:それはクロイツをばらしていいということでしょうか? リュウ -> GM:そう、です GM -> リュウ:ファイナルアンサー? リュウ -> GM:ファイナル・アンサー イーディス:「これは、むしろ私達がヴァッサマイン北部で発見した絶対奏甲の特性に近いものがあります」 十二賢者B:「発見した絶対奏甲?そんな情報は報告書になかったが」 イーディス:「申し訳ありません。戦時下では影響力が大きすぎると思い、私の一存で人目につかない場所で保管してあります」 リュウ:唇を噛み締める イーディス:「銘はクロイツ・ゼクスト。顎座の星芒奏甲かと思われます」 GM:一挙に喧騒に包まれる議事堂 GM:「何故隠していた」とか「いや、当然の判断だ。それならば下手な英雄に持ち逃げされる可能性もない」「これこそ母姫様のお導き」など一気に騒がしくなる 十二賢者A:「静粛に……評議会に対し情報の隠匿を行ったイーディスの処分は追って議論するとして。赤銅殿、どう思われますか?」 赤銅の歌姫:「話だけではなんとも。直接触ってみない事にはなんとも言えませんね」 十二賢者A:「で、あろうな。では明日の幻糸門はヴァッサマインへと接続。該当の機体を確認する事とする」 十二賢者A:「イーディスは機体の場所を報告の上、追って処分があるまで自室で謹慎とする」 イーディス:「……はい、拝命します」 十二賢者A:「では、本日はこれにて閉廷とする」 十二賢者A:十二賢者筆頭、アダマーズの声で議事堂から人が出ていく、あるものは冷たい目でイーディスを見ながら、あるものは星芒奏甲の発見に目を輝かせながら 赤銅の歌姫:「よくやったわ、お疲れ様。イーディス」 GM:赤銅の歌姫がイーディスとリュウの肩をポンと叩いて歩き去っていく GM:そして、議事堂にはリュウ、君とイーディスの二人が残った リュウ:「イーディス、すまない。君に全ての責を背負わせることになってしまって」 リュウ:「あの時、クロイツ・ゼクストを持ち帰っていればこんなことには」 イーディス:「いいえ、これも私が決めたことです。それに、これでよかったんです。星芒奏甲が評議会預かりになればこの戦争ももっと早く終わります」 イーディス:「あの機体が前線に出れば無駄な人死にが出る可能性ももっと減るでしょう」 リュウ:「そう、だな・・・」 イーディス:「はい。だから、これでいいんです……ふふっ、一つ肩の荷がおりました」 リュウ:「ふふっ、イーディスの笑顔を久しぶりに見た気がするよ」 リュウ:「(覚悟を決める時が来てしまったか・・・)」 イーディス:「そうでしょうか?はぁ、緊張して疲れました。今日の夕飯はなににしましょうか」 GM:イーディスが心底ほっとしたように微笑む。あとになって考えてみれば、この日が、ある意味ですべての転換点だったのかもしれない GM:では、二日目終了です
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